小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「The Gates」 (10)

2005-02-22 13:07:19 | ニューヨーク暮らしの日々
セントラルパーク:クリストのアートワーク"
The Gates"(10)


 数日寒い日が続く。17日にはファーストレディ,ローラ ブッシュが
ゲイトを見にパークを訪れた。夕べ降った雪でパークは真っ白。
 ゲイト開催から1週間たった。今日は既に印刷された何十種類もの
ハガキがパークの入り口で売り出され黒山の人だかり。1枚3ドル。
 はがきの写真と現実を目の前にして「信じられなーい!」とはがき
を持ち上げドイツ人が叫んでいる。毎日パークを歩く自分も本当に夢
のよう。この数日新聞に出たゲートの感想を集めてみると

「9/11以来、市民が集中しているパブリックアートに悲しみが癒され
ていることを実感している」
「機械化されたニューヨーカーの心を癒す唯一の自然地区、一日も早
く自然を楽しむところに戻して欲しい」
「日本の伏見稲荷のトリイのようだ」
「オレンジ色は美的でないし、悪趣味だとおもう」
「良い点といえば短期間であること、支払いがないこと,ニューヨー
ク市が潤っていることかな?」
「アートとも言い切れないし、美しいと感嘆するほどでもないし、市民
の感慨に多様性があるのもニューヨークらしい」
「何でこんなものを並べたてて面白いのだろう!」
「車洗浄のカーテンみたいだ」
「自然とアートを融和させるのも人間の価値だと思う」
「美しい自然をアーチストのエゴのために塗り替えるなんて横暴だと
う」
「21世紀に起こった最大のパブリックアートだと思う」
「人間の未来に希望が持てるし、アートが世界中から愛される非凡な
ものであることを啓示していると思う」
など意見はさまざま。そこが面白い。

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