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釧路の市街地からも見える位置にある大きな塔。
市民はもとより、釧路に来たことのある方でも、あれは何だろうと気になったという方が多いのではという気がします。
これは、1959年(昭和34年)に建設された「仏舎利塔」(仏様の「舎利」、即ちお釈迦様の「骨」を納めるとされる仏塔)で、日蓮宗系の「日本山妙法寺」に帰依した、地元の水産会社の社長の中村小三治氏が私財を投げ打ち、「世界平和」「航行安全」「豊漁」の願いを込めて、当時日本の古建築の第一人者にして、浅草寺や川崎大師、法隆寺等の修築も手掛けた大岡實氏に設計を依頼したものです。
日本国内に数多くある「仏舎利塔」のうち、釧路のこの塔は、戦後、熊本、福井に次いで三番目に建設されたもので、大岡氏の設計によるものとしては第一号となるもの。また、33mという高さは、国内でもトップクラスのものです。
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日蓮宗系ということで、敷地内には、お題目の碑も建立されています。
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この塔の注目すべき点としては、東西南北の四面に、お釈迦様の一生が描かれた青銅のレリーフが埋め込まれているというのがあります。
まずこれは、塔西側にして正面に当たる「正道仏」。
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塔北面の「涅槃仏」。
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塔東面の「誕生仏」。
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そして、塔南面の「初転法輪仏」。
この四つのレリーフは、日本の仏像彫刻の第一人者である、斉藤高徳氏の制作です。
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冒頭で触れた建設の経緯が刻まれた碑も建立されています。
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場所はこちらです。
中心部からは少し離れているけれど、徒歩でも十分行ける距離(個人的感覚)なので、オススメのスポットです。