五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららミラク Vol.3 感想

2011年07月25日 | ◆4コマ誌⑩ 不定期購読誌

まんがタイムきらら9月号増刊

 これまでのペース・内容での更新はできなくなっておりますので、ご容赦ください。(参照

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 これまでの感想 : Vol.1 Vol.2

 さてさて、Vol.3まできましたミラク。

 ここでは、まだ取り上げていない作品をいくつか紹介するカタチで、

 今までと同じように書いてゆきます・・・と思ったら、今回から2つも新作が!!

 なので、新2作品を優先的に取り上げさせていただきました(^^;

 

 

 ところで、今回の「ステキだったで賞」は『Lisa Step!』より、リサ先生!

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 メイド・スタイルで職員室に来るとか、日本を誤解しすぎ!・・・でもイイ(ぉぃ

 マジメだけど天然なリサ先生がよくてよくて、もーたまらんですハイ。

 

 

●桜Trick (タチ 先生)

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 百合百合チュッチュな作品ですね。

 高山春香さん&園田優さんを中心に、飯塚ゆずさん&池野楓さん、

 そして今回の主役である野田コトネさん&南しずくさん、この3ペア6人組のお話。

 

 第1話では、春香さんと優さんが濃厚キスして話題をさらっていましたが、

 今回は、しずくさんとコトネさんの関係がクローズアップされています。

 しずくさんの反応がいつもと違っていることを気にするほか4名。

 どうもコトネさんとケンカしたためらしいのだけど・・・という展開。

 なんとコトネさんは、しずくさんの頬にキスしてしまったことで、しずくさんを怒らせたとか?

 ドン引きするほか4名・・・と思いきや、春香さんだけ目を輝かせているのが面白(^◇^;)

 

 しかし、終始なにごともないかのように泰然としているコトネさん。

 むしろ怒っているはずのしずくさんの方が、コトネさんを気にして落ち着きがないという、

 2人の関係が透けて見えるような描かれ方がよい感じでしたね。

 

 

 ストレートに百合。

 それが本作品の特徴であり、好きな人にはたまらない面白さになっていると思われます。

 とくに百合に興味なくとも、少女たちの関係性の妙を愉しむというのもアリですかね・・・

 て、それが百合好きというものなんでしょうか(^^; 詳しくないのでよくわからんです。

 

 そのほか、私が本作品に感じている魅力は、時折少女たちが見せるしぐさ。

 挨拶するのに、シュッと手を頭の上に載せるポーズや、しずくさんの「おはよう」、

 コトネさんの「てへ」などなど、目を引く描写がけっこう多いのがよいですね。

 あと、ゆず&楓に関しては、春香と優が腕組みしているだけでも引いていた2人なので、

 このペアの行く末が気になる所でもあります!

 

 

 

●純粋欲求系リビどる (眉毛 先生)

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 少年よ、リビドーを抱け!

 枕井リヒトのクラスに転校してきた謎の美少女3人組、井沼レン・空羽ルコ・咲馬リク。

 彼女たちは、リヒトがもつ強力なリビドー(欲求衝動)を欲していて、

 強すぎるあまりに外へ飛び出し具現化してしまうリヒトのリビドーから、彼を守るため戦う!

 

 というお話ですけど、今回はリヒトくんの部屋でお勉強。

 美少女3名に囲まれて、リヒトくんのリビドーも天井知らずかー!?

 根はマジメなのだけど、その欲求衝動をおさえられない健全少年(?)リヒトくん。

 「おおむね当たってる」とか、うらやま・・・もとい、うまいこと言ったり、

 そのほか3人に対するさまざまな妄想で楽しませてくれたお話でしたが、

 彼がある程度自制できるのも、憧れの女子・井戸川さんの存在があるからなんでしょうね。

 小学生のころから一筋とか、純情少年だな~リヒトくん。

 

 そんな彼の井戸川さんへの純粋な想いと、美少女3人組に対するリビドー妄想。

 健全な少年にふさわしいエロスな方向性での欲求衝動が描かれ、

 お色気ふりまく雰囲気が魅力となっている本作品。

 可愛らしい少女たちに囲まれたリヒトくんの運命やいかに?

 ますますヒートアップしそうな欲求衝動に期待! なんて感じで、今後も楽しみです!

