朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

イノベート、インテグレート、インキュベート、イグナイト

2012-05-18 | アメリカ2012


カリフォルニア大学アーバイン校、Calit2(IT・通信工学部)のモットーです。

無理に翻訳してみると、「技術革新、分野統合、創業支援、ビジネスに点火」 でしょうか。



米国の優良高校では、PBL(プロジェクト・ベース・学習)の時間があって、生徒の自発的な興味でテーマを選び教員の助言によってプロジェクトを完成する活動も盛んに行われていると聞きました。その際、教員からの提案や押し付けは全くしないとのこと。

日本の「ゆとり教育」はなぜ「失敗」したのでしょうか。本来は「詰め込み」だけでなく(それはそれで必要だが)、多様性、社会ニーズの気づきを得るための「ゆとり」教育が大切だと思います。



 ※UCI、Surf-ITの夏休み10週間プロジェクトで学生に2,000ドルのお金を支払うのは理由があります。通常、米国の親は大学生になった子供に授業料を援助しません。学生自身が夏休み(3ヶ月)に働いてその資金とするのが普通のようです。これは一種の文化でしょうか、ライオンの親が子を崖から落とすような。自立の覚悟を付けさせる。

 ※※Surf-ITの時に指導する教員の手当はどうなっているか。事情が日本と大きく違うのですが、米国の大学教員は1年間のうち9ヶ月しか給与を支払われていません。見方を変えれば、夏の3ヶ月は、雇用されている大学に縛られずに「自由に」過ごしていい、遊んでいてもいい、アルバイトしてもいい、外国に勉強に行ってもいい。研究Grantが獲得できていれば、自分に給料を払うこともできます。
 無給の3ヶ月を、このプログラムのために働けば担当教員には報酬が支払われます。実習テーマの提案募集はそんな教員に対して行われ、ラボやコンピュータは大学の設備が提供されます。これらの教育資金は企業からの寄付で賄われていると聞きました。
 研究者として研究費獲得の競争は想像以上に厳しいですから、最先端の研究活動に没頭するよりは、「教育」にシフトして生涯を送ろうとする人々も出てくるはず。教育の工夫に懸命に努力する大学教員が生まれる素地があると思いました。

学部教育でも、米国の大学では、ダブルメージャー(2つの専攻を学修)、メージャー・マイナー(副専攻も学修)の制度を持ち、理系、文系の区別を融合して勉強させています。

日本の大学は、戦前の帝国大学において「文科」「理科」と学部を余りにもはっきりと切り分けていたこと。その反省もなく、戦後も文系、理系と中学校くらいから別クラスにしてします、それも単に数学がわからないから文系とか安易に進路を決める。もうこの辺で、開発途上国型の中等・高等教育のシステムを改革をしないといけません。

あるいは、日本での算数・数学の教え方が悪いのではないでしょうか? 数学が得意な教員や数学者が、自分の視点で教科書を書くからかな。



このCalIT2センター長 G.P. Li教授は、台湾の大学を出てUCバークレー校でPh.D、その後IBM研究所などで業績をあげて現在は米国で教育研究のリーダーとして実績をあげています。
日本の移民受け入れ環境も思い切って変えていくべきだと深刻に思います。

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米国の大学、イノベーション、教育

2012-05-17 | アメリカ2012
マーク・ザッカーバーグ、ラリー・ペイジやセルゲイ・ブリンのような若者が、なぜ日本から輩出できないのだろうか?
・・・大昔には、松下幸之助、井深大、盛田昭夫、本田宗一郎が生まれたのに・・・

 ※注:マークはFacebookの、ラリーセルゲイはGoogleの創業者。



理工学系の学部学生が、夏休みの10週間にインターンシップ実習をするプロジェクトを紹介します。

若い生徒・学生に、多様な経験をさせること、社会の実像に触れること、単に技術や技能だけの学修に閉じない。
一方、我が国での製造業と(過剰品質的)販売業に特化した日本的・職業訓練的な高等教育でいいのでしょうか。



カリフォルニア州の州立大学(日本での国立大に相当)、UC Irvine校の広告ビラ。

ITを応用した社会的なテーマで、大学の先生が指導するチャレンジングな研究を体験します。そして、お金をいただけるとは・・・

なんと、学生には2,000ドル(約16万円)が支払われます。プロジェクトの実習と研究に加えて、毎週、特別セミナーの講義もあります。
 ・・・ただしFellowshipといって、応募し選抜制で合格するとこれが受けられる特別のコースですが。

