朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

平城宮跡

2013-12-31 | 国内各地の風物
大晦日になりました。

奈良の西大寺あたりを車で通過した時、ライトアップされた「大極殿」が広い野原に建っていました。



復元にあたって当時の図面や絵図が残っていないので、発掘調査で判明している基壇や恭仁宮の大極殿(国分寺金堂)の跡に残る礎石の状態などから大極殿の大きさ、形を推定して設計したようです。



朱雀門の方角です。

夕陽が沈んで空が淡く桃色に光っていました。

この一年、ご愛読ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

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ダブルクロス

2013-12-30 | もろもろの事
特定秘密保護法なる法律の審議を巡って国会で大きな議論になりました。特にほとんど全ての新聞社や多くのテレビコメンテータが、反対の意見を述べていました。

そんな時期に、ある書評欄が目に止まってこの本を読んでみました。



ベン・マッキンタイアー「英国二重スパイ・システム」(中央公論社)
ーノルマンディー上陸を支えた欺瞞作戦

DOUBLE CROSS: The True Story of the D-Day Spies

”上陸地点はどこだ?”
ヒトラーの目をそらすべく、偽ナチ・スパイたちが織り上げた壮大な嘘のタペストリー


英国の公文書館などの歴史的資料に基づいたドキュメンタリーです。

戦後、数十年を経て秘密解除された文書や写真に、実名で二重スパイの人たちの行動が解き明かされています。

そのスパイシステムを立案し実行した「ター」ことトミー・アーガイル・ロバートソン。英国諜報機関MI5の係官でした。

ダブルスパイたちは、例えば、セルビア人のプレイボーイ、養鶏学学位を持つスペイン人、両性愛者のペール-人女性、熱狂的なポーランド愛国者、愛犬家のフランス人女性など。



当時、米国の国内防諜に協力するためにMI5が送り込んだスパイは、FBIに冷淡に扱われますが、時の経過とともにFBIも見習って二重スパイの活用を検討するようになります。

ナチスが占領したフランス、スペイン、ポーランド、ユーゴスラビア(セルビア)など多彩な民族と政治が背景に在ります。

本の中で度々触れていますが、連合軍が欧州に上陸する可能性のある海岸が複数あり、敵の防衛体制の裏をかくことができれば、将兵の損害を数千、数万人も少なくすることができます。

実際、ノルマンディ上陸は陽動作戦であって、本命は海峡の幅が狭いカレーだと最後までナチスが信じたので大部隊の救援移動ができなかったのです。

スパイたちの動機は様々です。愛国主義、金銭、あるいは独善。

007のような殺人を許可されたスパイは登場しません。ただし、二重スパイと疑われると、ナチのゲシュタポに逮捕されて尋問や拷問、拘禁、さらには処刑されてしまいます。

上の写真の左上にあるのは英国の秘密の暗号解読所の室内です。スパイからの連絡や偽情報の流布状況は、ドイツ軍が発信した無線の暗号がすでに解読されていたので確認をとることができました。


(右下写真、ヒトラー(右)に信任状を提出する大島日本大使(左))

また、日本外務省の暗号も解読されていました。

皮肉なことにヒトラーの信頼が厚く常に身近でドイツの機密情報に接していた在ベルリン日本大使の大島浩が日本外務省に報告した暗号電報もすべて英国に読まれていたと記録されています。その上質な機密情報は、英国と米国で共有されていて、ノルマンディー作戦の最終決定に反映されています。

大島の報告書類は日本側には残されていないとのこと。終戦時の文書処理ですべて焼却されたのでしょう。

とても興味深い本です。

歴史の検証に耐えるため、公文書や税金の使途証拠などの資料は必ず保存する必要があります。


写真の出典:「英国二重スパイ・システム」
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葉物野菜 高騰

2013-12-29 | 京都の文化(冬)
正月を控えて、野菜の価格が高騰しています。

特に、葉物の野菜がすごいことになっています。



レタス1個が、298円。

半分に切ったのは150円くらいでしたが、大きさはぐっと小さい。



キャベツは、380円。



白菜は、半分でも258円もしています。(12月27日)
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ソーシャルメディアによるマーケティング

2013-12-28 | もろもろの事
SNSを活用したマーケティング活動というテーマは、ICTのビジネス応用としてかなり旬なテーマなので学生の卒論でもよく取り上げられています。そんなことから、常日頃ネットでの見聞をひろめることに気を配っています。

Facebookの友人がシェアしたこんな事例がありました。(FBで発信したネタの再掲です)

注文

このお店、注文のドタキャンがあって20人分のスペースが空いてしまった!と、急遽、常連のFBサポーターの人たちに呼びかけました。

その数時間後、・・・

・・・・・

FB友人で、多分同業者の方から(ドタキャン被害が)「きみんとこもか・・・」

と、コメントが付き、

・・・・・



この画面を見ると、

「皆様のご協力のお陰で、予想以上に早く、空いた席が埋まりました。有難うございます! あとは、カウンター2名様×2つのみ空いているいう状態になりました。もう、びっくり。
どうも有難うございました<(_ _)> 感謝。」