 

 

 

●にじげんめのうた (川井マコト 先生)

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 歌を歌わなくなった少女のお話。

 阿部ハルは、「自分には才能がない」と思い込んで何もしようとしないドジッ娘さん。

 ある日、ニマニマ動画で曲を発表している2人組・ヒロと梅乃に出会い、

 「歌を歌ってほしい」と頼まれるも、逃げ出すように走り去るのでした・・・

 

 と始まった本作品。

 何事につけ、「才能がないから何してもムダ」と言い張るハルさん。

 今回、そのきっかけとなった過去のトラウマ的出来事が判明していました。

 かつて歌が上手で大好きだったハルさんが、同じ教室に通っていたマリさんとの関わりで、

 自分に才能がないと意識してしまったことが始まりという、子供心の繊細さを感じさせる

 エピソードだったわけですが、そこにはさらなる裏がありまして・・・という展開。

 

 ネットでデビューしたという真鯛さんのライブで知った様々なこと。

 ついにハルさんは動き出すのか?と期待を抱かせる流れが、なかなか悪くないですね。

 「才能がない」と思い悩み動けなかったハルさんが、真実を知って奮起する。

 何事かをなすために、または自分を奮い立たせるために、

 「なにくそ」と悔しさをバネにしたりすることも時には必要なのだと感じます。

 そうした力強さが描かれる4コマ漫画って、けっこう珍しいんじゃないでしょうかね。

 

 何事にも消極的だったハルさんが悔しそうにする表情、そして決意を新たにする表情、

 どちらも素晴らしいですね。 こうした物語も見てみたかった!

 これからハルさんが、どう動き羽ばたくのか?

 またヒロ&梅乃が、ハルと共にどのように活動してゆくのか?

 これは今後が楽しみな作品です!

 

 

 

●tune! (ろさ 先生)

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 なんと新作1本目!

 いきなりロックなミュージシャンがモテモテな感じで始まりましたが、

 それは「ギターさえあれば!オレもスーパーロックスターだぜー!!」と喜ぶシュンくんの妄想。

 しかし中古で買ったギターは鳴らず、修理に行くことになったのですが・・・

 

 と始まって、楽器や機材の修理店を見つけたはいいけれど、そこにいたのは女子高生!?

 アリサと名乗った少女の手でギターは見事よみがえり、さらにアーティスト論まで

 たたきこまれて・・・なんて展開が、テンポよく楽しませてくれるお話でした。

 

 主人公・シュンくんのキャラクターは、お気軽であまり深くものを考えないタイプ。

 美少女なアリサさんにのめりこんでゆく様子に、恋の始まりを感じたり・・・

 なんて安易な考えをくつがえすラストに驚き。 これはお見事でした。

 いや、シュンくんにとっては恋の始まりかもしれませんけどね。

 アリサさんの気持ちは・・・?

 今後2人が、どのような物語を見せてくれるのか、音楽関連の内容共々、楽しみです!

 

 

 

●となりの魔法少女 (七葉なば 先生)

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 新作2本目!

 高校2年生になった少女・羽根井あきさんには、友達がいません(´;ω;`)

 長いあいだ人と接さずにいたために、他人との距離すら怖くなってしまっているという

 重度の独りぼっちさん。 しかし、彼女にはある秘密がありまして・・・という作品。

 

 その秘密というのも、タイトルを見れば一目瞭然。 あきさんは魔法少女だったのです!

 宙に浮いたり、姿を消したり、さらには人の心までも操れるというからスゴイ!!

 でも、そんな彼女に友達がいないのは、子供のころの魔法を使った出来事で、

 ちょっとツライ想いをしてしまったから・・・

 

 そんな彼女に声をかけてくれたのは、新しいクラスメイトの相澤圭さん。

 優しそうな圭さんとなら、なんとか話もできていたあきさんだけど、

 圭さんの友人・宇佐神茜さんが来たとたんに、萎縮して姿を消してしまうという小心ぶり。

 2人とも、あきさんのことを気にかけてくれて友達になれそうなのに、

 あきさんは過去の出来事から、自分には友達を作る資格がないと考えてしまっています。

 そんな曇りがちなあきさんの心情が、晴れる日はやって来るのか?

 友達がいない少女に、友達はできるのか?

 

 最近よく見かける「友達いない系」の作品。

 コメディでもあるのですけど、孤独感とそれに伴う寂寥感が雰囲気つくっている印象で、

 なかなかよい感じの作品だと思います。

 人の心は見えないけれど、距離を縮めながら少しずつ推し測り、そして察してゆく。

 そこに関係性ができあがる。 そんな感じに、あきさんに友達ができることを期待しつつ、

 今後が楽しみです!

 

 

 

 他の作品の感想もいくつか書きたかったのですが、ちょっと間に合いませんでした。

 『Good night! Angel』の最後のセリフが物語をどう動かすのかとか、

 『きしとおひめさま』の神埼くんが面白そうとか、「きし」はやっぱり少年じゃないのかとか、

 『スイート マジック シンドローム』の新キャラクターも可愛らしいとか、

 いろいろ語りたかったんですけどね・・・力不足でスミマセン。

 あと1号くらいは、この形式で感想書きたいんですけども、どうなるかは未定です。

 

Vol.4 の感想はこちら