藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

切り札を残しておこう。

2005年05月18日 | テニス
「ルパン三世になろう。 パート10」

ルパンと銭形は、ルパンの持っている指輪を取り戻すためにやってきた暗殺部隊を、逆に襲うことで、暗殺部隊の入ってきた脱出ルートを発見します。

ルパンは、伯爵が手に入れたがっている指輪という、切り札を最後まで温存していました。

切り札を隠しておくことで、逆転できるのです。

テニスでも、切り札は、ここ一番の場面まで温存しておきましょう。
しかし、現実には、自分の切り札であるショットを連発してしまう人が多いです。

例えば、ある野球選手のビッチャーがいるとします。
その人の切り札が、シュートだとして、そればかり投げていたら、当然打たれてしまいます。
シュートの軌道に慣れてしまうので、コースを捉えやすくなるからです。
ストレート、カーブを投げて、ここ一番の場面で切り札のシュートを投げるから、相手は打てないのです。

テニスでも同じです。
切り札がドロップショットだとします。
しかし、そればかり打ったら、当然相手はドロップをケアし、取られてしまいます。
短く落ちるボールを読まれたら、相手にとってのチャンスボールになります。
切り札によってピンチになってしまっては意味がないです。
ベースラインギリギリに、深く打って、相手を後ろの方に下げておいて、相手が予期せぬタイミングで、パッっと打つから効果があるのです。
これが決まれば、効果絶大です。
「こんなショットも隠していたのか!」
と、思わせることができたら、相手はプレッシャーを感じます。
「次は深いボールかな?もしかしたらドロップかな?」
と迷います。
すると、相手は自分のリズムを崩していきます。
切り札を温存していたことで、流れを変えるチャンスになるのです。

切り札を温存しておく、もう一つの意味は、自分に余裕を作るということです。
もし何かあっても、まだ切り札がある。
と思うことで、心に余裕が生まれます。
余裕を持つことで、緊張が緩和されるので、トータルで良いプレーができるのです。

ルパンのように、切り札を温存し、ピンチから抜け出しましょう。

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