五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがホーム 感想①

2013年01月04日 | ◆4コマ誌① まんがホーム

2013年2月号

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 表紙は、お年玉をもってお正月ムードただよわせるらいかさん!

 他、1富士=椿さん、2鷹=コズリさん、3ナスビ=なにげ3姉妹と、めでたい絵柄です。

 

 

 今月の「厳しさの裏側にあるもので賞」は、『もっと!夫婦な生活』より、みえこ母!

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 今回、お母様がやって来るの巻。 みえこさんのお母様は、なにかと厳しいお方。

 引っ越し時と同じ状態=ダンボール山積みを見つかれば、ただじゃすまないと、

 みえこさん怯えてますが・・・ なんてお話で、案の定チェックが厳しかったわけですが、

 それでも手際のよさはさすが。 あっという間に片付けてしまう様子が、爽快でしたね~。

 さらに、そんなみえこ母について語る、みえこ父の言葉に感銘を受けてしまったりも。

 お母様の厳しさの裏側にある心情が感じられて、微笑ましい気持ちになりましたよ!

 

 

 

【今月のピックアップ!】

●まりかちゃん乙 (ユキヲ 先生)

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 大晦日、まったりすごす、まりか&ゆな・・・

 と思いきや、相変わらずムダにネガティブなまりかさんが面白い。

 「来年もまりかたち、高校2年生なのかな」というセリフには、

 一瞬「留年?」とか思っちゃいましたけど、そうじゃなくてメタ発言なんですね(^^;

 

 サ〇エさん時空ならぬ、まりかちゃん時空。

 そこで、大学生になった自分たちを想像し、またもムダに落ち込むまりかさん、ウザい(ォィ

 ゆなさんは普通に楽しい“未来”を想像したようですけどね。

 まりかさんは、それを知って自戒してますけど、いつまでもつ決意やら(^∀^;)

 

 さらに、そこへ新年を迎えてやって来る2人・せいら&りの。

 しかし、ここでまりかさんとせいらさんの、いつも通りの争いが!

 相変わらずだな~と思っていたら、最後のまりかさんの新年の挨拶がヒドすぎた!!

 せいらさん、顔歪んでるやないですか(;´Д`) いいのか、これェ・・・?

 などなど、ものすごいインパクトのある新年のご挨拶。

 あけましておめでとうございます! ということで、今後も楽しみです!

 

 

 

 

●恋に鳴る (山名沢湖 先生)

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 今回の音は「ドキドキ」!

 高校の頃、お付き合いしていた吉田くんと、久しぶりに会う園山さんのお話。

 吉田くんの転校により、なんとなく疎遠になってしまった2人。

 けれど彼が大学進学で戻ってくるというので、2人は会うことになったのですが・・・

 

 かつては、吉田くんの隣を歩くこともできなかった園山さん。

 でも久方ぶりに会った彼には、普通に接することができて、普通に会話できています。

 ただ、懐かしいとは思いつつ、吉田くんに“その気”はないだろうな、とあっさり風味。

 高校の頃のときめきは、もう今はない?

 そして2人で食事することになり、そこで吉田くんから告げられたのは、

 転校を言い出せなかった謝罪の言葉でしたが、園山さんも彼を振り回していたことを

 謝る流れになって・・・ という展開。

 

 そこから、「ドキドキ」へつながるお話が、

 初めての恋のぎこちなさを、時間を置くことでゆるく受け止めつつも、

 やっぱりまだまだ初心な乙女心を思わせて、まぶしい楽しさ。

 これは素敵な恋だな~・・・ と感じてしまう終盤の2人が、とても微笑ましかったです!

 

 まさに恋する音=「ドキドキ」。

 けっこうストレートにきたな、と思ったのですが、ドキドキが出るのが1か所だけ!

 これは見事な描き方。 まさに“恋に鳴る”、素敵な音でありました。

 そうした余韻を覚えつつ・・・ 今後も楽しみです!

 

 

 

【ゲスト作品】

●いぬにほん印刷製版部 (瀬野反人 先生)

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 印刷製本会社に入社した新人女性の、明日はどっちだ!?

 紙谷なほ子さん、入社したはいいものの、研修なしでいきなり配属!

 営業部の元本さんにつれられて、希望の部署を通り過ぎ、行き着いた先は・・・?

