朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

梅宮大社

2013-02-28 | 京都の文化(冬)
今年は梅の開花が遅いようです。1週間以上例年より遅れていると報道されています。



季節の花木が多い梅宮神社を参詣しました。(2月24日)

門前にある紅梅と白梅はこの日五分咲きでした。それならば、と期待をして庭園に入園料を払って入りました。



有名神社・寺院がひしめく京都ではそれほど名が知られていないためか参詣者は多くありません。




”日本最古の酒造の神。子授・安産の御利益で有名。庭園は梅・桜・花菖蒲など、四季折々の花で美しい。”(引用:梅宮神社公式web)



社務所窓口で入園料を支払ってあとはセルフサービスで庭園入口の柵を開けて入園しました。



梅の開花状況は、五分咲いている梅の木は少しだけで他はまだほとんど蕾でした。



でも情緒が感じられる木もあります。



水仙があったり、





めじろが数羽飛んできて、梅の枝で遊んでいました。



紫陽花も名物だそうですが、冬はこんな形で自然のドライフラワーになっています。



ピンクの小ぶりの椿が可愛くて綺麗です。



ツワブキの花のドライフラワーかな。



神社正殿前の橘の実でしょうか。きれいな金柑みたいで、取って食べてみたい気持ちになりました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪の和食名店

2013-02-27 | 食べること、レストランなど
松竹座の歌舞伎が終わる遅い時間からでも食事できる店を探しました。幸い、評判の良いお店を当日の夕方予約することができました。



御堂筋のすぐそばですが、実は狭い袋小路の奥にあって予想どうり迷ったんですがどうにか到着。

カウンターに座ることができました。午後8時半ころだったので、早い時間のお客さんはほとんど帰ったところのようです。



これが突き出し。

10人くらいの席があるカウンターに先客は、若い男性一人。あとで、大将との会話からわかったのですが、調理学校の学生さんが自腹で勉強のためお客として来ていたのでした。

いわゆるコースでは注文しないで、一品ごとにあれこれ、メニュー(実に種類が多い!なんとカレーまである!)を解読、想像しながら、注文していきました。

まずは、お造り盛り合わせ、特に注文してキズシも加えてもらいました。



手前左の小皿は、鰆の燻製、実に香ばしくてうまい。この日の朝、大きな(両手を肩幅に広げたくらいのサイズ)魚をさばいて燻製にしたと大将が説明してくれました。

右手は、ウニと白えび。これも絶品。



キンキの塩焼き、迫力があって脂ものっていて美味。



下仁田ネギ(自家農園産)、フォアグラを春巻きの皮で巻いて揚げる。上の葉は、ルッコラ(イタリア野菜)。

これも実においしい。実はこの日のメニューには書いていなかったのですが、どこかで調べていた相方が、特に注文しました。

このあたりから、自分で紙のメニューを見て考えるのをやめて、旬の野菜が食べたいとか、大将に直に相談することにしました。



長芋、子持ち昆布のあえ物。

二階に部屋が3つくらいあって数人ずつお客さんが入れるのですが、そちらもデザートを出しておしまいのようで、板場は余裕が出てきました。

大将から「お客さんは歌舞伎の帰りですか?」と聞かれ、そうですがなぜ分かりましたかと答えると、時間的にも大体そうだし、歌舞伎役者さんもよく来られるのですよと。

大将は奈良出身の人で、良く三重県にも行くし、月ヶ瀬(奈良市ですが三重県との境の山村、梅の名所)に野菜の畑を作っていると話してくれました。

そこで農作業して、時には、信楽にまわって陶器を見たり買ったりするとか。



イイダコ、葉ゴボウの炊いたん、キンカン。どれも絶妙の味の組み合わせでした。

そのうちに、スーシェフ(副シェフ)のやや若い板前さんとの会話もはじまって、彼が以前には京都で勤めていたことから、その葉ゴボウを売っている八百屋を教えてもらいました。ついでに、元のお店も教えて貰い彼の名前を出していいと承諾を得ました。

お酒は、獺祭や宝山をゆっくりと楽しみました。ワインも各種あるようです。



最後は、こんなフルーツとプリンのデザートで締め。

美食だけではなくて、とても楽しい会話ができた大阪の夜でした。再訪必至。
(店名:中村(和食、創作料理)大阪市中央区西心斎橋2)(ミシュラン☆1らしい)

