五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららミラク 感想

2012年01月20日 | ◆4コマ誌④ まんがタイムきららミラク

2012年3月号

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 vol.1 vol.2 vol.3 vol.4 vol.5

 隔月のあいだは毎回感想を書いていましたが、

 月刊化に伴い、ほかの「不定期購読4コマ誌」と同じように扱うことになります。

 なので、毎月は感想書けなくなるかと・・・

 

 今月より、月刊となったミラク。

 オフィシャルサイトでは、連載作品の試し読みができます。

 まだ読んでいない方は、そちらでぜひ!

 

 今回、いきなり2作品の連載スタートと、ゲスト4作品という構成のため、

 このあたりを中心に感想書きました。

 

 

 

●TEI OHー! (庄司二号 先生)

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 3号連続ゲスト!

 学園生活に大いなる野望をいだく葵さんと、その親友・雪乃さん。

 2人が興味を持った部活動は・・・帝王部?

 ナゾの部にいる個性あふれる部員たちとの出会い。

 そこから、葵さんの「帝王」への道が始まる・・・!?

 

 そんな感じのお話でしたが、主役?の葵さんがいいキャラクターしてると思ったのも束の間、

 次々に現れる帝王部のヘンな人たちが、たたみかける面白さになっていました。

 胸揉んでくるセクハラ魔人は、月ヶ峰琴音さん(^^;

 彼女をはじめ、財閥の娘である轟紅音さんや、

 落ち着いた読書家と思いきや、腹黒そうな桐島桜子さん、

 元気ッ娘・・・なだけではない城ヶ崎ミズホさん、

 そして部長である、メガネの須藤紗江さんと、おもしろキャラクターが大勢。

 

 まあ帝王部なんて、意味不明な部活やってる人たちだから当然か(^◇^;)

 おとなしめな部長が、これだけのメンツをしきっている理由も面白い。

 また、葵さんの親友・雪乃さんの天然・おとなし・ドジッ娘キャラクターも、

 葵さんとよいコンビになっていて楽しませてくれます。

 

 とりあえずそうしたキャラクターを思うぞんぶん堪能させてくれそうな点に期待しつつ、

 今後が楽しみです!

 

 

 

●くじらジュブナイル (群青ピズ 先生)

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 パインパ改め、群青ピズ先生の新連載!

 女子高生になった城戸枝里菜さんは、見栄から大人ぶってしまい、

 本当の自分=少女趣味を隠しつづけて学生生活を送っている。

 そんな彼女の前に、幼なじみの少年・大間歩くんが転校してきて・・・

 

 と始まる物語。

 久しぶりに会った歩くんは、枝里菜さんのことをよくわかっていて、

 その少女趣味も見透かしているようなのだけど、どこか様子がおかしい。

 やたらと手さぐりで接しているような、妙な空気をまとっていますが・・・?

 

 枝里菜さんはそのことに気付かず、彼が「自分をわかってくれる」ということに、

 戸惑いはするものの、まんざらでもなさげにしていて良い感じ。

 そして歩くんには、何やら隠している秘密があって、さてさてどーなりますか?

 な展開が、期待感をいだかせてくれる1話目でありました。

 あと、枝里菜さんの友人レナさんが、スレてないキャラクターなのも面白かったですね。

 

 少女趣味をめぐって過去にトラウマがあるらしい枝里菜さんの、素直になれない学生生活。

 そこへ現れた自分をわかってくれる少年との出会いが、はたして何をもたらすのか。

 また、少年の秘密も今後どのように物語に絡んでくるのか・・・ 楽しみです!

 

 

 

●幸腹グラフィティ (川井マコト 先生)

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 川井マコト先生の新連載~!

 寒い季節に少女が1人。 町子リョウさん、中学2年生。

 海外赴任している両親のかわりに育ててくれたお祖母様が他界して以来、

 1人でご飯を食べることになり、料理の腕が鈍ってしまって美味しい料理が食べられない!

 という悩みを持っています。

 

 そこへ叔母の明さんから頼まれたのが、予備校生であるはとこを泊めてあげる事。

 さて、どうなりますか・・・なお話。

 いやいや、これがどうしてなかなか面白い!

 川井先生の前作『にじげんめのうた』もそうでしたが、

 主人公キャラクターの「思い込むと視野狭窄」な個性が面白さになっていて、

 さらに、はとこの森野きりんさんとの関係にも、保護者視点になる楽しさがありますね。

 

 そして、寒さの中での「あたたかさ」。

 美味しい料理を大切な人と味わうことの喜び。

 そうしたものが落ち着いたハートフルっぽさで感じられるところも魅力です。

 また、料理を食べる時の、少女たちの微かなエロティシズムを感じさせる表情も、

 マニアにはたまらんのではないでしょうか!!(力説) ・・・あ、私はとくにさほど(ォィ

 

 などなど、あったかめの楽しさあふれる作品なりそうな予感。

 さらに美術系予備校に通う2人の予備校生活にもスポットが当たるでしょうから、

 そのへんにも期待しつつ、今後が楽しみです!

