遅いことは猫でもやる

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品格ブーム

2010-01-25 10:18:02 | 雑感
 昨今「品格」という言葉がもてはやされた。

 国家の品格に始まり、女性の品格、男の品格、ハケンの品格、挙句には猫の品格までとりあげられている。

 ならば「会社の品格」もあるはずである。乱暴な言葉、粗暴なマナー、などの社員がいる会社、コンプライアンス(法律遵守)を平気で破る会社は、決して品格ある会社とは言われないであろう。
最近、小笹芳央(おざさよしひさ)著「会社の品格」幻冬舎新書 を読み返してみた。低成長時代の現在、心して耳を傾ける内容だった。

「そもそも会社の利益はすべて会社の外に広がる市場からもたらされます。その源泉は『顧客』です。この顧客と直接の接点を大部分担っているのは社員です。商品を作ったり売ったりするのは『株主』でも『カイシャ君』でも無く、ほかならぬ社員なのです。情報化社会の中で、社員が自社と他社をある程度比べられるのは、『会社の品格』を正しく判断する力を持ちつつあるということです。」

 会社は利益追求を第一とし、どうしても効率至上主義に走リ出すのが常なので、この品格という概念は、長期的な視点で会社存続、継続を考える上では、大事な要素であります。その判断を現在では、第一線の社員が自ら行えるだけの情報が集まってきていると主張しているのです。

 現に会社のいろいろな不祥事は、殆どといって良いくらい、社員の内部告発から、明るみに出ているようです。

 それはさておき、会社(人間もそうか)が永続的に存続、発展するためには「品格」の保持は大切な要素です。


この本の帯には、「社員を大切にしない会社は必ず滅ぶ」と書いてある。
同感である。

会社の品格を決めるのは次のような要素によるが、自己点検をしてみようといっている。
当社にも当てはまる事と、全く当てはまらない事とがあり、興味深い。

組織の品格 カリスマ社長に盲目的に追従している
      自社のヒット商品の成功体験にとらわれている
上司の品格 数字でしか、物事を判断できない
      指示や方針が首尾一貫していない
仕事の品格 自社の商品・製品を買いたいとは思えない
      社内で培ったスキルが、社外では通用しない
処遇の品格 いまだに給料が年功制
      金とポスト以外の報酬が無い

読みながら、昨年訪問したネッツトヨタ南国、四国管財のことが思い出された。これらの条件をクリアーしている品格のある会社に見えてきた。