こんな多様なトレーニングを受けられる米国の一流大学。

日本と比較してみると、日本の大学にはなにか足りないことがあるとおもいました。

日本の学生や大学教員・職員、産業人たちが気がついていないことを考えてみたいと思います。(つづく)

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ショッピング客のランチタイム

2012-05-11 | アメリカ2012


米国名物のホットドッグ。 フランスでは Le chien chaud というのでしょうか。

これが、コーラの大きめのカップ(おかわり自由)もついて、1.5ドル(約120円)です。



巨大なスーパーの客寄せですが、それでも安いですね。この店は、販売している物品の単位が大きくて1ダースからとか数kgのじゃがいもとかともかく安いけれど、なんでも大量というビジネスです。



屋根の上で太陽発電をしていて、こんな表示がありました。

米国のなかでも、カリフォリニア州は特にエネルギーに対する関心が高いようです。中西部のあたりはまた違うのでしょうが。

別の店ですが、店内の様子はこんな感じです。まるで倉庫です。



日本の食品メーカーが「インスタント・味噌」を宣伝販売していました。



わかめと豆腐のドライの具も入っていますが、評判は良いようでした。



 
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アメリカの大学研究者

2012-05-01 | アメリカ2012
土曜日の午後にこんな集まりがあり、参加しました。



UCI大学の住居地区の一角に集会場がありました。周囲には広い土地が広がっているし、道路も広いのですが、この大学構内は駐車違反の監視が特に厳しい。大学独自のポリスがあって、見つかるとすぐに反則切符が切られるようです。



バーベキューコンロや屋外テーブルの設備もあります。



室内は、こんな感じです。ボランティアで受付の人や、スライド映写の設定、椅子を並べる。お茶を出す人もいます。
主催は、Southern California Science Network(SCSN) という若い大学研究者が中心の学術交流グループです。日本人と日系・アジア系米国人を中心に集まって、さらに彼ら彼女らを支援する人たちが来て、異業種交流、情報交換をしています。


 ・・・・後略:全スライド84枚(c)Mishina, Michigan University

この日のゲストはミシガン大学の三品先生。頭脳流失組の一人でもう20年米国で一流研究者として活躍中。

米国一流大学での研究の楽しさ、厳しさを、ユーモアたっぷり、かつ要所をおさえた口調で、日本と比較しつつ米国の研究事情を講演されました。特に、グラントと呼ばれる競争的研究資金の獲得ノウハウを的確に説明したので、若いポスドクや大学院生に役にたったとおもいます。

普段は英語だけの職場環境でしょうが、こんな機会には日本語で微妙な事情も聞くことができるのでストレスが少なくとても良いことだと感じました。
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米国のカーナビ

2012-04-30 | アメリカ2012
米国でもカーナビが急速に普及しています。日本に比べ、非常に安くて高性能になっています。



車から取り外すことができるポータブルなものが主流です。価格に注目です、なんと、140ドル(約12,000円)。画面が少し大きいタイプで200ドル。

当然GPSで現在位置が測定でき、また地図データはインターネットで適宜更新可能。その更新費用も含まれているようです。



車に持ち込むとこんな風になります。音声ガイドもあるので、地図画面を見なくても、次々と指示が人の声で流れてきます。

サンフランシスコでレンタカーした時も、カーナビがあって大変に重宝しました。もっともレンタカーのカーナビは車に固定された取り付け型でしたが。欧米では駐車しているときに車内のカーステレオが盗まれることがあるので、取り外して持ち歩く習慣があります。その流儀からもカーナビがポータブルになるのも当然かもしれません。

日本で販売しているカーナビはこの米国で主流の機器よりも数倍高い。どうしてでしょうか。

理由の一つは、地図データが少数企業の独占的提供で、そのソフトが高いのでしょうか。これも、日本語の壁、非関税障壁に守られていて、その分、日本の消費者が高い買い物をさせられているようです。
・・カーナビ業界のユニクロが現れないかなあ。

