自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★晴れ間に浮かぶアートっぽい雪中の景色

2022年02月07日 | ⇒トピック往来

   北陸に降っていた雪もけさ午前8時過ぎには止んで青空が見えてきた。大雪は峠を越えたようだ。先ほど自宅周囲を物差しで測ると積雪は35㌢だ。きのうより8㌢かさ上げしている。晴れ間の庭の様子を撮影してみた。

   玄関で面白い文様が描かれている。玄関には横線が幾重にも入った門扉がある。日差しがその横線を雪面に映している=写真・上=。現代アートのようにも思えるが、見ようによってはシマウマが寝そべっているようにも。

   雪吊りが施されたウメの木。かなりの老木なのだが、雪吊りに支えられて枝を保っている。その下にはイチイの木が植わっている。ふだんはウメを見て、イチイの木を別々に見ている。そこに雪が被ると、一体に見える。まるで、白い衣装をまとったバレリーナが踊っているかのように錯覚した=写真・中=。

   雪中の芸術といえば、やはり雪吊りと樹木、そして雪のマッチィングではないだろうか。青空を突きさすように伸びた雪吊りの先、そして天を上るような雲のようにも見える枝葉に積もった雪=写真・下=。雪吊りで代表的な「りんご吊り」で、五葉松などの高木に施される。木の横に孟宗竹の芯(しん)柱を立てて、柱の先頭から縄を17本たらして枝を吊る。パラソル状になっているところが、アートのように見える。と同時に「雪圧」「雪倒」「雪折れ」「雪曲」といった樹木への雪害を防いでくれている。

   この時節、周囲の庭木の雪吊りを眺めながら、スコップで雪すかし(除雪)をする。玄関前の雪を側溝に落とし込む。ちょっとした運動でもある。晴れ間に雪中のアートっぽい景色を楽しみながら、35㌢の積雪と向き合う。

⇒7日(月)午前・金沢の天気     はれ

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