観・環・感

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世界遺産 「日光の社寺」 東照宮その4

2014年03月13日 | 旅・風景・グルメ

この五重塔は表参道の一の鳥居(石鳥居)をくぐった左手にある。1650年に小浜藩主・酒井忠勝によって建てられたが、1815年に落雷のため焼失。
現在の塔は忠勝の子孫である酒井忠進が1818年に再建したもの。この五重の塔もこれだけが存在してれば、豪華絢爛、裏返せば派手で、けばけばしい
五重塔としか思わないが、東照宮全体の建物が派手なので特に違和感はない。しかし、一般的な多塔は上層部へいくに従い細くなる、いわゆるツリー状に
なるのに対し、この五重塔は一層部分と五層部分の大きさが大きくは違わない。つまり、見た目には細長く安定性の悪い建築物のように見える。しかし、
この塔の免震構造をスカイツリーが参考にしたといわれるほど構造的にも優れた塔であるようだ。


下神庫
特に有名なものもなく、周りに誰もいなかった。


左から上神庫、中神庫、下神庫
三神庫とは下神庫・中神庫・上神庫の総称で1635年に建てられた。
高床式で校倉造りとなっており、内部には「百物揃千人武者行列」に使用される1200人分の装束や舞楽用の装束などが収められている。


上神庫の屋根の軒下にあるこの象の彫刻は、「三猿」、「眠り猫」と共に日光三彫刻の1つとされている。
この彫刻のことは後で知ったもので、特に写真を撮っておらず、無理に拡大した写真なので、不鮮明な上、左の象は白飛びしており本来の色が全く
分からなくなっている。
下絵を書いたとされている狩野探幽は、本物の象は見たことがなく、象についての話を聞いただけで想像してこの象を描いたといわれており、「想像の象」と
呼ばれている。この上神庫は「御宝蔵」とも呼ばれ、最重要な御神宝をしまう庫である。


眠り猫の案内板


左甚五郎の作と言われている眠り猫の彫刻で国宝である。猫の大きさは、20cm程度だろうか。