※ と思っていたら、iPhoneアプリで出てきました!! (新東名高速のSAで宣伝ビラをもらった4/28)
コンシェルパスfor CarNavi
しばらくは無料で、その後、250円/月。つまり年間3,000円なので、3年使って1万円弱。音声ガイドもあり、かなりよさそう。電池はかなり消耗するので、車のシガレットソケットからの充電アダプタも買わねば。



とりあえず、ダウンロードしてみしたww

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インクジェットプリンターのビジネス

2012-04-28 | アメリカ2012
米国の家電やPCの販売は、日本以上に過激です。



ここはPCやテレビを中心に売る家電量販店。アメリカらしく広い駐車場完備です。



テレビ番組で人気のキャラクタ人形なども売っています。

PC用のキャノンのプリンタが山積みに置いてあり、価格を見ると、



なんと、19.99ドル(約1600円)。

これでビジネスが成り立つのは、インクカートリッジを沢山売って、そこから利益を上げるためでしょう。
実際、純正インクは相当に高くて、4色セットでプリンター本体よりも高い。

その隙間をねらって、使用済みのインクカートリッジをリサイクルして、インクを詰め直して、キャノン以外の会社が販売するビジネスが成立しています。日本では、詰め替えたカートリッジの再販売を違法として訴えて裁判がされ、純正品メーカーが負けたり、勝ったりしています。PC用品店頭で販売しているので、まだ最終的な決着はみていないと思います。

一方で、「詰め替え用インク」は、たとえば100円ショップで販売されています。こちらは、完全に合法。なぜならば、前記の争点は特許法違反を訴えているから、つまり、インクカートリッジの容器自体に元のメーカーの特許権があるので、中古品といえども「再販売」するには特許権者の許諾が必要と主張しています。

一方、インクカートリッジはその純正品を正規に購入した人にとっては個人の持ち物ですから、それをどのように使おうと所有者の自由です。インクが切れたカートリッジに非純正のインクを入れて使えるなら、それを使っても、品質問題や故障が起こっても自分の責任とすれば、問題ないわけです。

やや類似の事案として、音楽CDやDVD、ビデオゲームCDの中古品流通の問題がありました。この場合もやはり裁判で何度も争いましたが、最終的には中古販売業者の勝訴で決着しています。理由は、単純にいえば、従来の「古本」の流通と同じだから。著作権の法律はそこまで再販売の規制をしていないし、古書は昔から流通していて社会習慣の一つです。

訴えたのが、コンテンツ事業者、音楽出版社やゲームメーカだったからでしょうか、もしCDやDVDのメーカーが特許権を理由に争ったら結論はちがったかもしれません。もっとも、音楽CDのCD単体の価値はとても低いので訴訟費用にもならないでしょうが。

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韓国パワーの躍進

2012-04-27 | アメリカ2012
南カリフォルニアに数日間いただけで、韓国の人々と企業のプレゼンスを強く感じました。



Apple本社が立地するシリコンバレー・クパチーノでも、市長は韓国系の方です。

UCIのあるアーバインの市長も韓国系だそうです。

ロスアンジェルスは昔から韓国人移民の多いことで知られていましたが、近年は、サムソン、LGなど韓国グローバル企業の北米本社が集中して設立されています。

その駐在員家族が移住してきています。彼らは、日本人以上に子女教育に熱心なようです。米国の小中高の学校は、公立が一般的。それらは学区制になっているので、いい公立校に入学するためには、住宅地を選ぶ必要があります。その結果、評判の良い学校校区の住宅地は土地価格が上昇し、住民税・不動産税も高くなります。そこには貧乏な人は住むことができません、親の収入が高いと一般的に子供の学力も高くなる。いわゆる「社会格差」が発生します。しかしそれは当然というのが、米国民主主義のようです。

中華系の人も同様に米国社会で成功した家族は、子女教育のために公立学校の優れている「高級住宅地」に移転しています。

中国や香港、台湾でのお金持ちたちは、家族親戚の中から学力の高い若い子を選んで親戚が集まって奨学金を与えます。米国の高校や大学に留学させ、大学院でPh.D学位、医師免許、弁護士資格をとらせます。そして親戚の中から見合いして結婚、米国で生まれた子は「米国人」になります。(もっとも、Ph.Dや医者はかなり容易に永住権(Green Card)や国籍が取れるそうですが)

