小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「ニューヨークの人力車」(Rickshaw)

2008-03-22 08:43:16 | ニューヨーク暮らしの日々

 今最もかっこよく、自然にやさしい乗り物・人力車
 「いかがですか?お値段は話し合い」と今人気の3輪人力車のドラ
イバーが日本語で私に話しかけてきた。
「あら、日本語巧いわねー。日本人なの?」というと彼女は反り返って
大笑いした。アフリカンアメリカンの女性、pedicab、輪タクのドライバー
は「日本人好きです」と付け加えた。そして「安くしますよ。有難う。た
のしいですか?さようなら。またね。お元気で」と知っている日本語を
並べたて「是だけ」と嬉しそうに話した。彼女は1週間輪タクを750ドル
でレンタル会社から借りている。30分一人25ドル、天気のよい日は
一日700ドルは稼ぐそうだ。最低でも100ドルは稼げるので、太る暇
はないし、悪くない仕事だという。

左右とも広告付きペディキャブ 
       

 1960年代、アメリカに来たばかりの頃パーティであった知らない人
が「日本には人間が人間を乗せて運ぶ人力車というものがあるんだっ
て?」と少し軽蔑的に聞かれ”人は生まれながらにして平等である”
国の質問だと感じ入ったものだ。あれから40年がたち時代は変わった。
ハイテックからまたローテックのシンプルテクノロジーが人気を集めて
いる。いまやポルーションなし、環境にやさしく、燃料なし、人力パワー
はコミュニケイションにもフレンドリーで人力車は人気が高まるばかりだ。
 リキシャウ、ペダルキャブ、ペディキャブ、バイク タクシーなどと呼ばれ
ている。

 パークには坂がたくさんあって巧くコースを選べば何よりも自分が
楽しいと。

話し合い成功。値段はあってないようなもので話し合いで決めるとか。

子供は半額。太目は多めにもらうとか。
 レンタルでなく自分で持っていてもビジネスが出来る。1台は4.000
~5.000ドルで購入できる。「只今結婚」ウエディングドレスを着た新婚
夫婦がのり、ビールの空き缶に紐をつけて後ろにぶら下げガラガラ音
を鳴らして通る。ブランド新車のオープンカーで新婚を送るより心温ま
る風景で、ニューヨークらしい一こまである。小さい町のツアにも全国
的に人気が広がっているそうだ。

 寒い冬はツーリストもなく人恋しい淋しい人力車。4月からはレントも
高くなる。か
わりに収入 も倍になるそうだ。英語の出来ない人は質
問に答えら
れないので ぐんとお安いとか。ニューヨークらしい話だ。                                             

 

 

                                                                                              




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