
またも眠られない本に出会ってしまった。
池井戸潤著「オレたちバブル入行組」文春文庫 2004年
ご存知人気ドラマ「半沢直樹」の原作本である。おおむねサラリーマンのパワハラに対する仇討ち物語といったところだが、組織の重圧や理不尽さに不満を感じている多くのビジネスマンに共感を呼ぶのだろう。
登場人物の上司側があまりにも汚く、陰でつながっていすぎるところがやや現実味を失わせているが、それだけに意趣返しには思わず喝采を送りたくなる。
展開のテンポもよく、この先どうなるのかもう少し見てみよう、とついつい先へ読み進んでいたら、夜中の3時半を回り、「えーいこうなりゃ最後まで」と明け方になった。
これで脚本が確かなら人気が出るはずだ。ここ2回、途中でうたた寝をしてしまったが今度はしっかり見てみよう。