GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

馬たちにも目を向けてください

2011年03月17日 | 遠野の馬
東北沿岸部の救助基地となった遠野は、町のあちらこちらに自衛隊が駐屯しているそうだ。
車が移動のすべてをになっているというのに、住民はといえば、ガソリンが足りなくて仕事に出ることが叶わない人も多いようである。自らが被災したにもかかわらず、避難されてきた方々の食事の世話などで休む間もなく働いていると聞いた。

そんな状況のなか、馬たちの飼葉が不足する事態がおこっている。
飼料を購入している業者さんもまた、大きな被害を受けているからである。
内国産乗用馬の生産地である遠野は、まさに出産シーズン。
今日も一頭、牝馬が生まれたそうだ。
母馬が十分に栄養をとれなければ、子馬に与える乳に影響が出る。
これからも、出産をひかえた馬がたくさんいる。

被災された方々への食料の輸送もままならないときではあるが、
同じ命をもつ彼らのことを、忘れてはならない。
物資の輸送が少しずつ可能になっている。
その中に、馬たちの食料を少しでも運べないものだろうか。
生まれてくる命は、人も馬も、同じように尊いのだから。

牛たちの飼葉は、もっと深刻だという。

何かできることはないか、どうすればいいのか・・・。

嬉しい報せがあった。
東北の知人の一人で、写真展にもご来場いただいたことのある石巻在住のライター、渡辺征治さんの無事が、確認されました。
猫と農業の心温まるブログが、地震を境に途絶えていて安否を気遣っていましたが、よかった。

こうして、ひとつひとつ、よい方向に向いますよう。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする