12月4日(日)曇り【供養記 焼香の作法と孫の供養】
今日はお墓での法事であった。C家の三回忌である。
今日の故人には二人の孫がいる。七才と五才の少年である。
焼香をするときに、私は焼香の作法を説明をした。小さい子供がいるときには特にそれは大事なこととして、私は説明をすることにしている。
墓前できちんと合掌をし、心をこめて頭をさげること。そうしてお香を額のところで念じること。「僕たちを可愛がってくれたおじいちゃんは、いつも僕たちを見守ってくれているんだよ。だからね、おじいちゃんありがとう、って思ってお香をあげてね。」と私は言った。
三回お香を拈じる(つまむこと)人が多いが、(S氏の冠婚葬祭入門には三回と書かれている。その影響かもしれない。それはそれでよいと思うが、)ほとんどの人がそそくさと忙しくお香をあげている。それよりも一回きちんとお香を額で拈じ、それぞれの思いをしっかりと念じてからお香を香炭の上におくことを私はお勧めしている。そして最後に合掌し、きちんと礼をして焼香の誠を故人に捧げることが大事なことを、私は説明した。。
年令が小さくてその通りに今はできなくても、小さいうちからきちんと説明をしておくことは私は大事なことだと思っている。必ずインプットされていると思っている。身体的には小さいので、そのときにはできないこともある。だからといって分かっていないかというとそうではない。ちゃんと心に入り込んでいるということを、大人は認識したほうがよいと私は思う。年令が大きくなって分別ができるようになってから言ったのでは遅すぎるのだ。きちんとしたことを子供のうちから伝えることは、本当に大事なことなのだ。子供の尊厳を信頼することでもある。
さて少年たちのお焼香はどうであったかというと。
それは私にとっても驚きであった。
はじめに年長の少年が焼香に出てきた。真剣な顔で、小さなかわいい手をあわせてコクリとした。そうしてちょっと次の手順を考えるような顔をしてから、香を指でつまんだ。そして香をつまんだ右手を顔の前にあげた。そして、
「おじいちゃん、いつも守ってくれて有り難う。」
少年は声に出してそう言った。高い澄んだ声がお墓に響いた。次の弟も一生懸命に兄にならったように、「おじいちゃん、ありがとう」と、言ってお焼香をしてくれたのである。
それは私にとって予想外のことであった。まさか声に出して言ってくれるとは思わなかった。お香を差し上げるとき心に思ってね、とは言ったが、声に出してくれるとは思わなかったのだ。これにまさる供養はあるまい。
この少年の素直な供養の心に、私が感動したご法事であった。
今日はお墓での法事であった。C家の三回忌である。
今日の故人には二人の孫がいる。七才と五才の少年である。
焼香をするときに、私は焼香の作法を説明をした。小さい子供がいるときには特にそれは大事なこととして、私は説明をすることにしている。
墓前できちんと合掌をし、心をこめて頭をさげること。そうしてお香を額のところで念じること。「僕たちを可愛がってくれたおじいちゃんは、いつも僕たちを見守ってくれているんだよ。だからね、おじいちゃんありがとう、って思ってお香をあげてね。」と私は言った。
三回お香を拈じる(つまむこと)人が多いが、(S氏の冠婚葬祭入門には三回と書かれている。その影響かもしれない。それはそれでよいと思うが、)ほとんどの人がそそくさと忙しくお香をあげている。それよりも一回きちんとお香を額で拈じ、それぞれの思いをしっかりと念じてからお香を香炭の上におくことを私はお勧めしている。そして最後に合掌し、きちんと礼をして焼香の誠を故人に捧げることが大事なことを、私は説明した。。
年令が小さくてその通りに今はできなくても、小さいうちからきちんと説明をしておくことは私は大事なことだと思っている。必ずインプットされていると思っている。身体的には小さいので、そのときにはできないこともある。だからといって分かっていないかというとそうではない。ちゃんと心に入り込んでいるということを、大人は認識したほうがよいと私は思う。年令が大きくなって分別ができるようになってから言ったのでは遅すぎるのだ。きちんとしたことを子供のうちから伝えることは、本当に大事なことなのだ。子供の尊厳を信頼することでもある。
さて少年たちのお焼香はどうであったかというと。
それは私にとっても驚きであった。
はじめに年長の少年が焼香に出てきた。真剣な顔で、小さなかわいい手をあわせてコクリとした。そうしてちょっと次の手順を考えるような顔をしてから、香を指でつまんだ。そして香をつまんだ右手を顔の前にあげた。そして、
「おじいちゃん、いつも守ってくれて有り難う。」
少年は声に出してそう言った。高い澄んだ声がお墓に響いた。次の弟も一生懸命に兄にならったように、「おじいちゃん、ありがとう」と、言ってお焼香をしてくれたのである。
それは私にとって予想外のことであった。まさか声に出して言ってくれるとは思わなかった。お香を差し上げるとき心に思ってね、とは言ったが、声に出してくれるとは思わなかったのだ。これにまさる供養はあるまい。
この少年の素直な供養の心に、私が感動したご法事であった。