北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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ベイエリアを歩こう~その2~

2008-06-15 20:17:48 | 函館
今日は天気が良かったので、函館ベイエリアへサイクリングに出かけた。
風もなく、自転車には絶好の陽気だったが、そんなさ中に、ちょっと気になる建造物を見つけた。
何かと思って近づいてみると・・・











ほほうなるほど、かつては「蝦夷地」と呼ばれて未開の地とされていた、北海道への上陸第一歩の記念碑らしい。
目立たない場所にあるけれど、興味深い物ではあるので、色々と経緯を調べてみました。


1854年、日米和親条約に伴って開港された、現在の函館こと箱館。
やがて明治維新後、北海道の玄関口として認められ、開拓使達が、その第一歩を印したのが、現在この碑のある付近とされている。
 
一番上の写真を見ると、台座の上にある白い物は、何やら動物のようにも見えるが、実はこれ、どうやら「クマ」らしい。
そして、「北海道第一歩の地」のプレートを取り付けているのは、船の「イカリ」を模った物らしい。

函館が北海道の玄関として認められて以降、明治12年(1879年)年に三菱会社が青函航路を譲り受け、明治41年(1908年)には、国有鉄道の航路として国鉄青函連絡船が誕生するなど、函館は海運と共に発展していった。
当初は貿易が中心であった港も、その後旅客用の航路も整備され、明治43年(1910)年には、現在の函館駅の近くに「若松ふ頭」なる拠点が新設されてからは、利用者は連絡船へ直接乗り降りできるようになったが、その後も、貿易のみならず北洋漁業の拠点としても重要な位置を占めるなど、今日の函館の礎を築いたのが、現在の函館ベイエリアなのである。
 
やがて、開拓第一歩から100年の記念にあたる昭和43年(1968年)に、先人達の足跡をしのび、北海道の発展を期する意味で、この碑は建立され、現在に至っている。

なるほどね。
日米和親条約で開港され、加えて本州に一番近いだけあって、様々な歴史的背景を持つ町函館。
こういう歴史に因む場所と言うのは、ガイドブックに載っていなくてもまだまだ沢山ありそうですな。





最後に、ベイエリア近辺で撮った写真を1枚。
昨日の「啄木小公園」に続き、今度は白の「ハマナス」を見つけた。
ちょっと光の加減でピンボケ気味になっちゃってるけど、こういう可憐な花を見ると、やっぱり心が落ち着くもの。
明日から仕事を控えた毎週日曜日のこの時間には、もってこいの癒しの材料になるかも。
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2 コメント

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ハマナス (氷室 静)
2008-06-16 01:21:05
子供のころ、みんなのうたで
『宗谷岬』を聴いていました。

ハマナス揺れる~♪って歌詞なのですが
冷帯でも多く見られる花なのですね
Japanese Roseって別名もあるようです。

ガイドブックには載っていない歴史を
散策する旅もまた楽しいですよね☆
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♪流氷融けて~♪ (ナナマガラー)
2008-06-16 22:04:49
氷室様

ダ・カーポの「宗谷岬」。懐かしいですね~。
私の子供の頃も、「みんなのうた」でかかっていた記憶がありますよ。

札幌郊外の石狩市にある、北海道を流れる石狩川と日本海の合流地点には、「ハマナスの丘公園」という公園があって、毎年この時期が見ごろになっています。
私も札幌に住んでいた頃に何度か行きましたけど、ハマナス味のソフトクリームなんてのも売っていて、なかなか楽しめる場所です。

函館は歴史のある町なので、これからも色々と散策してみようと思います。
よろしければ、どうぞお付き合いのほどを。
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