ある年配の方の話です。
戦後まもない日本中が生きるのに必死だったころ、学生だったその方は、立派な洋館の家主さんに頼まれて仲間と一緒に片づけを手伝ったそうです。
男手が少なく力仕事をしてくれたことを大変喜んだ家主さんは、彼らを食事に招待してくれました。
家に入ると、大きなテーブルに真っ白なクロスがかかり、とても立派な食器に料理が盛られ、皆で目を丸くしていたところ、
レコードのクラシック音楽が流れてきました。
それは、ニューヨークフィルと協演するルービンシュタインが弾くショパンのピアノコンチェルトでした。
戦争が始まる前はピアノを熱心に勉強されていたというその方は、ピアノコンチェルトを聴きながら思ったそうです。
「こんなにすばらしい瞬間を迎えることができるなんて。ああ、生きていてよかった」と。
私は戦後生まれですが、幼いころはルービンシュタインのショパンをよく聴いていたので、
そんなお話にちょっと感動してしまいました。
写真は、ショパンのピアノコンチェルトとは全く関係ない、先月9月23日の宇都宮馬事公苑「馬に親しむ日」で演技を披露したアンダルシアンのシレンシアと横田職員です。
戦後まもない日本中が生きるのに必死だったころ、学生だったその方は、立派な洋館の家主さんに頼まれて仲間と一緒に片づけを手伝ったそうです。
男手が少なく力仕事をしてくれたことを大変喜んだ家主さんは、彼らを食事に招待してくれました。
家に入ると、大きなテーブルに真っ白なクロスがかかり、とても立派な食器に料理が盛られ、皆で目を丸くしていたところ、
レコードのクラシック音楽が流れてきました。
それは、ニューヨークフィルと協演するルービンシュタインが弾くショパンのピアノコンチェルトでした。
戦争が始まる前はピアノを熱心に勉強されていたというその方は、ピアノコンチェルトを聴きながら思ったそうです。
「こんなにすばらしい瞬間を迎えることができるなんて。ああ、生きていてよかった」と。
私は戦後生まれですが、幼いころはルービンシュタインのショパンをよく聴いていたので、
そんなお話にちょっと感動してしまいました。
写真は、ショパンのピアノコンチェルトとは全く関係ない、先月9月23日の宇都宮馬事公苑「馬に親しむ日」で演技を披露したアンダルシアンのシレンシアと横田職員です。