中村 (和食(その他) / 大阪難波駅なんば駅(大阪市営)心斎橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.9



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GOEMON

2013-02-26 | 国内各地の風物
大阪松竹座で、歌舞伎を鑑賞しました。



片岡愛之助が熱演する「二月花形歌舞伎」です。



舞台には、緞帳もなく、機械的な銀色鉄パイプが林立しLEDが発光していました。

物語は、石川五右衛門の生い立ちのドラマがありそして豊臣秀吉に仇討ちをする破天荒なお話になっています。

なぜか、エスパニョール(スペイン)が重要なキーワードになります。



ワイヤーで「宙乗り」はもちろん、歌舞伎としては異例な和服の女性ダンサーたちも出てきて驚愕。

さらには、フラメンコ歌手・ギターとダンスが活躍します。

ああ面白かった。



劇場から出てくると既に夜でした。



道頓堀。



有名なグリコの看板と、その周りの電子看板(デジタル・サイネージ)が一段とパワーアップしています。



橋の上には、お上りさん、若い人たちでにぎわっていました。(ナンパ橋?)



心斎橋はさすがにきれいでにぎやかでした。

~~

追記(2013-02-28):
 GOEMONは、26日が「千穐楽」でした。
 興行の興行の最終日のことで、楽日(らくび)。語源は雅楽の最終曲「千秋楽」だそうです。「千秋楽」とう字では「秋」に「火」という字が入っており、劇場での「火」は御法度のため縁起の良い「亀」の字を取り入れ「穐」という字を使うようです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京の冬の旅、霊鑑寺

2013-02-25 | 京都の文化(冬)
寒くて天候の悪い季節には、こんな「非公開文化財特別公開」のイベントが行われます。

観光プロモーション・イベントには乗せられたくないのですが、やはり普段は見られない寺院や宝物には興味が湧きます。



11年ぶりの公開という文言に惹かれて、霊鑑寺を参拝しました。上記のパンフレットにある写真のお寺です。



天皇の娘、皇女が住まわれたいわゆる門跡尼寺です。

建物の中にある襖絵や室内意匠が素晴らしいのですが、写真禁止なので上記パンフレットのイメージだけ掲載しておきます。



椿が見事な庭園があることで知られています。ですが、まだ少し早くて、ほとんどの名物の椿品種は咲いていませんでした。



それでも少しは鑑賞することができました。



薄紅色の椿。



庭園はすぐ東山の斜面に接しているので傾斜が急なところがあります。



可愛い小さな蕾がありました。可憐な花が咲くようです。



4月には椿鑑賞のために公開があるようなので、また来たいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奄美大島いろいろ2

2013-02-24 | 国内各地の風物
もう奄美の話は終わりにしようと思ったのですが、



これは奄美大島の中心地、名瀬の焼き鳥・鶏飯屋。名物「ハブ」を看板に大きく掲げています。



港町ですから、当然、繁華街が密度高く存在しています。これは昼間の風景なので全く静かで清潔です。・・郊外海岸のホテルに泊まったので夜の姿はわかりません。

で、



アーケードがある名瀬の中心商店街の一部は、こんな感じです。(平日の午後1時ころ)

空き室、テナント募集のポスターが目立ちました。



そこに隣接する街路。このあたりはさらにシャッターが目につきました。



観光客やビジネス客の数は、沖縄とは格段に少ないようですし、飛行機便もかなり少ない。そのため運賃も安くならない。

サトウキビ(砂糖制度補助金支給)、大島紬(和服衰退)以外にこの島にどんな産業や農水業があるのか詳しくは知りませんが、こんな自然環境をを活かして若い人も働ける仕事がもっと必要ですね。

少子高齢化は、地方、離島で一段と進行しているようです。



(奄美大島編おわり)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奄美大島いろいろ

2013-02-23 | 国内各地の風物
今回の離島旅行、多少は暖かい戸外をゆっくりと歩こうという意図でした。



え、これ何?

