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風月庵だより

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【電車の中】少女の事件と胎教

2005-12-04 10:35:33 | Weblog
12月3日(土)
 またも少女が犧牲になる事件が起きてしまった。。
 
 犯罪の分析を私がしてもどうしようもないことだ。ただひたすらに祈るしかできない。 しかし、このような事件を犯す人間は、小児性愛の性癖があるだけではなく、弱いものに対して、満たされない自分の鬱憤をぶつけているだけの卑怯者ではないのか。社会に対して被害妄想を持っていて、その苦しさを自分よりはるかに弱い者を捉えてぶつけているのではないか。
 自分の苦しさは自分で解決してほしい。しかしどうしてこのような人間が生まれてしまうのであろうか。
 今日、電車で妊娠している女性の隣に座った。何の気なしにその女性の読む漫画が目に入った。私の目はその漫画に釘付けになってしまった。気持ちの悪いおどろおどろしい絵のホラー漫画であった。お腹に大事な子供がいるというのに、そんな漫画を読んではいけないのではないか。本当にそう思った。
 私は勇気を奮って言った。「あの、そういう漫画はお腹の子供にとても悪いですよ。影響がありますよ。」と。
 その女性はなにを言うのかという顔を私に向けた。「お腹の子に悪い影響があります。子供のためになりません。あなたが読みたいのなら、生まれてから読んでください。」と、私は頼んだ。
 私は心からそう願ったのだ。その女性は「わかりました。」と言ってくれた。
 ホラー漫画を読むことは個人の自由だが、お腹に子供が宿っているときは別であろう。それこそテレビの殺人事件を観ることなど、さらに胎教に最も悪いことだ。そのようなシーンの描かれた漫画も同じだ。私はそう断言する。
 私が子供であったとき、テレビは世の中になかった。中学生ころからテレビが普及した。テレビが普及する前、妊娠した女性が残酷な映像を目にすることなどほとんどなかったのだ。
 目から飛び込んできたら映像は、強烈なほど脳裏に焼き付くだろう。私は以前『エイリアン』という映画を観て、その中の強烈なシーンがいつまでも脳裏に焼き付いていて、その気持ち悪さがとれずに困った経験がある。
 また最近の痛ましい事件であるが、長崎の御手洗怜美さんが同級生にカッターナイフで刺された。その事件の前日に放映されたサスペンス・ドラマで、カッターナイフによる殺人の場面があった。恐縮ながら私はそれをたまたま見ていた。そして母に「こんなこと誰かが真似しないといいけど。心配だ」と、言った。
 その翌日事件は起きた。そしてこの少女の後の供述に、前の日に観たテレビ・ドラマで思いついたという記事があった。この記事を見逃した人は多いと思うが、私は実際に心配していたので、やはり、という思いがしたのである。映像の責任は重い。
 さて、胎教の大切なことを改めて考えてはどうだろうか。あまりに想像を絶する事件が多すぎる。残酷なことをする人間をを少しでも減らしたいとしたら、妊娠時に残酷な映像を目にしない、という提言をしたい。
 電車の中での今日の出来事から考えたことである。
 少女を殺害したような人間にも、当然のことであるが、お母さんのお腹にいたときがあったのだ。