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風月庵だより

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老老介護

2015-03-02 16:30:33 | Weblog

3月2日(月)晴れ【老老介護】

月になり、今日は少し暖かですが、私の住んでいるところは風と砂埃が名物なので、その中にスギ花粉でも混入しますと、体調はかなり大変なことになります。ついにスギ花粉の季節が始めりました。それなりに対応することが必要です。

それなりの対応という姿勢について、実はこの頃思うことがあります。一つに今まで自分の足のサイズは22センチだから、冬用も22センチの靴を履いていました。厚めの靴下をわざわざ靴に合わせて、薄い靴下に履き替えたりして、そのことになんの抵抗もなく、この歳(?)まで続けてきたのです。
それがつい最近、23センチの靴と長靴を買うことに気が付いたのです。全くもって気が付いたとしか言いようがありません。厚手の靴下を脱ぐ必要も無く楽々と靴を履くことを楽しんでいます。
気が付けば、こんな当たり前の知恵も無かった自分にあらためて驚いてもいます。また思い込みの恐ろしさもあらためて反省しています。

 ところで、話は変わりますが、母がついに「お前、私の小銭、どうして全部使っちゃったの」と言いだしました。私は飛び上がらんばかりに驚きました。
さらに「財布の中にお金が全然ないよ」とも言います。全部使ってしまったようで、ないのでしょうが、「お母ちゃん、なにかに使ったでしょう。なにに使ったの」と聞きましたら、「さあ」と言います。

「私は幾つだったかね」とも。

さあ、大変です。母はなんとか痴呆症にならずに歳をとっていってくれるものと、日頃の様子から思い込んでいたのですが、このところ、脚が痛いといって寝込むことが多かったので脳の働きが鈍ってしまったようなのです。

すぐにケアマネージャーさんに連絡をとって、看護師さんや、リハビリの人を頼むことにしました。介護ベッドも必要になりました。
今まで、まめに書いていた大学ノートの日記帳も空白が多くなりましたが、傍についていて、今日は何日か、何があったか、書いてもらうようにしたり、なんとか境内を一回でも歩いて回ってもらうようにしたりしています。

まだマダラボケという状態なので、これ以上、マダラボケ状態が進行しないようにつとめていますが、今まで起きていすぎるので、少し横になった方がよいよ、と言ってさえいたのに、この頃は、「お母ちゃん、少し起きていた方がよいよ」と一日に何回も声をかけています。

98才のつい最近まで、一人でお風呂にはいれていたのですが、この頃は、傍についていてお風呂にいれるようになってしまいました。
大好きだった境内の散歩も、大好きだったお風呂も、自分からは絶対にしたくないという状態になってしまいました。
思い込みはやめて、いろいろな変化に対応したり、好ましくない変化を呼んでしまう前に、少しでも回避できるように対応していかなくてはと思っています。
諸行無常です。
本格的な老老介護のはじまりです。

 


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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旧正月に突然挨拶すみませんでした (俗世の凡人)
2015-03-07 21:26:08
お母様の介護お疲れ様です
我が家では70過ぎの義母が寝たきりで介護が必要の為、妻の実家住まいをしております。
諸行無常と述べられましたが98才のつい最近まで、一人でお風呂にはいれていたとはかなりお元気な方だと思います
老老介護とまではいきませんが義母は病気が始まってからもう20年くらいになります
初期症状でマダラボケがある時は本人に厳しく怒ると落ち込んで症状が進むらしく、また金銭的に余裕のある方などは施設に入所させる事もよく聞きますが急激な環境の変化も症状が進んでしまうようです
境内を歩いて周るのも良いと思いますが少しでもお声かけをして会話に乗せてあげて下さい
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全く!!! 仰せの通りですねぇ~…。 (genrin23)
2015-03-11 16:11:43
こんにちは!!!

記事を拝見して…、全く!!! 其の通り
と…、つくづく思いますねぇ~…。

生老病死…、此れ!!! 生きとし生けるものの
実相ですねぇ~…。

斯く云う小生も…、今頃の時期に為ると
花粉症に悩まされて往生します。
眼は充血し痒くなり…、鼻は粘膜が花粉に
犯され、鼻水が垂れ…、鼻をかむと血が混じって
居ってて…、もぉ~!!! 体調は最悪の状態と為りますよ。(苦笑)

でも…、此れも亦、只、分に隨って著衣喫飯し去るのみとし…、委ねて往くだけと心得て過ごし居る次第です。

私にも…、90代の年寄りが2人居りまして…、貴方様と似たり寄ったりの状況下です。(苦笑)


      genrinより
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俗世の凡人さんへ (風月)
2015-03-14 11:34:58
コメント有難うございます。今までほとんど身の回りのことは自分でしていた母でしたので、それこそ入れ歯の三度三度の洗浄やら、衣類の管理やら、入浴介助やら仕事が一気に増えました。あなたのお宅では、義母さまはまだ年齢的にはお若いのに、介護が必要な状況で、大変ですね。とにかく寝たきりになりますと、腿が弱るようで、そこからボケるという人がいますので、母の場合は、なるべき起きていてもらいたいのですが、すぐに「大義だから」と言って寝てしまいます。
でもなるべく認知症が進まないように、できる努力をしています。時には、全く前と同じ頭の回転になります。毎日顔を洗って、眉を描いていたことを一昨日は、そんなことがあったかどうか忘れた、と言っていましたが、昨日聞きましたら、覚えていまして、今日は示唆紙ぶりに丁寧に顔を洗っていました。自分で顔を洗うとボケないらしいよ、などと言ってあげています。
そちらの様子はわかりませんが、現在は看護師さんたちによる大便の介助は大変ありがたいです。それで少し意識がしっかりしたのではないかという気もします。

病人の介護は、いちいち言えないほど多くの介助が必要でしょうし、留守にできないということも大変でしょうし、諸事大変なことも多いと思いますが、ご自分と奥様のご健康にも、どうぞご留意くださいますよう。
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genrin23さんへ (風月)
2015-03-14 11:42:06
genrin23さんも90代のお年寄りを抱えているのですか。まだ自力で生活なさっていますか。とにかくご自分の身の回りのことさえしてもらえれば、それで十分ですね。
母は、つい最近まで、なんでもできていましたので、服を着せたり靴下をはかせたり少し大変です。
しかし、歩けてボケる場合は、どこかに行ってしまう恐れがありますが、寝ている方が多く、外に歩けなくなったことが、多くの機能が失われたきっかけでもありますので、徘徊の危険がないことは救いです。

今日も少し暖かいので、なんとか境内を歩いてもらおうかと思うほどですが、果たして。
私も花粉症がこの一週間ひどいです。外のお経は辛いですよ。
お大事に。同病相哀れむ。
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