五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆「お気に入り」1巻作品 いろいろ続

2014年02月11日 | ◆「お気に入り」  マンガ

「お気に入り」コミックス1巻作品いろいろの続きです。

今回紹介している『放課後さいころ倶楽部』は、2月12日に2巻発売予定なので、

ギリギリでの1巻紹介となりました(^^;

 

 

『白暮のクロニクル』1巻 (ゆうきまさみ 先生)

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 不老不死の存在「オキナガ」をめぐる殺人事件。

 新人公務員の伏木あかり。

 彼女が遭遇した殺人事件の被害者は、不老不死である「オキナガ」という種属だった。

 その後、彼女は厚生労働省「夜間衛生管理課」へ配属となり、

 少年の姿をした「オキナガ」雪村魁と共に、事件を追うことになる・・・

 

 といった感じのお話。

 まず特徴的なのは、不老不死の「オキナガ」。

 一般社会にとけこんで、普通の人間と同様に生活しています。

 が、不老不死といっても、「殺し方」しだいで死に至らしめることができ、

 そのため「オキナガ」が被害者となる殺人事件が起きるわけです。

 不老不死という以外は、ごく普通の人間と変わらない感じですね。

 

 そこで、「オキナガ」が被害者となる殺人事件が起き、

 新人公務員の伏木あかりと、少年の姿をした「オキナガ」雪村魁が

 事件を追うのですが、これがミステリタッチな内容で、グイグイっと引き込んでくれました。

 1人の少女、雪村を疑う刑事、厚労省のお偉いさんなどなど、

 様々な登場人物が入り乱れ、複雑に糸が絡み合った事件は、

 やがて犯人に行きつくのですが、それは何か大きな闇の入り口っぽい点が、

 今後を期待させますね。

 

 何より、ゆうき先生の描く人物像は、

 マンガ的でありながらも、どこか現実感を伴った造型がされていて、

 不老不死というファンタジーも、ごく普通に受け入れて読めてしまうのが魅力です。

 厚労省内の人間関係などにも、“政治”の匂いがただよっています。

 こういった人間くさい雰囲気も、なかなかのもの。

 かなり面白かったので、つづきが楽しみです!

 

 

 

『ナナのリテラシー』1巻 (鈴木みそ 先生)

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 天才コンサルタントと女子高生。

 女子高生・許斐七海が、職場体験することになった事務所には、

 「天才」コンサルタントと言われる山田仁五郎がいた。

 そして、さっそく「電子書籍」をめぐり、出版社と漫画家を相手に、お仕事が始まります。

 

 なんとも胡散臭い! ゆえに面白い!

 「天才」山田仁五郎は、いわゆる「カメラアイ」の持ち主で、

 ほんの少しでも、1度観たものであればしっかりと記憶することができる人間。

 そのため、仕事前に資料を一通り読んで、そこからもっともらしいことを並べて、

 顧客を満足させる達人であります。

 

 この1巻では、出版社と漫画家を相手に、「電子書籍」の未来について語っていますが、

 これがなかなか興味深い内容になっていて、非常に楽しめました。

 ずばり「電子書籍」に未来はないと断言しつつも、

 漫画家相手には、その展望を厳しいものとしながらも、乗り出すべきと勧めていたり、

 2枚舌っぽい所を見せながら、じつはきちんと考えているというのが、面白かったですね。

 

 また、登場する漫画家が、鈴木みそ先生ご自身をモデルにしている(?)のもよかった。

 おそらく、ご自身も色々と考えておられることが、伝わってきますからね。

 ここで語られる内容は、決して「正解」ではないでしょう。

 けれども、1つのアイデアとして、受け止めて思案することは、無駄ではないのかな?

 と思われます。 次はゲーム業界に関するお話っぽいので、楽しみです!

 

 

 

『シノハユ』1巻 (原作:小林立 先生/作画:五十嵐あぐり 先生)

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 「-旧約青春麻雀物語-」 (オビ文より)

 白築慕は、麻雀が大好きな小学4年生

 母とおじと3人で麻雀をした翌日、母が失踪。

 おじに引き取られた慕は、やがて麻雀を通じて、世界を広げることに・・・

 

 おじの家で暮らす慕。

 けなげで明るくふるまってはいるものの、1人になれば、母を想って涙を流すことも。

 そんな慕を見て、おじは麻雀そのものを忘れさせようとするのですが、

 慕は母とのつながりを麻雀に求め、そこから同年代の少女たちとの交流が始まります。

 そして、慕は麻雀大会に出ることになるのですが・・・

 

 といった感じに、少女たちが麻雀をするという点では、

 『咲-Saki-』と同様の作品となっています。

 しかし本作は、『咲-Saki-』と同じ世界を舞台にしながら、それより過去の物語となっていて、

 知った名前の人物も出てきたりするのですが、現時点での共通点はさほどありません。

 

 母に見つけてもらうため、有名な選手になりたいという

 慕の願いは、どこへ行きつくことになるのか・・・

 表紙では制服を着た慕が描かれているので、成長してからが本番なのでしょうね。

 母をさがすというドラマ重視の作品になるかもしれませんけども、

 『咲-Saki-』で見せてくれている闘牌を、本作でも拝見したいので、そのあたりに期待です!?

