遅いことは猫でもやる

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転居の手続き

2018-09-05 06:46:49 | 雑感

窓口に何度も足を運ぶ

いざ転居をしてみると、現実にはいろいろな手続が必要であることが解った。大きく言えば役所系、生活系、銀行系である。

住民票、印鑑証明、健康保険、介護保険、年金、自動車免許証など、市役所、警察で行う手続きは各種にわたる。現住所の市役所から、東京の区役所へと手続きに訪問した。ちょっとした驚きだったのは、どちらの窓口でも極めて親切であったことである。

一昔前の突慳貪な応対は影を潜め、どこでもソフトに親切に対応してくれた。東京の区役所では窓口の前に数人のコンセルジェみたいな女性が待機し、「どんな御用ですか」と対応してくれる。

生活系は電気・ガス・水道のほかに、TV(うちはケーブルTVだった)、電話、パソコンなど意外に手間取った。民間なので、問題は少ない。停止時期を設定するのが実際に退去する日が確定してからでないのと決められないので、厄介である。工事をする先方の都合もあるので、2,3日余裕を見ていたほうが良い。

銀行系はいろいろだ。各種口座、カード、保険など皆住所変更の手続をせねばならない。電話で済ませられることも多いのだが、手続きが自動音声の誘導で行われることが多い。案外手間を取られた。こちらは年金暮らしで時間は充分あるので、それほど苦にはならなかったが、知立から刈谷に転居した折もこんなにたくさんの手続きをしていたのかと思うと家人の奮闘には頭が下がる。

故郷を離れる

2018-09-03 06:24:09 | 雑感


いよいよ永年慣れ親しんできた刈谷を離れることになった。70年以上住んできた土地なので感慨が深い。私の中では故郷というのは松本の自然と、学生時代の思い出が何やらピッタリするように思っていた。

考えてみれば、小学校、中学、(高校、大学は刈谷を離れた)社会人一年生、(3年目から3年間大阪に住んだ)を経て家業につき、同業者、育成事業、若手経営者会、青年会議所、ロータリークラブ、厄年同年会など、地域に根ざした数々の団体に属してきたし自分でも組織してきた。

今でも続いているおつきあいが多いが、今後はこれも次第に縮小せざるを得ない。家財の整理をしながら、あらゆるものに一つ一つ思い出がくっついている(写真がその最たるものだ)ので、それを振り払いながら進めてゆくのは、精神的にはかなり疲れる。結局モノの整理は思い出の整理ないしは決別である。

生身の人間との別れは、日頃からそう頻繁に付き合っていなくても、やはり辛い。故郷という人間関係は広くて深い。刈谷を離れる段になって、なにか胸騒ぎに似た揺らぎを感じる。見知らぬ大都会「東京」で残りどんな人生を送るのだろうか。

大いなる不安とほんの少しの期待とが交錯する。

いわゆる文化人の随筆

2018-09-01 08:26:20 | 


玉村豊男「晴耕雨読ときどきワイン」中公文庫1993年刊

軽井沢に移住し、さらに東部町に移って、ぶどうの栽培に専念すると言った理想的な農業との関わりを持った著者の随筆集。「旅の手帖」の連載だけあって、軽く、読みやすく、内容も軽井沢生活、外国旅行など洒落たものが多い。

原稿書きと、農作物栽培、知人との交流などほぼ理想的な生活を展開している。彼の良いところは自分で料理もし、畑も耕す。夫人を扶け、自分の仕事も疎かにしない。頭でっかちの文化人ではなく、ワイン好きの実践家である。

こんな生活が出来るのならば、理想的である。