 

 犬日本印刷は「研修の墓」がある会社。

 つまり忙しすぎるため、新人は研修なしで即仕事ということで、紙谷さんも例外でなし。

 というお話だったわけですけども、戸惑う紙谷さんの驚きっぷりがいちいち大げさで、

 その姿が面白さを感じさせてくれるので、さほど窮屈さは感じませんでしたね。

 

 とくに、新しい本の臭いをかぐとトリップしてしまう体質には、一瞬なにごとかと(^◇^;)

 そして紙谷さんが配属された製版部は、多忙な部署らしく不安が募るものの、

 なにかと可笑しい様子が、暗さを感じさせない点はよいかもしれません。

 がんばれ紙谷さん! ・・・と応援しつつ、次号も掲載っぽいので、つづきが楽しみです!

 

 

 

●半熟やおよろず (けんち蛍 先生)

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 八百万の神が住まう日の本にて、神サマになるべくがんばる見習いさんのお話。

 鳴さんは、神サマ見習い。

 ドジで勉強苦手だけど一生懸命。 そんな彼女がなりたい神サマとは・・・?

 

 高天原学園という神見習いの通う学校で学び、

 資格を取得し、就職することで神となるシステムのようで、

 さすが「八百万の神」といった様子が面白い(´▽`;)

 そこに鳴さんの天真爛漫さと、ドジッ子ぶりが重なって、

 楽しい4コマ作品となっていますね。

 

 終盤、お財布を落として、友人たちと中つ国=地上へ降りる鳴さん。

 この天地をつないだ空間の行き来も、舞台設定として、いろいろ楽しませてくれそうで、

 期待したい要素になっていますので、つづきを楽しみにしております!

 

 

 

【最終回!】

●東京! (カワハラ恋 先生)

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 なんと、最後は卒業式!?

 卒業証書を受け取ったり、仰げば尊しで涙を流すたまさん。

 これはしみじみしちゃいますねえ・・・ と思ったら、上級生の卒業式で泣いてる!

 知り合いいないのに(;´∀`) さすが、たまさん。

 

 まあしかし、それというのも、自分の卒業式を想像しての涙ということで、

 豊かな想像力ではあるのですが、ムサ子&文ももらい泣きしちゃっているのをみると、

 やっぱりしみじみしてしまいますよね~。

 そうした、ほんのり寂しさを感じさせるところが、最終回っぽいシメとなっていました。

 浅草くんの真実には驚きましたが、巣鴨くんが出てこなかったのは、これいかに?

 浅草くん勝利の布石・・・なんてことではないと思いますが、ちょっと気になりましたよ!

 

 ちょっとだけ恋模様が垣間見える内容でもありましたが、

 最後はいつもの3人で迎える終幕。

 たまさんの2人に対する心情を感じさせるラストが、ほどよい青春の風景でしたね。

 他の登場人物その後なども見てみたかったですけどね、これにて完結。

 コミックスは出ないらしいので、2.5巻などで補完するしかないですかね。(最終回は未収録)

 

 本作品は、東京の駅名を名前にしたキャラクターたちの

 かけあい・やりとりが楽しい4コマでしたが、途中からは名前に関係なく、

 それぞれの関係や友情、ほんの少しの恋模様が展開してきました。

 

 全体的に優しい雰囲気だったのは、主人公たまさんのキャラクター性が大きいでしょうが、

 ムサ子さんのくせ者ぶりが良い刺激になったり、かと思えば、

 文さんのしっかりぶりが話を引き締めたり、3人の個性のバランスが

 見事に機能していたように感じます。 ゆえに、面白かった!

 終わりは寂しいけれど、次号、カワハラ先生の新作が登場らしいので、そちらを待ちつつ・・・

 楽しませていただきましたー!

 

 

 

【新人4コマまんが大賞 今月の一本!】

・今日から楽しい田舎暮らし! (あらい栞 先生)

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 都会を去り、田舎へ引っ越すことになった少女のお話。

 父親の転勤で引っ越すことになってしまい、都会に別れを告げる少女。

 まずはその様子が面白おかしく、次いで、田舎へ引っ越してからの戸惑いが楽しい

 4コマ作品になっていました。

 田舎の生活にショックを受ける都会っ子が、どのように対応・順応してゆくのか・・・

 ちょっと見てみたいので、ゲスト登場などを期待です!

 

 

②へつづきます。