GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

ステートジャガー

2006年11月16日 | 馬徒然
ディープインパクトに重ね合わせて、数十年前、禁止薬物が検出されて競争生活から引退を余儀なくされたステートジャガーを思い出す。
彼の現役時代は知らないのだが、競馬を見始めた頃は、ステートジャガーの数少ない産駒の一頭が活躍し、急遽父であるステートジャガーにスポットが当たった時期だった。馬にまったく罪はないのに、「汚名」を背負って抹殺されてしまった競走馬が、青森の牧場でひっそり生きていることを知り、私はどうしても彼に会いたくなって、青森へ行ったのだった。
あれから10数年、その後ステートジャガーのニュースはほとんど聞かないが、生きていればかなりの高齢だと思う。青森で出会った彼は、涼しい眼をして、人間世界の噂など知る由もない。馬には、何の罪もないのだ。そんなことを実感した旅だった。
ディープはこれから、どんな人生(馬生)を送るのだろうか・・・。
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