地元の人にきいいたら、大根をスライスして干しているところでした。保存食材です。



道端に咲く真っ赤な花があったり。



畑の生垣に、本土なら観葉植物として鉢植えで販売されるカポックが露地でどんどん大きく成長していたり。



カポックにはこんな実がついています。



主な農作物はサトウキビです。稲や葉もの野菜ほど水を必要としないためでしょう。台風で倒れても、しばらくすれば立ち上がってきます。

サトウキビを収穫していました。エンジンのついた草刈機で刈り取ったあと、まとめてトラックに積み込んで製糖工場に運んでいきます。黒糖や砂糖になりますが、それを使って焼酎やラム酒が作られています。

終戦後、米国軍占領から開放されたのは本州や九州より年数が遅れました。焼酎の酒税は大衆酒との位置づけから低くされていたのですが、サトウキビから作っていたラム酒(米兵むけ)は「高級酒」とされていたので、本土復帰の時、米麹を使う「焼酎」に転換して黒糖焼酎を作ることにしました。そのため「黒糖焼酎」は奄美大島と徳之島だけの限定となっています。



サトウキビ畑には、ハブがよく住んでいるそうです。今でも時々被害に遭う人がいるとのことで、草むらには近づかないようにしました。



野アサガオが咲いていましたが、害虫がついている恐れがあるので持ち出し禁止の植物の一つです。



最終日の夕食はホテルで取りました。



そのメニュー最後の料理は、ケイハンでした。



こちらは、上品な味でしたが、やはり昼間に名瀬の店で食べたほうがうまかった。



ホテル夕食時間の後半には、ホテルスタッフによる「島唄」の演奏がありました。

三線と素朴なメロディーです。三線は沖縄と同じ構造ですが、今は費用と耐久性の面で人工的な張皮を使っているそうです。(沖縄では蛇の皮らしい)

お客さんの中から、太鼓のリズム担当を募って楽しく演奏しました。


ホテルのみなさん、道で出会った人、バス案内所のおばちゃん、マングローブ茶屋の人々、ともかく皆さん、親切でとても丁寧でした。

バスの待合室では、タンカンを一つ頂いたので美味しく食べました。



こんな南の島のやさしい風景を次世代にぜひとも引き継ぎたいと思いました。

(もう一回だけ、奄美の話が続きます)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海岸のゴミ

2013-02-22 | 国内各地の風物
海岸を歩いていると、きれいな石や貝殻もあるのですが、こんなゴミも結構落ちていました。



中国の文字が書かれたPETボトル、浙江省の地名入漁具、青い浮き。



こちらは、ハングル表記のボトルです。

プラスチック類は腐敗したりせず数十年経っても消滅しません。落ちている10個ぐらいのゴミを見てみると(もっと沢山あった中から文字を読んでみたのが10個くらい)、日本語のものは2、3個で、残りは全部近隣国のものでした。海はつながっていて、奄美は中国にも韓国にも近いので、ゴミも流れて来るのですね。PM2.5だけでなく、、困ったことです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奄美の料理