と書き込まれています。

このお店の黄金鍋、TBSのサンデージャポンでも紹介されたそうです。佐賀県の産物を食べることができるので、佐賀県庁の情報サイトにも近く紹介されるとか。

みごとな、SNSマーケティングの実例だと思ったので、記録しておきます。
(上記画像の引用:Facebook「魚屋がぶ」サイト)


一方、典型的なSNSのマーケ応用成功事例は、こんなサイトにまとめられています:
http://matome.naver.jp/odai/2134699687273712801

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ハウスバーモントカレー

2013-12-27 | 食べること、レストランなど
食品メーカー「ハウス」の少額株主なんですが、今回、株主優待としてこんな品物を送ってくれました。



会社の創業は100年前なので、それを記念してこんな限定復刻版のカレールー・パッケージを作ったそうです。ただし、このバーモントカレーの発売開始は1963年。

それ以前には、甘口の市販カレーはなかったので、ハウスがそのマーケットを狙って開発しました。

なぜ、バーモント?

アメリカ東部にしばらく滞在したときに、バーモント州に素晴らしいオレンジ色の紅葉見物に行ったことがあります。

でも、カレーとの関係はなさそう。

1960年ころ、バーモント州に伝わる民間療法でりんご酢とはちみつを使った「バーモント健康法」が日本にも伝わりました。当時、同社ではすでに一部でリンゴと蜂蜜を使用してコクを出していました。「バーモント健康法」を応用してリンゴと蜂蜜を中心に取り入れ、できるだけ香辛料の持つ辛さを抑えつつも子供から大人まで幅広い世代が一緒に楽しめるカレーを工夫ました。リンゴの酸味とハチミツによってコクのあるマイルドな風味を特徴とする味付けとなりました。

現代では、味覚の多様化と食品加工技術の進歩で、実に多くのカレー商品が売られています。インスタントカレー、レトルトカレーやカレールーの種類がこんなに多いのは、多分日本だけでしょう。

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Cars

2013-12-26 | もろもろの事
時々、幼児が泊まりがけで遊びに来ます。



こんな自動者の形をした履物を買いました。



これは帽子。

ピクサーが制作して、ディズニーが2006年に公開した長編アニメ「カーズ」です。

人間は全く出てこないのですが、個性ある自動車にそれぞれ名前がついていて、映画の中で活躍します。

とてもたくさんのカーが登場するのですが、とても全部の名前は覚えられません。



でも、たった3歳の幼児がなんと全部その欧米風の名前と姿を記憶していて、教えてくれます。

やはり、人間の子供はすごい。野生動物は生まれてすぐに立ちあがって歩き出すし、食べ物も割りと早くに自然のものを食べることができます。でも、こんなに早く、大量の知識を獲得することはありません。

このシリーズのミニカーも発売されていて、せっせと買い揃えています。



こっちは、カーズではなくて、働く自動車の靴です。

さて、ディズニーでは、とうとう地面から、空に展開を始めました。


(引用:http://www.disney.co.jp/planes/home.html)

「プレーンズ」だって。

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クリスマス ディナー 2013

2013-12-25 | 食べること、レストランなど
この一年の家族の健康とよき出来事に感謝して、祇園の中心にあるビストロにてフレンチのコースを頂いてきました。

四条通の南座は「顔見世興行」の真っ最中。招きあげの役者看板がずらりと掲げられています。



京の歳末風景ですね。

花見小路の石畳にも、外国語を話す観光のお客さんが散策していました。



本物の舞妓さんが、一人てたったかたと早足で歩いて行って四条花見小路の信号を渡って北の方に消えました。



四條畷手上ル一筋目東入ル南側おかるビル2階「Bistroさか」・・

一階は、知る人ぞ知る、カレーうどんと中華そばの店「おかる」です。

お座敷での宴会の最後に、うどん、中華そばがほしくなった酔客や芸舞妓のために出前もしているようです。検番や置屋にも。(そんな経験はないけれど)


ディナーの写真は下記の「チャネル」をご覧ください。



料理の名前を書く場所が、チャネル写真にはないので、次に書いておきます:

