mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

入院の記録メモ(2)意識して暮らせ!

2024-02-21 08:45:37 | 日記
 入院する前日、50年来の友人から電話があった。この方はもう10年以上前からペースメーカーを入れていて、すでに一回取り替えている、その道の先達。植込みをすると告げられたとき、何日くらい入院するのか予後の留意期間はどれくらいか、どんな暮らし方に変わるのかと、いろいろと尋ねたから、気遣って電話をくれたのであった。「不安に思うことは何もないよ、それより退屈するよ」と術後1週間の入院のことを笑って話していた。
 どうして1週間も入院しなくちゃならないのか不思議に思っていた。術部の傷が塞がるまでの感染症とか、術後機器が働いているかどうかのチェックとか、いろいろと気遣うことがあるのだと、入院中の手当をみて感じた。
 でも「退屈するよ」と言われたので、本を2冊と小さいモバイルPCを持参した。部屋にTVもあったが、看護師がコンセントを繋ぐというので、要らないといってモニターを脇に避け、その空白に本などをおいた。退屈はしなかった。ことに持ち込んだ内の1冊は450ページもあるA5版の厚い本『シン・ニホン』で、ここ30年くらいの時代とこの先の社会の変化と、200年後を視野において日本の再生プランを記している,目下50代半ばの気鋭のミドルが書いたもの。一度大雑把に目を通し、二度目は子細にひとつひとつを我が意識のフィルターを通過させながら読み進めた。読みながら、これをどうワタシがブログに記してきたことの「整理」に使うかも思案することになった。少しも退屈しなかった。もう1冊は、国立国会図書館のベテラン司書のレファレンス術を子細に紹介した『調べる技術』。これも興味深い本であったが、半分ほどを読み残したほどだ。読むのに飽きるとPCを出して入院日誌を書いた。『シン・ニホン』のことは後日いろいろと参照することになると思う。
 ペースメーカーを植え込んだ後の「注意」が、病院のペーパーにも、メーカーの案内パンフにも、そして一昨日触れた「ペースメーカー手帳」にも細かく書き込まれている。これを読むともうそれだけで、時代が変わっていると感じるところが多かった。ペースメーカーの作動に影響を及ぼす懼れのある電磁波は、この世に満ち満ちている。スマホ、お店の決済装置、図書館や店舗の出入口に設置された防犯ゲート、医療機器のMRIなども要注意である。いや何より私の車のキーを胸ポケットに入れたりしてはいけない。山で暮らせってことですねと医師に話すと、はははと笑ってくれた。機器製作社の社員は私に植え込んだペースメーカーは(これまでのと違って)MRI対応になっているという。新機種ってわけ。日進月歩の改良を加えていているようだ。街中の電磁波機器類も、15センチ以上離せという。ははあ、手の平を広げて親指と小指の先くらいの距離ねと見て取る。とするとスマホを入れているポシェットも左に下げず右に吊すように換えるといいか。
 術後一ヶ月くらいは術部に力を入れない。体をねじらない。左腕は上へ上げないという。そうした腕の動きが体の裡側の筋肉を引っ張ったりするからだろうが、ほぼ全部無意識にやってきたことだから、何もかも意識して負荷をかけないように気遣えってことのようだ。風呂はどうか。長湯はしないようにと書いてある。看護師に「長湯って、十分くらいは大丈夫か」と聞くと、十分なんて長湯じゃないよと思ったのだろうか、鼻先で笑いとばされた。でも、しばらくは術部をお湯にはつけない方がいいと付け加えた。
 しばらくってどのくらい?
 術部に張ってあるシートは自然に剥がれます。剥がれ始めたら大丈夫です。
 ところが実際に湯に入ってぎりぎりまで体を温めようとすると、首筋の筋肉が妙に変な力が入って肩が凝る。ま、これくらいと思っていたら、今朝になって凝りが強い痼りになって食事中に気になりはじめた。食事を中断して湿布薬を張ってもらったら、終わる頃には凝りがほぐれて楽になっていった。
 歩くことが唯一の取り柄と思っている私は、昨日も図書館へ行って1冊本を読み、その先の島忠に立ち寄った。日頃使っている体重計は体脂肪を図るときに電磁波を体に通しているので「使用禁止」とあった。単純な昔の体重計がいいんだとわかって、どんなものがあるか覗いてみた。ほとんどは「体組成計」と名付けられた電磁波を用いるものであったが、単純な体重だけを計るのも二種類あった。ひとつは電池を入れて計るもの、もう一つは電池も要らないもの。後者は昔のバネか何かを使っているのだろうか。オモシロイ。
 その後、も少し脚を伸ばして買い物をして帰った。7kg、9000歩余。元気はある。

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