北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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国際貿易港としての歴史

2018-03-10 08:42:43 | 函館



基坂の下にある、何やら警備が厳重そうな建物。
海上自衛隊函館基地隊の建物として使用されています。





なんだけど、ここもまた、函館の歴史上大きな意味を持つ場所の跡地。
1859年、欧米五か国との通商条約締結によって、横浜、長崎とともに開港し国際貿易港となった箱館に設けられた「運上所」(現在の税関)のあった場所です。


※ 箱館の「開港」がいつであるかということについてはいくつかの考え方があるが、「日米和親条約」では、箱館は補給港としての位置付けだったのが、この通商条約によって正式に貿易港として開かれたことから、1859年が「開港」の年であるという考え方が強い。


開港の翌年、入港した外国船は商船30隻、捕鯨船21隻、軍艦13隻の計64隻で、貿易は輸出が主流で、中国向け昆布が全体の4分の1を占め、ほかにも、いりこ、するめ、干あわびなどの海産物が多く取引されていました。
1872年、運上所は「税関」と名称を変え、1911年には、解説板にも載っているモダンな洋風建築の庁舎が建築されましたが、1968年に建築された合同庁舎に税関が移転し、その建物も、1972年には取り壊されました。

現在は先述のとおり防衛省(海上自衛隊)の敷地となっていますが、国際貿易港としての箱館の歴史に触れる上では欠かせない場所ということで、紹介してみました。
本当はもっと早く紹介したかったのだけど、諸事情(仕事の関係とだけ言っておきます)によりこのタイミングとなってしまいました。
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