スパークリングワイン

鮮魚のカルパッチョ、



海老と帆立貝柱のムース、ずわい蟹のサラダ仕立て


自家製焼きゴマ豆腐と雲子のソテー、アンチョビ・ソース



・蝦夷豚のトロトロ蒸し、マスタードを効かせたジャガイモのディプ


天然ブリの香草焼きと九条ネギ、トマトラグー・スパゲッティ、

自家製小豆のチーズクリーム、イチゴのサクサク・ミルフィーユ

パン

コーヒー ・・量がちょっぴりの「エスプレッソ」、久しぶりに本格的なものを味わいました。

ワインは、イタリアンのハーフボトルを選びました。

満腹、満腹・・・

15年間続いた「Bistroさか」ですが、今年12月28日に閉店するとの告知が貼ってありました。今後は「宮川町さか」にて仕事を続けていくとのご挨拶がありました。



Season's Greetings "季節の祝辞”をみなさまにもお送りします。

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クリスマス アドベントカレンダー 

2013-12-24 | 食べること、レストランなど
白川通りにあるパン屋・レストラン・カフェにて、ランチしました。



玄関横の棚に、こんなカレンダーを売っていました。

クリスマスイブまで、あと何日かな、毎日1つずつ小箱を開けてなにかを取り出すカレンダーです。

アドベントとは、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間のこと。

2010年には、スターバックスで買って楽しみました。そのポストはここ



店内はこんな感じです。



ファミレスよりは、ややスノッブでおしゃれな感じです。



BLTに卵焼きを乗せ、オニオンリングまで付けた、高カロリーの昼食となりました。(12月14日)

いよいよ、人間ドックの検査が近づいているので、減量せねばならないのに。涙

店名:ドンク北白川店

蛇足;店名の”DONQ”って、すっかりフランス語だとばかり思っていたのですが、これを書くために調べたら「創業者の性格が猪突猛進するドン・キホーテ(Don Quixote)に似ていた事が店名の由来」だって。

フランス語のほうは、Donc でした。よく現地での人たちの会話で、文のつなぎとしてよく言っていたので・・・”結果を述べる時の「だから」”の意味だそうです。

・・・・・

アメリカ住民の67%がメリークリスマス派、18%がハッピ-・ホリデー派、残りが気にしない派、と米紙報道


http://www.nj.com/politics/index.ssf/2013/12/merry_christmas_or_happy_holidays_poll_shows_americans_prefer_the_latter.html


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冬至の柚子湯

2013-12-23 | 京都の文化(冬)
いよいよ年の瀬も押し詰まり、昨日は冬至になりました。

Google Doodle(グーグル ドゥードゥル)も編み物のアニメーションで冬至を祝っています!


(引用:www.google.co.jp/‎ 2013-12-22閲覧)

例年のようにゆず湯にしました。



実家の庭になった果実をありがたく頂きました。そのポストはここ

緑のゆずは9月ころに取ってきて、冷凍庫で保存していたものです。お湯の中でちぎってみたら、中身はジューシーで香りもありました。驚!



冬至には、カボチャを食べる習慣もあるとか。



さらには、こんにゃくも。

この一年も健康であったことに感謝です。
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スイスのワイン

2013-12-22 | 食べること、レストランなど
いつも表紙絵を描かせてもらっている雑誌の編集部に頼まれて、「スイスのワイン」についてエッセイを書くことになりました。



これはスイスから特注で空輸してもらった Domaine du Moulin というスイス、Vaud州 Aubonne村のブドウ農家が自家醸造したワインです。

マダム・ヴォチエ・森本(Vautier-Morimoto)は、そのブティック・ワイナリー(葡萄の栽培から醸造、瓶詰め、ラベル貼りまで一貫生産する家族経営ワイン農家)に嫁いだ日本人女性です。葡萄畑の見学会やワイン・テイスティング・パーティを開催しておられて、 毎年秋には前年に収穫した自家醸造ワインの通信販売をしていて日本にも取り寄せることができます。


(引用:http://www.moulin-wine.com/japonais.htm


(クリックで拡大)(引用:同上)

この写真でわかるように、外国のワイン品種の葡萄栽培では、垣根のように垂直で人の背の高さ程度の柵にブドウを育てます。日本でブドウ棚といえば、天井の形にしていますが、そうではありません。最近は日本でもワイン用では垣根方法にしているようです。


ウェブは下記(日本語でeメールできます):
 http://www.moulin-wine.com/


エッセイの資料を集めるため、Amazonでこんな本を買いました。



Hugh Johnson's Pocket Wine Book 2013

英語版が欲しかったので、カナダ・オンタリオ州の本屋からの出品をAmazonで注文しました。

正式名称: Bookcloseouts Inc ストア代表者名: Bill VanVliet 電話: 905-680-xxxx
住所: 67 Front Street North, Thorold Ontario L2V 1X3 CA

しかも新中古本扱いなので非常に格安。(北米には書籍の価格再販制度がないので、ベストセラー以外は発売から半年くらいで、大幅に値引き販売します)

 商品の小計:  ¥ 596
 配送料・手数料:¥ 250
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 合計:  ¥ 846

なんと、外国からでもわずか250円の配送料でした。

到着した封筒を見ると、ベルギーから発送しています。北米以外の発送はベルギーに倉庫があるようです。なんと、グローバルなビジネスであること。



何年か前に米国に出張した時に空港の本屋で買った、ロバート・パーカーの電話帳のように分厚いもう一つの米国ワイン本です。こちらでは、スイスワインについては、たった半ページしか紹介していません。

前者のヒュー・ジョンソンでは、5ページを使って80項目くらいの記事がありました。

書いたエッセイはその雑誌の2月号(2/1発行)に掲載される予定なので、発行されたらリンクを張ることにします。
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