自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★「小泉語」で大いに語る

2005年06月17日 | ⇒トピック往来

   予め断っておきますが、きょうの「自在コラム」は小ネタです。6月4日付は、政府がキャンペーンをはっている夏の軽装「クールビズ」について書きました。ネクタイの男性社員に気兼ねして、冷房が効きすぎるオフィスで我慢している女性社員からもノーネクタイ運動は支持される、との内容でした。

   きのう届いた「小泉内閣メールマガジン」(第192号)は、小泉さんへのインタビュー企画。「おやっ」と思ったのが、「クールビズ」についての小泉さんの感想の下りです。「…オフィスに来ても、皆さんきっちりとネクタイと背広だから、女性はスカートで膝かけをしなければならない。それもしなくていいと。女性はもともとノーネクタイなんですが、男性より薄着だから、何か寒さを防ぐような服装を考えて、電車なり会社に行っていたという人も多かった。ですから、あまり冷房をきかせないということは体にもいいから助かるという声が多いです」。表現は異なるものの、内容としては「自在コラム」と偶然にも同じです。

    私がこのインタビューで注目するのは、小泉さんが目線を低くして、オフィスや電車での光景をイメージして答えていることです。実は、小泉さんの言動は庶民の目線で語るパターンが多く、分かりやすいのです。中曽根さんのように、天下国家を論ずることは稀です。

    そこで、「小泉語」で諸問題を解説してみます。

靖国参拝問題は…
 「坂本竜馬も靖国に祀られているんですよ。A級戦犯を崇めにいくのではありません。だいいち、A級戦犯は死をもって罪をあがなったではないですか」

日中問題は…
 「映画『亡国のイージス』に自衛隊が撮影協力しただけで軍国主義の復活と騒ぎ立てる方が異常ですよ。世界の常識というものを中国人は知らなさ過ぎる。だいたい、副首相が会談をいきなりキャンセルするからな。あの国はえらいよ」

郵政民営化は…
 「民でやれることは民で、と昔から言っているではないですか。反対だったら、何でオレを自民党総裁選で落とさなかったのか、と言いたい」

北朝鮮による拉致問題…
 「2回握手して5人帰して、おまけまでつけた。いまアメリカに行っているけどね。91歳の母親は今ごろ涙ぐんでいるんじゃないかな…」  

   どうです、分かりやすいと思いませんか。以上、小ネタでした。

⇒17日(金)午後・金沢の天気 くもり

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