mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

爽やか五月の最後の日

2024-05-30 06:01:25 | 日記
 台風が来ているという。先週高野山へ行った3日間は幸運にも晴れであった。行く前も帰ってからも、雨。
 昨日は晴れ。湿度も低く軽く風もあった。陽ざしを受けて歩いていても、ああ、こういうのを五月晴れっていうのだろうなあと歩度も軽くなる。
 その晴れが今日も続くが、西日本には台風が来ている。明日関東に最接近し、その後は雨が続く予報。そうか、いよいよ梅雨入りか。そう思ったら、違った。何でも寒気が降りてきているので、台風も列島に入れず太平洋上を北東へと遠ざかるという。
 じゃあ、一昨日の線状降水帯の大雨はなんだったんだ。
 あれはね、と誰かが解説してくれたわけじゃないが、異常気象のおまけなのよ。その、百年にいっぺんのおまけがね、毎年つづくってのが、「異常」。異常が平常になったのが、人新世。自業自得よと、身の裡の何かが声を上げている。
 ふ~~ん。
 そうだ、今日は赤城に行こう、と師匠が言う。
 自然公園のパスポートを手に入れてから3ヶ月。このところ月に一回のペースで訪れている。師匠の鳥と植物案内付き。でも不肖の弟子はいつまでも弟子にさえならず、門前の小僧。自然公園を歩くのが面白いと感じている。何しろ、鳥も花も木も、圧倒的に密生して、「異常」前の空気へわが身を誘い込んでくれる。たらたらとうろつくのでさえ、わが身をリフレッシュしてくれるよう。
 ま、パソコンの前に座って日々、よしなしごとを綴っているコギトを、「ふるさと-まがい」へ解き放つってことか。いかにも人新世の埒外のヒトが、反抗的な気分に乗って憂さ晴らししているよう。
 だけど、自然公園も、人為の自然。どこまでも人新世の業は付き纏っている。
 ははは。ごめんなさいね。
 えっ? 誰に謝ってんの?
 うん、誰ってわけじゃなく、自分にかな。いや、相反するモメントを抱えて、でも無意識が働くわが身の思うがままに動いているワタシの、どうしようもなさに謝っているのかな。
 じゃあ、誰が謝ってんの?
 そうそう、そう問いかけると、我が意識が無意識に謝っているって図柄かな。「我が」「我が」といっているけど、コギトは近代が発見した実存する私。ワタシは無意識にわが身に堆積して受け継いできた人類史の一筋の末裔。近代の一人のコギトが、自省的に何かを口にするとき、結局、更に末裔の一人のワタシに対してごめんねと謝るしかない。何処で間違ったんだろうという問いかけ方もあるけど、そう問うと、何か間違いでない道があったように、すでに想定してしまっている。そういう想定自体が、そもそものズレを惹き起こした起点じゃないかと、いま、ここのコギトは思う。
 ふふふ。ま、そんなことをおもいつつ、おっ、そろそろ出かける時間だ。
 では。