自在コラム

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☆能登半島地震 「利家とまつ」墓所の石灯籠くずれる

2024年01月14日 | ⇒ドキュメント回廊

   能登半島地震の被災地を視察するため、岸田総理が石川県を訪れている。その最中、北朝鮮はきょう午後2時53分に1発の弾道ミサイルを北東方向に向けて発射。最高高度50㌔以上で、少なくとも500㌔飛翔し、朝鮮半島東岸付近の日本海に落下した。日本のEEZ外と推定される(14日付・防衛省公式サイト)。石川県庁で岸田総理は「状況の把握と国民に対する適切な情報提供、船舶等の安全の確保、不測の事態に的確に対応するように万全を期すという3点の総理指示を出した」と記者団に述べた。

北朝鮮のミサイル等関連情報(続報)   能登半島地震の被害について、北朝鮮の金正恩総書記は5日、岸田総理に宛てて見舞いの電報を送った。これを受けて、林官房長官は記者会見で、「能登半島地震による被害には各国からお見舞いのメッセージを受け取っており、金総書記からのメッセージにも感謝の意を表したい」と述べていた(6日付・NHKニュースWeb版)。そして今回の日本海に向けた弾道ミサイルの発射だ。日本海側に住む者にとって不信感がさらに募る。

   話は変わる。今回の地震で金沢の最大震度は5強だった。その被害は、住宅地でのがけ崩れや金沢城の石垣の崩れ、兼六園でも石灯篭や石垣が崩れるなどした。そして、国の史跡でもある「加賀藩主前田家墓所」にも被害があった。見に行くと、加賀百万石の礎を築いた前田利家の墓碑、そして横にある正室まつの墓碑は無事だった。ただ、両墓碑の入り口などにある石灯篭の笠の部分が崩れたりしていた=写真・上=。前田家墓所は全体で敷地面積が8万6千平方㍍もあり、すべてを見たわけではないが、多くの石灯篭などが倒れていて、相当な数になる。国史跡なので金沢市文化財保護課が修復することになるのだろう。

   今回の地震で「庭の石灯篭が倒れた」という話をよく聞いた。和の雰囲気を醸す石灯篭は日本の庭文化のシンボルのような存在で、金沢の一般家庭の庭でもよく見かける。ただ、石灯篭は地震で縦揺れや横揺れにさらされると、上部にある笠や球体などが揺れ動き、崩れやすいのかもしれない=写真・下、金沢市内で=。

   同じ石でも墓石はどうか。前田家墓所の周辺は野田山墓地と言って、山頂から山腹に一般の墓地が広がる。見渡した限りでは、崩れている墓石はほとんどなかった。自宅近くの菩提寺の墓地でも崩れた墓石は見当たらなかった。逆に、5日に訪れた震度6弱の能登町の実家の墓地ではほとんど上の塔の部分化が落ちていた。墓石のカタチにそれほど違いがある訳でもない。震度5と6の揺れの違いを思い知らされた。

⇒14日(日)夜・金沢の天気   くもり


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