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GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

島の蝶

2012年07月04日 | 日本の馬
夕方、祖納集落で見かけたのは、スジグロカバマダラ(マダラチョウ科)という蝶。
飛翔がすばやく、木の枝で休む直前に撮影できた。
台湾や沖縄に棲息する蝶で、私も、今回、初めて見た。

世界一大きな蛾として有名なヨナグニサンも、この島の名物。
現地ではアヤミハビルとよばれ、資料館もある。

訪れた時期が、ちょうど成虫となる季節で、
夜、車で走っているとライトの光にさそわれてアヤミハビルが飛んでくるそうだ。

蛾と蝶では、同じようなものであって、同じにあらず。
アヤミハビルがバサバサ飛んでくる姿は、
見たいような、見たくないような・・・。
今回も出くわさずにすんで、ほっとしている。
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親子馬

2012年07月03日 | 日本の馬
与那国の東牧場で、生まれて間もない与那国馬の子馬がいた。

足が長くて、ちょっと危なっかしいが、
元気そうな牡馬だった。
台風が続いていたというのに、与那国馬はなんてたくましいのだろう。

すぐ近くで、ハーレムのボスである父馬がいつも親子馬を見守っていた。
ひとまわり大きい子馬が、その親子馬にくっついて歩いていた。
お母さんと離れては、まだ、危ないよ。

でも、そんな心配は無用だった。
夜、現地の人の案内で牧場を訪れたら、
10頭ほどの群れが一緒になって、草地で休んでいた。

皆、元気で、健やかであれ!
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放牧地の蝶

2012年07月02日 | 日本の馬
与那国馬の放牧地に、本土では見たこともない蝶が舞っていた。

小さな蝶だが、羽の色が鮮やかで、与那国の空や海、草の色に負けていない。
近くに、羽が赤い蝶も飛んでいた。
羽の模様が同じなので、青いほうが雄、赤いほうが雌かなと思っていたら、
目の前でカップルが誕生した。

彼らは「アオタテハモドキ」という。
沖縄、奄美で見られるが、台湾でも多く棲息する。
図鑑で見るより、ずっと美しい蝶だ。

与那国は、日本では見られたない東南アジアからの迷蝶が多く、
そのような蝶を目当てに島を訪ねる人も少なくないそうだ。
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馬に乗る記憶

2012年07月01日 | 日本の馬
風(う)牧場の馬に乗り、比川浜を疾走したMさんを撮影させていただいた。

まだ馬が人々の交通手段だった時代、与那国の集落ごとに盛んに行なわれていたという浜競馬。
Mさんは何度も優勝したそうだ。
その乗馬の腕前は、80歳の今もおとろえていない。
木の鞍に乗り、ウブガイを使って馬を自由自在に動かす。

与那国の人々の記憶には、馬との暮らし、馬の背にまたがる感覚が克明に刻まれているのだと思った。
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ウブガイ

2012年06月30日 | 日本の馬
与那国馬は、木製のトウラクをつけている。
島では「ウブガイ」とよばれ、飼い主さんの手作りによるものが多い。
民俗資料館にもあった木の鞍とともに、
昔から島に伝わる馬具。

乗馬トレッキングができる「風(う)牧場」では、
このウブガイと木鞍をあえて使っている。
風牧場の主催者・田中さんの手作り。

馬に優しい馬具だという。
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民俗資料館にて

2012年06月29日 | 日本の馬
祖納にある私設の与那国民俗資料館を訪ねた。

「与那国の歴史」という貴重な本をまとめられた島の医師・池間栄三氏の娘さんの苗さんが館長を勤めていらっしゃる。
前回与那国を訪れた折は閉館していたので、今回はぜひとも訪ねたいと思っていた。

民家の一室を展示室にした資料館には、
個人で所有していた与那国古来の織物や家具、農耕具、食器、土器などが展示されており、苗さん自ら一つ一つ丁寧に説明してくださる。

牛や、乗馬用の木鞍も展示されており、
「馬に乗るのが何よりの楽しみだった」と苗さんはおっしゃっていた。

お茶をご馳走になり、ゆっくりお話を伺うことができた。
おいとまする時、
私が路地を曲るまで、ずっと見送ってくださった。
豊かなひとときだった。
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赤い屋根の集落

2012年06月28日 | 日本の馬
今回は、祖納集落の入福旅館さんにお世話になった。
御主人が、与那国馬保存会の顧問をされている。

与那国には、島の西側にある久部良(くぶら)、南側の比川(ひがわ)、そして北東の祖納(そない)という3つの集落がある。
祖納は、役場や農協、保健所などがあり、
入福旅館さんのような赤屋根の民家が連なる。

馬が人々の交通手段を担っていた時代、
この祖納集落でも、馬に乗って行き交う人々の姿が当たり前の光景だったという。
そのことを覚えている方が、まだ多く島にいらっしゃることが、嬉しかった。
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サンゴの島

2012年06月27日 | 日本の馬
与那国島は、サンゴが隆起してできた島だという。

放牧地のあちらこちらにあるのは、岩ではなく、サンゴ。
海に近い場所ほど、その姿がはっきりわかる。

シャッターを切るうちに、足をとられて転び、サンゴで手を切ってしまった。
出血を止めようと座り込んであたふたしていたら、
さっきまでそっぽを向いていた馬たちが、すぐ近くまで来て一斉にこちらを見つめていた。

「なんでもないから。お騒がせしました」と馬に語りかけたら、
再び馬たちは草を食み始めた。
ウソのようだが、ホントの話。
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海、空、馬

2012年06月26日 | 日本の馬
地元の天気予報で「雨」と報じられたにもかかわらず、
見事に夏空が広がった。

透き通るような青い空と海。

馬鼻崎とよばれる岬の突端に与那国馬が佇んでいた。
この時、広大な放牧地に暮す3つの群れは、それぞれの縄張りの一番海に近い場所で過ごしていた。
すざましい台風の直撃をうける馬たちも、海風を楽しむひとときがあるのだ。

同じ時間を過ごせたことに、感謝、感謝。
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スペクタクル

2012年06月25日 | 日本の馬
台風4号、台風5号の合間をぬって予定囲通り与那国にたどり着いたことは、奇蹟のよう。

初日、雨の心配をしながら、50頭余りの与那国馬が放牧されている牧場へ。
牛との混牧だが、以前ここへ来たときより、牛の数が増えている。

突如、ちらばっていた牛たちが群れをなして走り出した。
それにつれて、離れて草を食んでいた3つの与那国馬の群れも一つになって、
牛の群れと一緒に牧場内を駆け出した。
こんな光景は、見たことがない。
旅の疲れもふっとび、シャッターを押し続ける。

あとで地元の馬関係の人たちにその話をすると、
それはとても珍しいことだと口々に言われた。

台風のさなか、与那国にたどり着いただけでも幸運なのに、
馬さん、牛さん、ありがとう!!

しばらくは、与那国の話題をつづります。
コメント (2)
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