「お気に入り」マンガの1巻作品いろいろ、続きです。
今回は、歴史ものっぽい作品3つで・・・
『黄門さま~助さんの憂鬱~』や『アルスラーン戦記』も入れたかったのですが、
2巻出てしまったので、別の機会に・・・書けたらいいな~(^^;
『応天の門』1巻 (灰原薬 先生)
「平安の最強バディ、ここに誕生!!」
京随一の女好き・在原業平(38)。
口の悪いひきこもりエリート・菅原道真(18)。
そんな2人の織り成す、平安サスペンス物語です。
京の都で起きた女官連続失踪事件にからみ、
出会った業平と道真は、事件の真相へと迫ってゆくことに・・・
といった感じに、何かしらの事件を、2人して「解決」してゆく内容となっています。
色恋に長け、フットワークの軽い行動派である業平と、
頭抜けた頭脳派でありながら、人の心情を察することができない道真
という組み合わせに、味がありますね。
基本的には、道真が“探偵役”で、業平が“助手的”な立場でありますが、
口が悪く引きこもりがちな道真を、うまい具合に動かすのが業平というように、
なかなか面白い関係になっていると感じます。
また、ガチガチの貴族社会である平安の都にあって、
若き秀才にありがちな潔癖さをもって挑もうとする道真に、
「最後には正しい者が勝つと、本気で思っているんじゃないだろうな?」
などと諭す大人な業平という、若さと成熟さの対比も、興味深い描かれ方ですね。
さらに、業平といえば悲恋でも有名。
そのあたりの話もにおわせつつ、様々な事件がからんでくる物語。
平安時代の事物の描き方にも注目できる、期待の1作です!
『姫路城リビングデッド』1巻 (漆原玖 先生)
「名将ゾンビ軍団 vs 姫路城」 (オビ文より)
戦国の世も終わりを告げた時代・・・
だったはずが、なぜか姫路城に、とつじょ化物の軍団が襲来!
しかも、それを率いているのは、織田信長や武田信玄といった
死んだはずの戦国武将たち。 そこから始まる姫路城とゾンビ軍団との戦い。
城が大好きな少年・七尾虎次。
彼が遭遇した謎の武者は、いわゆるゾンビのような存在で、
頭をとっても動き続ける化物だった!
すんでの所を、梟司という男に助けられるも、すでに姫路城は化物の群れに囲まれており、
人々は、城へこもって対抗することに・・・ といったお話。
物語は、虎次を中心に、彼を助けた梟司や、門番の小熊雪治郎、
城へ用事があってやって来た少年・徳本千歳、そして城主・本多忠政や、
その長男・忠刻、さらに、かの有名剣豪など、様々な人物を加えて、
籠城戦へ向けた展開となります。
敵であるゾンビ軍団の名将たちも気になるところですし、
何より、姫路城の構造に関する城うんちくなども、面白味になっていますね。
化物軍団を相手に、どのような籠城戦が繰り広げられるのか・・・ 楽しみです!
『軍師×彼女』1巻 (洋介犬 先生)
「JK軍師あらわる!!」 (オビ文より)
郭河奉子さんは、軍師な少女。
隣の席の徳武操司くんを、主君認定しつつ、「天下」をめざすとか言い出して・・・
そこから始まる三国志をモチーフにした、群雄割拠な日常を描くコメディ作品です。
「三国志」を知っていれば、郭河さん=郭嘉で、徳武くん=曹操だとわかります。
その調子で、作中には様々な「三国志」の武将をモデルにしたキャラクターたちが登場。
学園内で、はちゃめちゃな行動をとっては、派手に楽しませてくれたりもしますが、
そこはやはり、ライバル的な存在もいるわけで、緊張感のある内容もあったり?
「三国志」を知らずとも、奇想天外な登場人物を楽しむこともできますし、
そこから、「三国志」の世界に足を踏み入れてみるのも、また一興。
曹操がモデルの徳武くんが主役というのも、面白い点ですね。(最近ではそうでもないか)
もちろん、あの有名人・諸葛孔明をモデルにしたキャラクターも出てきますし、
さらなる「三国志」世界の広がりを期待したい作品ですね。
この他にも、紹介したい作品は色々ありましたが、
また、しばらく書けそうもないのが、残念です(^^;