将来、万が一、中国で第二の文化大革命が起こったり、台湾が侵攻された場合には「米国人」の親、親の親、兄弟等として米国に逃避できることを狙っているようです。おそらく資産も米国に分散していることでしょう。

「孟母三遷の教え」そのものですね。



かつて日本の高度経済成長時代には、日系スーパーマーケットも相当数があって白人アメリカ人の買い物客も惹きつけて繁盛しました。現在では、その多くが韓国系に淘汰されています。



生きたカニ。魚介類も、米国ローカルのスーパーより新鮮で種類が多いようです。

焼肉がいのちのお国柄なので、もちろん、牛肉の種類も多く品質がよいと聞きました。この地に住む日本人友人宅でのBBQでは、韓国スーパーのデリシャスなビーフの炭焼きステーキがいつも披露されます。



韓国系若い女性客の服装、化粧、スタイルも、綺麗です。若い男性も同様。



日本のお米も売っていました。

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ジャズコンサート@Soka University

2012-04-26 | アメリカ2012
金曜日の夕方、泊めて頂いた友人からジャズコンサートのお誘いを受けました。



LAの郊外、南に100kmくらい離れた場所にある大学の立派なキャンパスに、音響設計がすばらいいコンサートホールがあります。



夕食は大学で食べるために夕方少し早く出発。
駐車場は無料、大学食堂では食べほーだい、メニューは2種類(一つはマグロどんぶり)ですが、飲み物、果物、デザートも取りほうだいで、価格は10ドルくらいでした。



右手の建物がコンサートホールですが、2年ほど前に完成したようです。音響設計は日本人Yasuhisa Toyota氏、サントリーホールの設計もされました。



演奏前の会場の見取り写真です。演奏者は、Jakie Ryan、このJazzのジャンルでのヒットチャートに乗るようなトップの女性でした。

入場料はなんと、28ドル(一般)、21ドル(シニア)。会場費が無料、係員はすべてボランティアだそうです。
すばらしい演奏でした。



この大学は、創価学会の設立した大学です。開学は1994年、現在のキャンパスに移転したのは2001年です。リベラルアーツ中心の大学で、最近は音楽やダンスなど演奏芸術学部が人気だと聞きました。



良い音楽をたっぷりとすばらしいコンサートホールで聴いて、大変に満足したコンサートでした。
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カリフォルニア大学アーヴァイン校

2012-04-25 | アメリカ2012
UC Irvine(UCI) を見学しました。 南カリフォルニアに長年住んでいる友人の紹介で、若い日本人留学生の話を聞いて、日米のイノベーション創造と理工学高等教育の差異を調査するためです。



カリフォルニアでは、冬に雨が降り平地の気温は零下にはならないため、草木が緑です。反対に、夏は雨が非常に少なくなるので、水をまかない野原や山地は茶色になってしまいます。春はその乾燥の始まりで、時々、山火事が発生して強風にあおられて大きな火災となるようです。

さて、太平洋海岸からさほど離れていない高台に、UCIは広大なキャンパスがあります。この大学は、医療技術や医薬品の分野ですぐれた成果をあげています。ノーベル物理学賞の受賞者もいます。



Araiさん、日本生まれのトライアスロン愛好家、博士課程学生さん。テキサス州の高校に単身で留学して、一度銀行事務職に就いたけれど思い直して大学に入り化学を専攻する大学院で研究しています。アルツハイマー病に関係するタンパク質を捕まえて、その分子構造をX線分析機で解析する研究中。あともう少しで結晶を作れそうでそれができるとX線にかける。するとPh.D論文が書けると張り切っていました。

米国では博士課程学生の授業料と生活費は、研究室の教授(ボス)が支給します。

その資金は、ボスが研究提案書を政府系研究助成機関に提出して、承認されて得ることができます。Grantと言います。当然、教員間の競争は非常に激しい。学生にとっても、いい先生に採用してもらうための競争が厳しいです。

米国の大学では、学部であっても普通は親は子供の学費などの資金を援助しません。学生は自分で、夏休み(3ヶ月)のパートタイム・ジョブで資金を貯める、銀行から教育ローンを借りる、奨学金(Fellowship)を獲得するという方法で勉学を続けます。資金がなくなったら、一旦、休学して働くことも珍しくない。学期期間中の平日は予習復習がたくさんあるので、アルバイトは無理。土日は気分転換と運動のために休日が必要。

