朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

スイス山岳鉄道

2010-07-31 | 外国の風物


氷河特急の事故の続報についてです。

 7月23日に死傷者を出す脱線事故が発生したにもかかわらず、その路線は2日後の25日始発から運転が再開されました。

 原因も解明されていないのに、ずいぶんと荒っぽい鉄道会社と所管官庁の対応だなと思いました。



 30日の関係者報道発表によると、原因は運転手の速度の出しすぎとのことです。事故現場となったカーブ区間の速度制限は時速35キロのところを56キロで走行、21キロ超過速度が記録されていました。予定の運転時刻に10分の遅れが出ていたためとも思われますが、鉄道会社の規則で速度超過は厳禁とされているとのこと、当然ですね。

 技術的原因だけをみると、JR西日本の福知山線脱線事故(2005年4月)に似ていて驚きます。

 時間の遅れを過剰に懸念する気質がこの国の鉄道会社にもあったのでしょうか。実際、英国、フランスやイタリアの鉄道と比べると、スイスの鉄道は一般に運転遅延はほとんどなかったように思います。遅れてくるのはイタリアやフランスから走ってくる国際列車が多かった。



 そんなスイス国の鉄道で、日本人が被害にあうとは非常に皮肉です。

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観音めぐり 3

2010-07-30 | 国内各地の風物
この地域で、最も有名な観音が祀られている渡岸寺観音堂(向源寺)です。

日本全国に七体ある国宝十一面観音の中でも最も美しいとされますが、このような小さな村のお堂にて無事に維持されて来たのが驚きです。戦国時代の浅井・織田両軍の戦いときは村人によって土中に埋めて隠されたとか。



最後は、西野薬師堂。



大きな木像の仏が二体、漆塗が残っていて筋肉質でハンサムな顔立ちでした。


さて、来年のNHK大河ドラマは「江 ~姫たちの戦国~」となりました。 信長の妹・お市の方の三女にして、徳川二代将軍・秀忠の正室、三代将軍・家光の生母「江(ごう)」の生涯をドラマにするのです。その「お市の方」は、当地の藩主浅井長政と政略結婚したのです。浅井家滅亡後、男子は殺害されるも三人の娘は波乱万丈の生涯をおくったのでした。

 もう当地には、NHKドラマに決定との看板や旗が立っていました。
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観音めぐり 2

2010-07-29 | 国内各地の風物
作家井上靖さんの小説「星と祭」は、この地区の観音と琵琶湖を素材にして、そこにわけありの人物をおいて創作しています。それぞれの観音像をわかりやすい言葉で表現しています。

 例えば、医王寺の観音は「乙女の観音さん」と表現されています。それがあたっているかどうかは、ご自身で確かめてください。

 このあたりは秋の紅葉が大変に素晴らしいのでシーズンになると大型観光バスが20台以上が一挙にやってくるそうです。


 石道寺(しゃくどうじ)には、十一面観音さんが安置されていました。このお寺への道は狭いので300mくらい手前でバスを降りて歩きました。

 井上靖さんは「村娘のよう」と表現。唇に朱色が残っていました。本来仏像には、性別はないそうです。ですが仏師の創造で思想を埋め込むことはできますから。



 さて、バスに戻って約10分。こんな小さなお堂の近くに到着です。

 保延寺観音堂です。「保延寺」はこの村の地名で、お寺に所属しているわけではなくて地元の住民がお世話をしています。



 そのお堂を開扉していただくと、小さなかわいい「千手観音菩薩」が現われました。(高さ17.1cm)

 光の加減でしょうか、両脇の「千手」の部分は薄緑色に見えました。
 ここでは管理当番の方から撮影OKが出たので、パチリ。 



 
 この地区の北に位置する己高山(こだかのやま)には、昔、沢山の大きな寺院があったとボランティアガイドの方から説明がありました。その寺院の仏像が、その後、麓に降りてきたようです。この己高山には今でも地元学校生徒の遠足の場所だそうです。

 このあたりは、石田三成の育ったところです。彼は、小さいときに寺の小姓として奉仕していたところ、秀吉が遠征してきてその寺で休息した。そこに三成が接待した、「三杯の茶(三献茶)」と呼ばれるエピソードが生まれました。

 出世に必要なことは、運と、勇気と知恵でしょうか。
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観音めぐり

2010-07-28 | 国内各地の風物
滋賀県、高月町(彦根の北 24キロ)とその周辺の集落には古くから伝来の観音像が驚くほど多く保存され、現代でも強く信仰されています。

 今回、友人たちとこの「観音めぐり」バスの旅をしました。



 予約が必要ですが、JR北陸線木ノ本駅から定期観光バス(季節運行)に乗りました。今回は6箇所の仏像を拝観しました。



 JR駅をからは21名が乗車して満員。道路トンネルを2,3通り抜けて30分位走って渓流に掛かるつり橋を渡ると「医王寺」です。





 お堂の前に建つ石碑には、「国宝」とありますが、戦後に見直しがあり現在は重要文化財指定となっています。

 十一面観音さまが祀られていました。(撮影禁止なので画像なし)

