遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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温かい街

2011-02-09 15:22:23 | 行ってきました
焼いてもらったホッケ、ニシン、本ししゃも(食べかけ)

ロープウエイから降りて、南部坂を降りる。道端の雪道にろうそくのぼんぼりが
埋めてあり、ロマンチックだが、足元が滑りそうでちょっと余裕がなかった。電
車通りの地域交流まちづくりセンターの標識のある、ちょっとレトロな建物で今夜の食事
処を聞く。素朴なお兄さんが小声で「実は函館の人は新鮮な材料を買って家で食
べるので、あんまりお薦めできるような店はありませんよ」とおっしゃる。それで
も、駅前の大門横丁は面白いと教えてくれる。傍の女子事務員もパンフレットを
持たせてくれる。公共の案内所としてはとても親身に相談に乗ってくれる。

腹ごなしに少し歩く。と左手に今ブームの新しい坂本龍馬の像があり、そこで甘
酒の振る舞いをしている。「一杯どうですか」と声をかけられ、頂いた。雪の中
のぼんぼりもこの人達のボランテイアで設置したそうで、明日は五稜郭公園でイ
ベントを行うとのこと。像の前で写真を取れとシャッターを押してくれる。親切
だ。前が龍馬記念館だ。

勧められてそこへも顔を出す。係の男性が、龍馬自身は北海道へこなかったが、
龍馬の身内が「蝦夷に独立国を興す」とした彼の遺志を継いで、函館に移り住ん
できたそうだ。六花亭の包み紙も、その何代か後の身内がデザインしたとか、今
年のファイターズのスローガン「ONE」は一番だけでなく、一人ひとりが特徴
や考えを持つ、という意味だ、などと説明をしてくれた。

紹介された駅前の大門横丁へ向かう。二筋ほどの横丁。10店舗ほど。新宿の思い
出横丁みたいなものだ。流行っている店は、満員(といっても6~7人で一杯)で
そうでない店は一人も入っていない。なんとなく入りつらく、お客が5人入って
いる近くの炉端焼きの店へ入る。焼き手のおやじが元気良く「いらっしゃい」と
声をかけてくれ、頃合いを見計らって、何を焼きますか、と聞いてくれる。他の
お客との会話にも気を配っていて雰囲気が良い。

ビールを注文し、本シシャモ、たちポン(マダラの白子)イカソーメン、ボタン
エビ、を頼む。突き出しでビールを飲んだらあとはやっぱり日本酒だ。
ホッケ、ニシンの干物、サラダを追加し、いい気持ちになってきた。先客はお馴
染みさんと、若い関西の信用金庫勤めの二人連れ。おなじみさんは仲間が二人増
え、うちの一人の女性が誕生日ということで断りがあり、ケーキにろうそくを立
て吹き消す。みんなでハッピーバースデーを歌って祝う。(ケーキは回ってこなかった)

若い二人は明日は札幌ー小樽へ行くという。お馴染みさんがレンタカーを勧め
る。我々にも市内観光はこれが一番とアドバイスしてくれる。

帰りはタクシーでホテルへ。日が暮れてから出会った人は皆温かい人だった。