
JR釧路駅の裏口というか北側。
(写真右側の、茶色で横長の建物が釧路駅)

今は、ロータリーになっていてタクシーの待合場が主たる使われ方ですが、実はかつてここに、釧路駅とは別のもう一つの駅がありました。
それが、昨日触れた「雄別鉄道」の釧路駅です。
「雄別鉄道」は、ここを拠点として、阿寒方面へと路線を延ばしていたのです。
(この場所はこちら)

釧路の次の駅は「新釧路」駅ですが、この表示板が現存しているということは・・・、


こちらは、駅跡ではないのだけど、「新釧路」駅の跡地に程近い、「釧路製作所」さんという工場。

こちらで保存されているこの車両は、経済産業省の「近代化産業遺産」にも認定されている「8722号」という車両。
元々は、1911年(明治44年)、イギリス・ドイツ・アメリカの三国から輸入された蒸気機関車の一形式で、北海道拓殖鉄道という鉄道会社を経て1957年(昭和32年)に雄別鉄道に譲渡され、廃線まで活躍し続けた後、関連会社であった「釧路製作所」さんに引き取られ、1980年(昭和55年)より現在地に保存されています。
昨日紹介した「C1165号」と並ぶ数少ない保存車両で、2007年(平成19年)に「近代化産業遺産」に認定されています。

その「釧路製作所」さんへ続く道路。
地図上では、この道路沿線に「新釧路」駅があったとされているのですが、残念ながら、遺構らしきものは現存しておりません。
(一般の住宅敷地のため、写真は掲載しません)



ただですね、その代わりと言ってはなんだけど、もしかしてこれが遺構なのではと思ってしまうような公園が近くに整備されていました。
それも「釧路製作所」さんの管理する場所で。
何となくこれを見ていると、舗装部分が線路跡で、ベンチのある側にホームが・・・なんて思ってしまいそうですが、残念ながら違うようです。
(「釧路製作所」さんとその周辺の位置関係はこちら)