 

 

 

●そこにいず (染谷みのる 先生)

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 3号連続掲載第1話!

 “さかささん”という神様がいるという町でくりひろげられる

 少女たちののんびりまったり、そして奇妙な日常。

 

 という感じの作品でしょうか。

 カッパが出現したという噂のある中、キュウリを買い込んだ少女がいるとか・・・

 それは飛鳥早苗さん。

 カッパとキュウリを一緒に食べたいとか、夢見がちなんだか何なんだか(^◇^;)

 

 彼女をはじめとする少女たちの日常風景・・・というには、

 あまりに突飛な行動が目立っていて、そこに面白さがある作品になっていますね。

 大量のキュウリでタワー作ったり、いきなり大福を空めがけて投げつけたりと、

 いろいろ楽しい少女たちの姿が描かれています。 うん、私は好きです、こ-ゆーの(^^;

 

 しかも、ナゾの神様“さかささん”の存在が重要らしく、

 町には奇妙なことが起こり始めているのだとか・・・

 そのあたりの空気感も、独特の雰囲気を放っていて興味を惹かれる要素になっています。

 などなど楽しそうな作品なので、3号連続、今後が楽しみです!

 

 

 

●虹色教室 (ゴロボッツ 先生)

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 初登場スペシャルゲスト!!

 トビラ、地球らしき星を背にした少女4人。

 その中の1人アカが、大事な打ち合わせに出かけるところから物語は始まります。

 

 アカは食いしん坊で、クロの物を勝手に食べてしまう常習犯。

 そんな彼女がまずはアオ、次にシロと迎えに行き、最後にクロがやってきて、

 4人そろって打ち合わせするのは、地球へ行くという話。

 どうもこの世界、地球ではない場所のようなのですが・・・ はてさて?

 

 という風に、SFチックな物語っぽくもありますけども、

 話の中心になるのは、“ごく普通”の少女たちであり、

 彼女たちが地球へやって来てどのような活動を行うのか、

 どんな物語が展開するのか、期待したいところ。

 

 絵柄がスッキリ・しっかりしていて読みやすく、少女たちのやりとりにも面白味がありますね。

 周囲をふり回し気味なアカの存在を中心に、なかなか楽しいガールズトーク(?)。

 スペシャルゲストとのことですが、最後つづきそうな内容でもありますし、

 ぜひともつづきを読んでみたい。 ということで、今後に期待しております!

 

 

 

●彼女は彼女だけど彼女じゃない (Anmi 先生)

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 初登場スペシャルゲスト!!

 いきなり、憧れの幼なじみである愛美さんに襲われる少年・星也くん。

 しかし、あまりにお粗末な襲撃なので、自分が襲われていると気づいていない(^^;

 それでもあきらめず、執拗に星也くんをねらう愛美さん。

 いったい何が彼女をそこまでかきたてるのか・・・?

 

 と、始まった本作品。

 愛美さんの敵意と、星也くんの鈍感(まあ仕方ないんだけども)が交錯する面白味。

 何と言うか、愛美さんのおバカ具合が可愛らしい・・・のかな(;´∀`)

 けれど彼女にはある秘密があって、それがタイトル「彼女だけど彼女じゃない」に

 関係しているわけですが、そのため愛美さんは「本当の愛美さん」の記憶を持たず、

 周囲のことがよくわかっていないというのもポイント。

 そのあたりの食い違いも、面白さにつながっていますね。

 

 あと、愛美さんも大概なのだけど、星也くんもちょっと変な人だし、

 「本当の愛美さん」もアレだしで、おかしなキャラクターたちも楽しさになっています。

 そのため作品から漂う空気が、何だか妙なものに(´▽`;)

 などなど、1人で空回りする愛美さんを軸に、いろいろ楽しめそうな作品。

 愛美さんの目的と、星也くんの行く末はもちろん、

 「本当の愛美さん」のことも気になるので、つづきに期待です!

 

 

 

とうぜんのことですが、継続している連載作品も楽しかった!

登場人物が増えにぎやかになった『Good night! Angel』はもちろん、

たたみかけるような急展開なのに、緊張感に欠ける“きし”が楽しい『きしとおひめさま』

教師陣はもちろん、ナゾの“妹ちゃん”登場で楽しさが増している『メラン・コリー』などなど、

いずれも面白さ満点・・・

 

なのですが、月刊化にもかかわらず、隔号連載となる作品がいくつかある模様。

『リリィ』『となりの魔法少女』『福33三色パンチ』『おきまりラブ』ですね。

これに加えて『Seed』も隔号でしたね。 それと話題が出ませんけど『tune!』もかな?

となると、これらの作品と交互に掲載される作品も出てくるわけですよね・・・

ゲストの中から選ばれるのでしょうか?

いずれにせよ月刊化されたミラク、今後も楽しみです!

 

それと、今回から連載が始まった2作品の作者である

群青ピズ(パインパ)先生と川井マコト先生・・・ なんだかレベルUPしてませんか?

前作も面白かったのですが、今作はさらに気合が入っているというか何と言うか・・・

このあたりにも期待ですね。