 すらりとし立つスリムな体格に伏せ目の顔立ちのきれいなお姿でした。

 この集落の人々が当番制でお守りと案内を担当しています。そのため、個人で拝観したいときは事前に申し込んでおく必要があります。

 

 その次は「己高閣、世代閣」。十一面観音(重文)と魚籃観音(県指定)を拝観。この地の寺院やお堂に伝わる仏像が多数収蔵されていました。こちらも、当番の方が二名待っていて鍵をあけてくれました。

 魚籃観音は、人々の悩みの数によって三十三通りに変化した観音の一つで、魚を入れる籠、魚籃を持つ像が安置されていました。上半身に衣をつけていないのでとても肉感的な表現を感じます。

 七仏薬師。七体の薬師の木像ですが、七体揃っているのは大変珍しいそうです。その木目は薄い茶色で最近作のように鮮やかでした。石田三成の母の故郷で当地にあった法華寺
の所蔵であったとのこと。
  
 その後の昼食は、お堂に隣接する「己高庵」(食事・売店・宿泊、日帰り入浴施設)でした。  (つづく)
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竜巻 注意報

2010-07-27 | 京都の文化(夏)
一昨日、7/25の夕方、京都駅を通ったらこんな表示がありました、



 竜巻、うんと小さいのは学校の運動場などで見たことあります。

 うんと大きいのは、アメリカ映画「ツイスター」で見たことあります。強大な、強力な竜巻が農場や市街地の建物を一瞬に破壊する場面は怖かったです。

 京都府亀岡は、大丈夫だったのでしょうか。

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食べるラー油、パン

2010-07-26 | 食べること、レストランなど
ラー油の新しい可能性が開けてから、各方面で開発が進んでいます。

 大阪梅田の地下街で「発見」。



 なんと、ラー油とパンのコラボレーション。



 店の説明書だけでは良く分からなかったのですが。・・

 このパンの表面の黒い部分がラー油を塗ったところで、それをパン釜で焼くと黒くなるのだろうかと想像しました。

 さっそく購入して、家で食べる前に切てみると、



 表面の黒い部分は、海苔。 

 パンの中身が、トリささみの炒飯でした。その味付けに「食べるラー油」を使っているということが判明。

 だんだんと、発展形は難解になってきました。

 (ブルージン、大阪新阪急ホテル直営中華料理「白楽天」特製)
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スイス 氷河特急

2010-07-25 | 外国の風物
7月23日にスイスで、この有名な観光列車(グレッシャー・エクスプレス)が脱線転覆し、死亡1名を含む43人が死傷したとの報道がありました。



 特急と名がついていても、実は、急坂や急カーブをゆっくりと走っていきます。

 二三回乗車したことがあります。最近では、2007年4月下旬にアンデルマットからクールまで、のんびりとした豪華列車の旅を楽しみました。

 今回の事故は、ツェルマットからアンデルマット間の路線で発生したようです。この区間はまだ氷河は現われなくて、通常の山の谷間を登っていく区間だったと思います。



 たまたま転覆した車両は、JTB、ANAなど日本の観光業者の貸切だったので、日本人の犠牲者が多いのです。



 現在の路線で、雪を身近に見ることができるのは、アンデルマットから30分ほど上った「オーバーアルプ峠」のあたりです。夏には、湖と草原になってしまいますが。



 何事にも厳格で融通が利かない保守的なスイス。しかも鉄道という成熟した技術です。何が原因かまだ不明ですが、大変にショックキングなニュースでした。

 逝去された方のご冥福と負傷者の健康回復を祈念します。

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カザフスタンの虹

2010-07-24 | 外国の風物
数年前に国際会議で知り合った友人が、こんな写真を送ってくれました。彼のアパートから見える風景だそうです。



 この国は中央アジアにあります。ロシアの南、中国の西にて国境を接しています。

 ウラン鉱石や原油、天然ガスが豊富です。旧ソ連の縛りを離れた現代では、既にこの数年は高度成長しています。今後の10年はもっと延びるでしょう。

 日本の「高度な技術、誠実で正確な勤労」を習いたいと希望しています。
 
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喫茶 ソワレ

2010-07-23 | 食べること、レストランなど
木屋町四条に大変にクラシックな外観と内装の喫茶店がありました。



 なつかしいゼリー ポンチの 飲み物を注文。ドキッとする色です。



東郷青児の絵が何枚か掛かって、一層不思議な空間でした。



 喫煙可なので、お客が多いと煙いのが難点です。

ソワレ 喫茶店 / 河原町駅祇園四条駅三条駅
★★★☆☆ 3.5



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京都で食べる江戸風うなぎ

2010-07-22 | 食べること、レストランなど
京都高島屋の7階ダイニングガーデン「京回廊」で、こんな「背開き・蒸しを入れる江戸焼き」のひつまぶし茶漬けを賞味しました。



 実に、焼き加減といいい、たれの濃さといい、誠に結構でした。
 まず蒲焼をちょっとつまみ食いする。その後で、うな丼ふうにご飯と一緒に食べ、最後にはお茶づけにしてさくさくとかきこむ。

 京都にいても関東風の名物を楽しめるいい時代です。(「うなぎ徳」にて)

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