遅いことは猫でもやる

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沖縄・現地をよく知っている人の話

2012-10-03 17:59:38 | 講演録

オスプレイが普天間に配備され、マスコミは大騒ぎだ。
つい先ごろ尖閣問題で大騒ぎしていたのが、こちらに比重が移ってきたみたいだ。

先日、リコー時計のOB会で、タイムリーなセミナーがあった。尖閣列島と沖縄問題を考えると題して、沖縄出身の会社社長に解説をしてもらうと言う内容だ。
この会社社長(山城さん)は沖縄出身で現在5社の会社を経営し、仲井真知事とは知己だという。
本土と沖縄を行き来している、人の話は興味深かった。

彼の認識は、まず尖閣は中国の国防ライン=第一列島線確保のための戦略的な突破口である、とする。二番目は海洋資源確保の為だというが、中身はまだコスト的に採算がはっきりしない石油とカツオなどの漁業資源だ。中国は特に外洋進出のためにあらゆる手立てを尽くして、尖閣を奪取しようとしている。
そしてその正当化するための主な論拠は①古来より中国の領土である。②沖縄は中国領である。③大陸棚は中国領(尖閣は大陸棚の上にある)です。
これらに対しては①明時代の古文書にあるのは、船の進路上の目標物として記していただけ。又明時代の地籍にも記載はない。②は日清戦争直前にに争いがあり、米グラント将軍が仲介をして、沖縄列島に分割ッ調停案が示されたが、日清戦争で沈静化し、条約締結に至らなかった。③相対する二国間ではその中間点が国境だというのが常識(国連海洋法条約第15条)である。と反論する。

中国は元来膨張国家であり、軍事的実力のない時期に国境線を画定してはならないという戦略を持っている。小平の棚上げ論はこの戦略に則ったものであり、そのための方便であったのだ。

出席者からの質問に答えた、山城さんの意見は次のとおり
1.日米安保はちっとやそっとでは揺らがない。オスプレイの配備は粛々と進むだろう。
2.沖縄県民にとっては尖閣にはほとんど関心がない。それよりオスプレイのほうがはるかに切実な問題だ。
3.沖縄に元々いた王族は、明治七年ほとんど東京へ移住。残ったも人々も昭和20年戦場になり、現地で死に絶えた。
4.沖縄ではam10:00~pm11:00までパチンコ屋が繁盛している。軍用借地料で潤っている。鳩山発言で又潤った。(これを聞くとメア元日本部長の話は当たらずとも遠からずだと思ってしまう=私の感想))
5.沖縄経済に対して本土は「援助はするが、育成はしない」という不文律があるのではないか。安保がそうさせている。
6.今回の尖閣、竹島騒動はアメリカのヤラセではないかと疑っている。
7.3、4とも関連するが、沖縄県民は今や独立しようとすることは全く考えていない。本土の方を向いている。

山城さんのこれからの夢は100名の営業マンを育て、本土で沖縄の良さをPRし、沖縄と本土の交流を深めたいというものだった。

大してメモしなかったので、一部不正確なところもあるかも知れない。
沖縄にも会社を持ち、現地に根ざしている現実性のある人の話には説得力があっった。



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