五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のドリフ

2013年01月02日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2013年2月号より

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら

 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら

 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

●ドリフターズ (平野耕太 先生)

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 OVA『HELLSING』第10巻に、『ドリフターズ』の映像があるらしいですよ! 観たい!

 そんな今回、〈漂流者〉を侮らないアナスタシアさん、目覚めたジャンヌさんを諭してます。

 うーん、ジャンヌさん、怒りに“燃え上って”ますね~。

 生かしたことが吉と出るかと思ってましたが、これは凶になってしまうのか・・・?

 

 それはともかく、気になったのは「頭蓋が割られたにしては元気」というセリフ。

 〈廃棄物〉といえども、頭蓋を割られてはやはり「死」ぬ、ということなのですかね。

 ジルドレのタフさは、彼特有のスキルだったのかな?

 あと、アナスタシアさん、ジャンヌさんがお気に入りみたいですね。

 このあたりの関係も面白そうなので、今後注目です。

 

 

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 一方、黒王様はドラゴンを粛清中?

 最強の存在が雑魚モンスターに群がられている姿は、まさに凌辱されてる風。

 ちょっと気の毒な感じでもありますね・・・

 

 ただ、ここで黒王様に何やら問題が?

 あのカケラのようなものは何なのか・・・ 塩の塊、その破片でしょうか?

 〈廃棄物〉は「死」ぬと塩の塊となってしまうのは、ジルドレで実証済み。

 つまり、黒王の死期が近いことの暗示だったりするのでは・・・?

 これは前回のラスプーチンとの会話からも察することができますし、

 ゆえに黒王様は焦っているのかもしれませんね。 このあたりがつけ入るスキになるかも。

 

 

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 その頃、豊久軍団は休息中。

 飯食ってる豊久さん、なんか可愛かったぞ!?

 与一さんまで酔っぱらっちゃって、義経に対する愚痴言ってるし(´▽`;)

 ハンニバルはハンニバルで、おじいちゃんだし・・・

 信長さんだけ苦労している様子なのには、笑ってしまった!

 「織田家の皆さん」に感謝の気持ちを述べてるし!! このくせ者集団、面白い!

 

 

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 それはともかく、元気になったドワーフたち。

 彼らに鉄砲を見せる信長さん。 ここから鉄砲軍団の創設につながるのか・・・?

 さすがドワーフたちは構造を把握しながら、あれこれ談義。 まさに鍛冶職人といった様子。

 

 ここで面白かったのは、なぜ弓や石弓でなく、鉄砲なのかという話。

 たしかに戦国時代にも鉄砲は使われていましたが、それとはべつに弓も使われていて、

 鉄砲の有用性というのは、当初は今ひとつ理解されていなかったとか聞いたことあります。

 ここで話題になっているのも、まさにそうした点なのですけど、

 鉄砲が有用であると理解しているのが、豊久と信長というのは興味深いですね。

 ただ実戦的な面からみているか、もっと大きな観点からみているかの違いがありますが・・・

 

 信長さんが鉄砲を有用とみている理由が、時代をこえていてさすがでしたね。

 戦国時代よりもう少し後の時代、その有用性が戦争のカタチを大きく変えるわけですから。

 などなど、ちょいと恐ろしい信長さんの一面が垣間見えた鉄砲談義。

 これが豊久軍団に何をもたらしてゆくのか・・・ 今後も楽しみです!

 

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


◆ 今月のナポレオン

2013年01月02日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2013年2月号より

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以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

●ナポレオン -覇道進撃- (長谷川哲也 先生)

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 コミックス4巻、2月14日発売! ・・・バレンタインに打ち勝てってことですね!(違)

 そんな今回、いきなり険しい表情で向き合う男2人。

 ナポレオンのある要求に、ランヌさんが断固拒否の姿勢を示しています。

 そこで陛下、「元帥になれなくてもいいのか」と、パワハラめいたことをおっしゃってますが、

 それでもランヌさんは折れない! 男だ!(ぇ

 といった風に、ランヌさんがナポレオンの要求を受け入れるか否か?

 も見所ではありましたが、今回の要点は「ナポレオンの元帥たち」誕生でありました。

 

 

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 皇帝のもとで、元帥に就任するのは誰か?何人か?

 街で話題になるほどに注目される人事ですが、

 確実視されているのがマッセナくらいというのは、面白いですね。

 それだけ名声が広まっているのは、彼だけだったということでしょうから。

 

 しかし、本作品ではおなじみの面々が、次々に元帥就任してゆく様子は、

 まさに栄達したな~という雰囲気満載で、ワクワクさせられてしまいましたよ!

 私は手元の『ナポレオンの元帥たち フランス帝国の群雄伝』で、

 1人1人確認しつつ読み進めました。 中にはあまりよく知らない人物もいたので(^^;

 またネット上では、『ナポレオンの元帥たち ー栄光を追い求めた26人』のように

 素晴らしい著作が無料で閲覧できますので、興味のある方はぜひ!

 

 ちなみに、今回描かれていたルフェーブルのエピソードは存じあげなかったのですが、

 手元の本によれば、ルフェーブルは「二流の戦略家だが、人情味があり」という

 人柄だったらしいとのこと・・・ エピソードではちょっとネジの外れた怖い人でしたが(´▽`;)

 

 

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 ナポレオンによる元帥選抜の基準・・・

 これはまさに政治ですね。 このあたり、ナポレオンの一貫した姿勢がみてとれますし、

 それこそが帝国の基礎を盤石にする作用をもたらしていたのかも? とも思えます。

 まあ同時に、危険因子も組み込まねばならないわけで、

 後々それが芽を出してしまうのは、やむをえないことではあるでしょうが・・・

 

 そして、元帥になれなかった人物の悲哀もありましたね。

 マルモンさんはナポレオンとの付き合いから、就任を確信していたようですが、選外。

 でも、ここで落ち込んだ姿を見せているのは、のちに元帥になったときとの対比、

 つまり、栄達することを印象付けるための伏線なのかもしれませんね。

 ナポレオンにとってマルモンさんはずっと後、重要なキーマンとなる場面がありますけども、

 それがどのように描かれるのかも楽しみです。

 

 

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 そして、皇帝陛下が兵士たちを奮起させる場面。

 さすが歴戦の司令官、士気の上げ方を心得ていらっしゃる!

 栄達の到達点である元帥たちを背に、出世すればそこへ至ることができると示す。

 魔法にでもかけられたかのような兵士たちの昂りが、轟く瞬間の盛り上がりときたら、もう!

 

 さらに、ここでナポレオンがドゼーに想いを馳せ、

 そこからスルトの失望エピソードの真相を重ねてきたのには、たまらんものがありました。

 スルトは後々「大元帥」になる人物ですからねえ・・・ なるほどですよ。

 

 また、最後のマルモン&ジュノー。

 元帥になれなかった男たちですが、ここで先のナポレオンのセリフを引用しつつ、

 マルモンがジュノーに問いかけているのも、彼らの心意気を感じさせてくれてよかった。

 駆け出す2人の姿からは、迷いなき未来への疾走感がみてとれましたよ・・・ 素晴らしい!

 その熱意に、私の心も昂らずにはいられない。 もちろん今後も、楽しみです!

 

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想