もう終了しちゃったんだけど、今月13日まで、重要文化財に指定されている「旧相馬家住宅」が無料公開されていたので、行ってきました。
所有者の方がご高齢で、維持管理が困難になってきたことから、不動産会社への売却が決まり、新たにホテルとして活用される方向で話が進んでいるそうです。
「旧相馬家住宅」は、函館市内屈指の豪商として知られた、「相馬哲平」の邸宅として建てられた木造建築物です。
相馬哲平は、1861年に新潟に生まれ、函館に渡って米穀商で財を築き、大火により焼失した町会所の代替施設として建設された「旧函館区公会堂」の建設費5万8千円のうち、5万円(現在の貨幣価値でいうと、約12.5億円)を寄付するなどのエピソードが残されています。
写真撮影可でしたので、じっくりとご覧ください。
どの部屋も、近年の建築様式にはない内装ではあるものの、新しいのではと思ってしまうような綺麗さに驚かされます。
重要文化財に指定されているだけあってというか、それだけ丁寧に維持管理され続けて来ていたということなんだろうと思います。
この人物が、初代相馬哲平氏。
函館の発展の歴史を語る上では、絶対に欠かすことのできない功労者の一人です。