GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

モンゴルへ(6)~タヒとオオカミ~

2009年10月14日 | 海外の馬
大地の色に溶け込んだタヒの群れ。
彼らの鼻先の白さが、とてもとても印象的でした。

めったに見ることはできないそうですが、このホスタイ国立公園にはオオカミも暮らしていて、タヒの子馬が犠牲になることが多いそうです。

柳田国男の『遠野物語』によれば、その昔、遠野でもオオカミによる馬の被害が相継いだということですが、ある秋の日、おびただしい数のオオカミが北に走り去ってからは、遠野でオオカミの姿を見ることは少なくなったと綴られています(第41話)。
北へ向かったオオカミは、どこへたどり着いたのでしょうか・・。
タヒとオオカミの話を聞いて、なんとなく遠野のことを思い出しました。

それにしても、オオカミという天敵がいても数を増やしているというタヒ。保護を受けていることもあると思いますが、彼らの生命力の強さが、再野生化の成功につながったのかもしれません。
コメント
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