大都会の大学の中には、勤労学生のために、平日の夕方から夜間にかけて多くの授業を開講しているところもあります。日本でも、かつて夜学がいくつかありました。今でもあるのかしらん。



廊下に張り出されたポスターで、研究実績をアッピールしています。



彼は、東工大で学位をとってPD(ポスドク)留学中のYonamineさん。PDは、申請書をしっかり書いてFellowshipで生活費と研究資金を獲得する能力が大切です。その獲得事実が次のステップへの実績、つまり説明能力、説得力、コミュニケーション力の証明となるのです。



こんな実験室の風景は、いかにも理科系ですね。
彼からは、日本の大学のラボと米国のラボの違いをたっぷり聞き取ることができました。



UCIキャンパスを歩いて駐車場まで戻るときに、こんなグループツアーを見ました。
全米各地から、見学に来る高校生たちを案内する学生と大学スタッフです。UCIはトップ大学の一つですが、優秀な学生を確保するために、色々な方法で広報活動をしているとのこと。

入試の方法は、「本来」の「AO(アドミッションオフィス)入学」です。高等学校の成績と校長の推薦状、全米統一試験(SATなど)、小論文である程度足きりをして、あとは面接試験。その面接はたっぷり時間をかけて教員も複数参加して真剣に評価すると聞きました。入試期間の幅も長い。良い学生ほど、ライバル校に取られる可能性があるので、熱心に勧誘します。また、落選した学生には、特に親切丁寧に応対するそうで、その理由は同級生や下級生への口コミ効果のため。

筆記試験だけ、ほぼ統一された試験日で、「機械的」に選別する日本式とは大きな違いがあることを実感しました。(AO方式は、現実的に多くの場合、学力検査なしの入学に使われている日本)

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サンフランシスコ2

2012-04-24 | アメリカ2012
港から、この町特有の急勾配の坂道を車で登りました。



ロンバー街のくねくね道を車で降りてみました。こんな遊びの道路があるのもサンフランシスコらしい。

遠くの丘の上に見えた「コイト・タワー」が立つテレグラフ・ヒルに行ってみました。

ここには、欧州人にとって「アメリカを発見」したコロンブスの銅像が建っていました。



西部開拓時代には、この丘の上に「テレグラフ」、つまり腕木通信(The pole-and-arm signals on the Telegraph Hill semaphore)を行うための柱があったのです。


(引用:ITU)


電気通信が発明されるまでは、この腕木の形を見通し距離にある丘や建物の上で見て、その信号を次の地点に中継していく方法が使用されたのです。これでは、夜間は信号伝達ができないし、雨や霧でも困難でした。



テレグラフ・ヒルからはゴールデンゲートブリッジが見えます。この右手には、監獄島のアルカトラス。

この丘から降りて、ユニオン広場に行ってコーヒー休憩にしました。



桜が咲いていました。



SFO国際空港に行って、レンタカーの返却です。レンタカーのオペレーションは、極めて合理化されています。道路標識の表示に従って大きなビルの駐車場に入っていくと、契約時にすべての車両保険に入りと返却時のガソリン補給支払いを承認し、使用距離は無制限としてクレジットカードを登録してあるので、ハンディターミナルを持った係員が近寄ってきて、車のナンバープレート(米語では「ライセンス・プレート」)をスキャンして読み取り、車内と計器類をチェックします。我らは、車内とトランクから荷物を取り出すと間に、彼女がハンディな精算機器のボタンを押すとすぐに精算書が出力されて、ざっくり見てサインしておしまい。3分くらいで終了です。

空港内連絡用の無人電車に乗って、ターミナルへ。

ユナイテッド航空の国内便チェックインは、コスト削減で全部がセルフサービスになっています。頻繁に使うものではないので、使用方法がわかりません。画面に出てくる文章は英語であり、その操作も大変に面倒。・・・この話は後日に。



搭乗ゲート前の風景ですが、公衆電話の台数が削減されています。以前、多くのアメリカ人は暇な待ち時間にはここから誰かに延々と電話していました。現代は、ケータイ電話(Cellphone)か、PCやスマホでメールの送受信やウェブを見ています。



ようやく搭乗となりました。南カリフォルニアに飛びます。

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