 

 

 

『放課後さいころ倶楽部』1巻 (中道裕大 先生

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 「放課後女子のアナログゲーム物語。」 (オビ文より)

 京都へ引っ越してきた女子高生・綾は、元気いっぱいの少女。

 そんな彼女が、引っ込み思案の同級生・美姫や、委員長・翠とともに、

 様々なゲームで楽しむお話です。

 

 綾は、景色でも何でも楽しんでしまうのが特徴で、

 彼女に引っ張られるようにして、内気な美姫も、しだいに「楽しい」を見つけてゆくことに。

 そして、ある日、クラスの委員長・翠があやしい行動をとっていることに目をつけ、

 尾行した先にあったのが、「さいころ倶楽部」というアナログゲームのお店。

 

 ということで、女子高生3人を中心に、

 ボードゲームやカードゲームで遊んじゃうお話が始まります。

 マラケシュ、ごきぶりポーカー、人狼などなど、知っているものもありますが、

 大半は存じ上げないゲームばかりで、興味深く楽しませていただきました。

 

 話の中でルール等は説明されますが、

 各ゲームに関する解説コーナーなどもあって、充実した内容かと思います。

 登場人物たちのエキサイトする様子はもちろん、

 次はどんなゲームが登場するか、楽しみにできる所が面白いです!

 

 

 

『Fate/hollow ataraxia』1巻 (雌鳥 先生/原作:TYPE-MOON)

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 聖杯戦争ふたたび!?

 あらゆる願いを叶えるといわれる聖杯を、求めて争われるのが、聖杯戦争。

 『Fate/stay night』にて、その戦いは終わりを迎えたはず・・・

 だったものの、なぜか戦争のために召喚されるサーヴァントが現界したままの異常事態。

 その原因をさぐるべく、士郎は調査に乗り出すことに・・・・・・

 

 一応、前作を知っていることが前提で話が進行しますので、

 前作を存じ上げないと、分かり辛いかもしれませんね。

 サーヴァントと呼ばれる英霊(古の王や戦士・偉人など)が召喚され、

 聖杯を求めて相争うのが、聖杯戦争という舞台でしたが、

 その呪縛は解き放たれたはずなのに、いまだ戦争の気配が残っているという状況。

 

 ではありますが、かつての敵も、穏やかに日常に溶け込んでいる所が面白味ですね。

 今の所、戦いよりは日常でのサーヴァントや、その主たち、周囲の人々との交流がメイン。

 そのため、平和を楽しむことができるのですが、不穏な空気も漂い、予断を許しません。

 それにしても、士郎のサーヴァントだったセイバーよりも、

 ライダーさんや、ランサー、キャスターが魅力的に見えてしまうのは、良いのだろうか(^^;

 いや、セイバーさん食い気ばかりだし・・・

 

 本作は『Fate/stay night』の正統なる続編とのこと。

 私は前作プレイ済み(ルート1つクリア程度)、本作については未プレイ。

 このコミックス版が初見となりますので、今後が楽しみです!

 『Fate/stay night』に関しては、今年アニメ化もするとのことで、そちらも同じく!

 

 

 

『ワルキューレロマンツェ 少女騎士物語』1巻

 (NO.ゴメス 先生/原作:Ricotta/漫画原案:空蝉 先生)

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 ジョスト(馬上槍試合)と恋の物語、スィーリア・ルート。

 水野貴弘は、ジョストの名門ウィンフォード学園で、ベグライター(騎士補佐)となる。

 そこには魅力的な少女騎士たちがいて、彼女たちとの交流を経て、

 貴弘の生活にも変化が現れはじめ・・・

 

 といった物語。

 貴弘が関わることになるのは、幼なじみの美桜や、

 気さくな侯爵家の娘ノエルであったり、クラスメイトの茜であったりするわけですが、

 本作のメインヒロインは、生徒会長のスィーリア先輩だったします。

 本来であれば、美桜がその立場とも思えますが、ゲーム原作でもあることから、

 ヒロインごとに物語が存在しており、ゆえに誰がメインになってもおかしくなわけですね。

 

 私はゲームの方は未プレイですが、

 かわりにアニメの方を楽しませていただきました。

 登場人物の個性はもちろんのこと、脚本がしっかりしていて、

 なおかつジョストという競技の面白さを感じさせてくれたことが、大きかったですね。

 なので、コミックス版でも、そのあたりに期待したいのですが、

 どちらかといえば、恋愛要素を重視した内容になっています。

 

 天然っぽくありつつも、高貴で最強の騎士であるスィーリア先輩。

 私もお気に入りのキャラクターだっただけに、彼女メインの物語には期待したい所。

 凛としたスィーリア先輩の乙女な一面を拝めることを、楽しみにしておきます!

 また、コミックス版では、美桜メインの電撃コミックス版(全2巻)と、

 ノエルメインの「ノエル・エトワール」(1巻完結)も出ています~。

 

 


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