権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

やすらぎ寄席

2023-09-21 23:28:16 | 演芸

2か月振りに「やすらぎ寄席」@真福寺、前回は7月の暑い盛りで今回も蒸し暑かった。(9月も下旬なのに!)
 
今回は
前座(立川生ぼう):「堀之内」
          粗忽者噺で、信心のために堀之内のお祖師様に行く男の滑稽噺。
          この前座君の成長を観るのも楽しみの一つ、まだまだだなぁ~。
立川雲水師 :「雨乞い源平衛」(上方噺)
       日照りの続く村で、かつての日照りの時に雨を降らせたという言い伝えのある家の子孫に庄屋が訪ね、その後偶然に雨が降り続くこととなる。
       今度はあまりの多雨に災害を心配する庄屋がまたその子孫を訪ね、、、、、(今回初めて聞いた)
立川ぜん馬師:「中村仲蔵
       この噺がこの師匠から聞けるとはラッキー。
       落語には芝居を扱った噺が沢山有り、これはその中でも人情話とも言える存在で大好きな一つ。
立川談幸師:「質屋蔵
       この噺も滑稽で面白い、やはりトリはこんな噺も良い。
       ある質屋の蔵で幽霊が出るという噂が広がり、主人が臆病な番頭と出入りの職人の熊さんに調査を命じるが、二人とも臆病。
       そして夜な夜な蔵の中で繰り広げられた光景とは、、、、
       この噺は<主人が番頭に質屋の蔵と言うのはいろいろな怨念があると番頭に聞かせる所>
           <丁稚貞が熊さんを呼びに行く下りと、叱られると勘違いした熊さんが過去の行状を白状する所>
           <丑三つ時の蔵の中の光景:下げに至る>
       のだいたい3段に噺が展開するもので冗長ながら聴き所が満載、で、やはり好きな噺。

実は昔、興津要著の古典落語全集を読みあさったせいでいろいろな噺が頭の中に入っている、当時は生で観るのはそれほど興味はなかったが、今となると圧倒的に生が良い。
同じ噺でも話者の違いとかが楽しめるし、この噺はこの人であの噺はあの人が良いみたいな楽しみ方も出来る。
そして古典落語は本で読んでも結構面白くて電車の中でクスクスした経験もある。ましてや噺家が節やら身振りで聞かせるのだからつまらない訳が無い。
(「節がつくだけ情けない!」:これは「寝床」の一説) 

なお今回は最後のクジで結構な紅茶セットを頂いた。(どうもどこかの噺家さんの真打披露の引き物らしい)

 


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