2013-02-21 | 食べること、レストランなど
旅行の楽しみのひとつは地元の料理を食べることです。



昨年夏に鹿児島市に行ったとき、刺身には地元の人は甘い醤油を使うと聞きました。ここも鹿児島県なので、やはり甘い醤油も出てきました。



この夕食は、モズクとアオサ海苔の天ぷら、白身魚にタコとイカの刺身、モズク酢、地元の焼酎(すべて黒糖)の利き酒セットを注文しました。どれも大変に美味しい。



シメは、ゴーヤチャンプルです。沖縄料理でしょうか、スパム(缶詰ソーセージ)も入っています。



黒糖焼酎のラインナップ。


~~~~

別の日の昼食です。

名物の「鶏飯」(けいはん)を注文しました。



お櫃から大きい茶碗に白いご飯をいれ、右の皿にある各種の具を乗せて、その上から鉄鍋に入っている熱々の鳥ガラスープをたっぷりかけて、お茶漬け状態にしていただきます。具には、鶏肉、錦糸卵、海苔、ネギ、紅ショウガ、パパイヤの漬物、タンカンの皮を刻んだものでした。

これもとても熱くて、サラサラとおいしいものでした。

ただし、材料の割に値段がやや高いですね(900円、店によっては950円)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アダンの木

2013-02-20 | 国内各地の風物
ホテル近くの海岸には、こんな木が群生していました。



まるでパイナップルの実のようですが、全く違います。食べられません。



全体の木の姿はこんなようになっていて、葉には鋭いトゲがいっぱいついています。



白い珊瑚の海底があるのか、海の色が薄青緑のグラデーションになっていました。



ガジュマルの木、夏は良い日陰の休憩所になることでしょう。



もっと立派なガジュマル。赤尾木の教会敷地に立っていて、「ケンムン」が住んでいるとの伝説があります。



ホテルでもらったこの手書き地図に導かれて散歩しました。

~~

田中一村という日本画家がいます。この本の表紙になっているのがアダンの実です。


(引用:アマゾン「田中一村作品集」)


この作家は「日本のゴーギャン」とも呼ばれていますが、有名になる前になくなったので苦労が多い人生だったようです。



もう一枚、イメージを掲載します。
(引用:アマゾン「もっと知りたい田中一村―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション) 大矢 鞆音」)


特に、東山魁夷とは東京美術学校(現東京芸大)で同期の日本画学生を過ごしています。そのことに関して、美術愛好家からいくつかのネットコメントが探せます。(備考に掲載)

空港近くの「奄美パーク」(旧空港土地再利用の公園)に美術館があるのですが、見落としました。そんなパークがあることは案内書で知っていたのですが、単に伝統風俗展示や子供向けかと思いました。この田中一村美術館もほとんど言葉だけでの紹介で、画像は小鳥ルリカケスの切り抜き画と本人写真だけではイメージできませんでした。著作権のことは理解できるのですが、せめて代表的絵画のイメージを二三紹介してくれないと興味がわきません。(このブログを書くため調べて初めて強い興味を覚えました)

残念、次回に・・

~~
備考;

”同じ画家でありながら、苦悩しながらも『戦後の日本を代表する国民的日本画家』と謳われた東山魁夷と、
「私の絵の最終決定版の絵がヒューマニティであろうが、悪魔的であろうが、世の正道であるとも邪道であるともなんと批評されても私は満足なのです。それは見せるために書いたのではなく私の良心を納得させるためにやったのですから」(田中一村の手紙より)と語り、生きている間に作品が評価されることもなくその生涯を閉じた田中一村。
建築界の巨匠、吉村順三に設計してもらった家で長年にわたって数多くの高い評価を受ける作品を描いた東山魁夷と、
生涯独身で奄美の粗末な借家で誰にも看取られないまま最後を迎えた田中一村。”
(引用:ここ

ーー

”東京芸大では、東山魁夷と同期で在学中は 彼より優れた技量をもつと言われながらも、芸術の実業の世界では コネのあった魁夷に後れをとり、失意のうちに千葉から沖縄(注:正しくは奄美大島)に移り住み、其の南国の美しさに魅せられた田中一村の純粋な心に立ち返って、素直な視線で挑戦した素晴らしい構図と色彩に魅了された。特に、一枚の絵の中で、魅力的な場所をクローズアップさせて、其の筆致が迫りくる編集をしているのは素晴らしい。”
 (引用:ここ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マングローブ原生林で、カヌーを漕ぐ

2013-02-19 | 国内各地の風物
カヌーをやってみたいと思っていました。



奄美で一番大きい町、名瀬からバスで30分くらい南に行ったところにマングローブの林があり、そこでカヌーも貸してくれることを知りました。この日は天気も良かったので行ってみました。



川のほとりに案内されました。ライフジャケットを付けて、あとはパドルの操作方法をざっくりと教えてもらい3分後にはひとりで出発です。指導のおじさんとその犬も、最初の10分くらいはついて来てくれましたが。犬は、はじめは川のほとりの草むらを走ってついて来ていたのですが、突然川に飛び込みイヌカキで泳ぎ始めました。



カヌーの操作は意外にも簡単でした。



グループ客を乗せた観光船も来ています。





タコ足のように根が張っています。



1時間ほど遊んで元の場所に戻るのですが、緩やかではありますが流れに逆らって上るのでパドルの漕ぎ方にアンバランスがあると進行方向がすぐにずれてしまいました。

操作が簡単と思ったのは浅はかでした。



カヌーを漕いだ場所を上から眺めるとこんな風景です。川の右手の方300mくらいの場所から出発します。



この食堂のオーナーがカヌー屋もやっています。



この植物が、芽を出したマングローブを構成する一種、メヒルギ。



昼食として、ここで採れた川エビのうどんを食べました。普通の味でした。皮を手でむくのでややめんどう。



次のバスまで時間があったので、この原生林の中の遊歩道を歩いてみました。



南国の竹は、勢いが違いますね。



こんな風に芽が出て、



水に浸かりながら成長していきます。

日あたりの良い場所では、



ヤマツツジや、



こんな野草も咲いていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする