遅いことは猫でもやる

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はしりの香嵐渓

2011-10-19 17:12:43 | 雑感

足助の町並

川のほとりの道

普光寺 門前

足助の町並み 昔の風情を大事にしている

紅葉にはまだ間のある10月中旬、好天に誘われ、足助の街歩きに出かけた。

ものには旬があるが、それより少し早く先駆けるのを、「はしり」と言って、江
戸っ子などが粋がる。野菜や、魚の最盛期より少し早めに味わうのを良しとした
ものだ。今回はさしずめ紅葉で有名な香嵐渓の「はしり」であろうか。

気持の良い秋風に吹かれ、国道153号線を進む。紅葉の季節には大渋滞のこの道
路もまだ早い季節と、ウイークデイなのでスイスイと走れる。おまけに稲武の方
へはバイパスが開通しており、なおさら快適だ。そちらへ行こうという人には朗
報である。

街歩きは西のハズレの馬頭観音、牛馬接待水、芭蕉の句碑から始める。
宿場町の入り口の観音様は頭3面の石造りで斜面の奥には芭蕉の句「馬おさへ 
ながむる雪の 朝かな」を刻んだ句碑が立つ。接待水は枯れていた。

東へ歩き、普光寺へ出る。そこから山の中の小径を辿り(ところどころはいどう
になっていた)鐘楼が名高い宗恩寺へつく。街の甍が一望のもと、昔はかなりの
宿場であったことが解る。道路工事中の街中を過ぎ、産業振興センターの前を通っ
て慶安寺ヘ。前の小道を降り中馬館に立ち寄る。ここは地方銀行の名残で、合併
や吸収を繰り返し、東海銀行に吸収されたところだ。大金庫の中に階段があり、
書類置き場の2階に通じるとのこと。


順番を待つ人々 皆おとなしく呼び出しを待つ

長焼き定食 肝吸い香の物付き 

一時間ほど街中を歩き、街道沿いのうなぎ屋「川安」に行列ができているので、
我々もつい並ぶ。観光客だけでなく地元の人も並んでいる。30分ほど待って入場。
テーブルについているお客さんは、殆ど丼を食べている。お店の人におすすめを
聞くと「長焼き定食」だという。

素直に従い、運ばれてきたのを見て、なるほど。鰻が一匹長焼きになっている。
こんがりと焦げ目がつき、タレは甘くもなく辛すぎもせず、良い塩梅だ。惜しげ
もないところと甘辛加減が人気の秘訣か。わざわざ名古屋から飛んでくる程では
ないにしろ、いいバランスのお店だ。しっかり堪能してもう昼過ぎなので空いた
か、と外へ出たら、まだ7,8人のお客が並んでいた。

飯盛山への道 254mなのになぜか疲れた もう歳か

香積寺裏手の飯盛山登山口 豊栄稲荷への道でもあり鳥居を建て神仏混淆だ


香積寺参道

山門

腹ごなしに香嵐渓の飯盛山(254m)へ登り、香積寺へ降り、三州足助屋敷を通っ
て川沿いにブラブラと歩いて帰った。巴川は意外に水量豊富で、轟々と音を立て
て流れているが、水は透明で飛沫を上げている。熟年の団体客が群れをなしてい
た。

天候不順のせいか、木々の紅葉準備はいまいちのような気がする。楓の葉が縮ん
でいるみたいだ。今年はあんまり期待できないのではないか。昼飯を挟んで各一
時間の散歩はちょっと物足りないが、鰻に満足して帰途についた。

楓はまだ青々としているが、なんとなくしなびて元気がない