朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

まいまい京都「森ガイドとレッツお花見」

2015-04-06 | 京都の文化(春)
雨の日曜日午後(4/5)、北野天満宮一の鳥居に集合しました。ガイドは三浦豊さん。先月の「金銀苔」ツアーのガイドと同じ人です。



ライオンのような狛犬がガードする背後には、立派な松林があります。

近江国(滋賀県)比良宮の神主らの託宣によって、この地に一夜にして千本もの松が生え、そこに神社を建立したと伝えられています。

ちなみに「千本通」の名前の由来にもなっているそうです(ガイド三浦さんの説明)。

(注:”一説には、船岡山西麓の葬送地への道に千本の卒塔婆を建て供養したのが通り名の由来とする”引用:Wikipedia )



その立派な一本の松、「影向松」。

”毎年三冬(初冬より晩冬まで)の間に初雪が降ると、天神さまが降臨され雪見の歌を詠まれるという伝説があり、その時は硯・筆・墨をとりそろえてお供えし初雪祭を行う。”(引用:北野天満宮公式ウェブ



天神さんは牛がシンボルです。その理由は、天神さん農耕の神様でもあるので当時の農作業のパートナーで動力である牛が尊重されました。



神殿の前で説明する三浦さん。全国の森を10年間をかけて踏破しています。



雷の原理がわからなかった時代、落雷の被害を避けるために文字どうり「神頼み」でした。菅原道真公は死後、雷神になったと信じられていました。

「くわばら、くわばら」と、雷がなる時に唱える理由のひとつは、死後に雷神となったという菅原道真の領地桑原には落雷がなかったからといわれています。

本段の左側には、秀吉が構築した「お土居」(当時の京都を囲む土の城壁)が残っています。



樹齢600年のけやき。



いろはもみじの花。多くの木々の花は、このような目立たない形態ですが、それは虫に花粉の媒介をしてもらうのです。

桜や梅のように、鮮やかな花を咲かせるのは、鳥に媒介をしてもらうように進化しているためです。



紙屋川の畔にひっそり咲く桜。

桜は本来は、単独で生え群れを作らないとのこと。自分の根本に落ちた種には発芽を抑制する作用を働かすほどです。桜は、日当たりの良いことを好むので、他の桜に日照を遮られるとこを嫌うのです。



天満宮境内にある、樹形の見事な松。昇り龍の松(三浦氏の命名)。

ここから歩いて数分の平野神社に向かいました。



境内の茶屋で「さくら湯」を頂きました。(300円、昨年までは200円)塩付の桜の花も食べられます。

平野神社には、約50種類、400本の桜があります。



この日、もっともゴージャスな「白雲桜」。

里桜というカテゴリーで、園芸品種、つまり人工的に交配、突然変異の選別を経て作られた品種。一代限りなので、接木あるいは挿し木で増やします。

江戸時代、桜の品種ブームがあって2,000種もつくられた記録があるようです。



八重桜はまだ蕾でした。



アーモンドの花。京都でも育てれば露地で実がなるそうですが、もう少し寒いところが良いとのこと。





御衣黄、緑の花に特徴があります。遠くから見ると花と葉の区別がつきません。



大島桜。野生種で、生育力が強いので台木に使われています。野生種は、ヤマザクラを含め約15種があるとのことです。



ソメイヨシノの下で、茶店が数軒ならんでいました。まだ昼間でしたが、いくつかの宴席では大いに盛り上がっていました。

約2時間のガイドツアーでした。(参加費2500円)

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追記メモ:

しだれ桜の枝が垂れる理由は、枝の成長が早い突然変異が生まれ、枝の先が長くなるスピードのほうが太くなることより早いので、枝先を支えきれずに下を向くためです(三浦さん談)。そういえば確かに理屈にあっていますね。


コメント
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