小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「ニューヨークの街角で出くわすアメリカン絵画のソース」

2008-04-22 01:57:44 | ニューヨーク暮らしの日々

一人歩きは、立ち止まるところが無数にある

   アメリカン リアリズムを感じさせるチェルシーのレストランにて

チェルシーの画廊;入り口中庭に展示されていたアメリカのrealist 
sculptor,Carole A. Feuermanの彫刻 www.Feuerman-Studios.com

     ホッパーも立ち止まるかも知れないチェルシーのレストラン

                                               チェルシーのガード下のポスター

                 何でもない街風景の中にもアメリカがある。



ヴィレッジの街角で売っていた無名画家の絵。“なかなかいいわね”
というと、“値段はイクラでもいいよ”といった。

      街角に張ってあるポスター
アメリカンリアリズム
色彩、フォーム、スペースなどアメリカンアートと関連されるアイデア
を視覚的にキャッチ出来る美しい風景は、ニューヨークのいたるとこ
ろに転がっている。美しさの評価はそれぞれが違うけれども・・・
1950年代に始まったアメリカンアブストラクト絵画、ポップアート、ハ
ードエッジ、ミニマルアートなどアメリカのポピュラーカルチャーに影響
を及ぼしたコカコーラやスープ缶、コミックスなどはアーチストから影響
を受けたのか、人々が影響を及ぼしたのか?
と錯覚させられる街風景や、ホッパーのリアリズムやデクーニングを
思わせるいたずらがきなどはダウンタウンの何処にでもある。
 ヨーロッパの果物の色がアメリカの果物の色と違う。
印象派絵画が
発祥したのはこのやわらかい太陽の光と空気なのだと、ヨーロッパの
太陽の下で始めて発見し納得がいく。
 タマヨやシケロスの絵画に出てくる黒ずんだ紫色の花は、多分革命
の叫びを象徴しているのだと思っていたが間違いだった。メキシコにい
くとその色の花がたくさん咲いていた。青空にちぎれ雲を見るとオキー
フ絵画を
連想し、街風景のなかでホッパーにめぐり合い、捨てられたゴ
ミの山にジャスパージョーンズやデクーニングにも出会う。世界の何処
にいても荒海を見ると北斎の荒波のデザインを連想する。
アーチストたちの創造したイメージが言葉でなく、説明でなく、人々の
脳裏に刻みこまれている。アーチストは
素晴らしい職業だとつくづく思う。

参考サイト
http://www.whitney.org/
http://www.art.com
http://americanart.siedu/museum_info/index.cfm















 


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2 コメント

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アーティストが気になります (gooddesign)
2008-04-24 19:28:29
上から2番目の彫刻、とってもとっても気になります。ロン・ミュエックの作品でしょうか? 
もしそうなら、ぜひ一度、見てみたい!
この画廊は、有名なところですか?
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小林恵のNY通信 (小林恵)
2008-04-26 08:43:34
アメリカを代表するリアリスト スカルプター、Carole A. Feuermanの作品です。メトロポリタン、ヘルミタージュ、など世界の美術館のコレクションになっています。個人ではクリントン、ゴルバチョフ、キッシンジャなど。6月にはフローレンスのMoretti Galleryで個展があります。参考までにこの作品は30万ドルでした。勿論有名な画廊です。
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