GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

明治村のコブ

2006年11月24日 | 馬徒然
明治村で馬車を轢いている馬はコブという種類だそうである。
馬の図鑑でその種の名前を目にすることはあっても、実際に見たことはないので、もう一度図鑑で調べる。「ずんぐりした小型の馬。(省略)・・・認定された品種ではなく、ひとつのタイプである。(省略)・・・その品種改良には細心の注意が払われているわけではなく、偶発的にできてしまうことも多い。(省略)・・・気質は温和でなければいけない。実際コブは非常に賢くて性質のよいものが多い」(緑書房『アルメテイト・ブック馬』より)
あれれ、つまり雑種なのだ。でも馬自身は、自分の品種なんて気にしたことがないに違いない。犬も猫も、もちろん馬も「雑種」とか「純血」などという人間が決めた血統など、まったくあずかり知らぬことだろう。
日本在来種に指定されていない下北半島の寒立馬や隠岐、ユルリの馬、それに遠野や釧路のセリに出される「両親不詳」の馬も、つまりは日本産の「コブ」ということなのだろう。いいじゃないですか、コブ。
今度、明治村に取材に行ってみようかな。
コメント
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