一度、その店構えを生で見てみたいと思っていた『名代 虎ノ門 大坂屋 砂場』さんを訪れました。
ビジネス街のビルや駐車場に囲まれたお店は、一見、不自然な店構えにも見えますが、違和感無く街並みに馴染んでいて、昔からそこにあって、そしてこれからもずっとそこにあるといった落ち着きと貫禄が感じられます。
今回は、そんな風情あるお蕎麦屋さんを写真に収めたく、開店時間少し前に到着するようお店に向いましたが、暖簾が出る前に雨が降り始めてしまいました。しかし、雨程度の事で撮影をあきらめる訳には行かず、雨の中、傘も差さずに暖簾が掛かるのを待ちます。
そして開店時間の11:00、暖簾が掛かり、大急ぎで撮影してからお店に入りました。
お店に入ってまず、別メニューになっている蕎麦前(一品料理&お酒)のメニューを広げます。
楽しみにしていた「アスパラ豆腐」は残念ながら「無い」とのことなので、ビールを飲みながら「揚げ出し御前」と「玉子焼き」をつまみます。なお、ビールはキリンとアサヒの2種類があり、選択することができます。
器の蓋をとっただけで美味しそうな香りが広がる「揚げ出し御前」(そばがきの揚げ出し)は、メインのそばがきが柔らかく、汁はやや薄味ながらも優しい味わいでとても美味しい料理です。
「玉子焼き」は、久しぶりにいただくやや甘い「玉子焼き」で、「やっぱり玉子焼きは甘い方が美味しいかな?。」と思ってしまう「玉子焼き」です。(好みは甘い玉子焼きです。)
「揚げ出し御前」と「玉子焼き」をいただき、「さて、そろそろ蕎麦かな?。」と思いましたが、お店はまだまだ空席のある状態で、ビールもまだ残っていたことから「茄子の田楽」を追加でいただきます。
食べやすい大きさに切られている「茄子の田楽」は、しっかりした歯応えのある、日本酒がほしくなる一品でした。しかし、ここで日本酒を頼んでしまうとキリがなくなってしまうのでビールだけにしておきます。
そして最後に「もりそば」をいただきます。
蕎麦の量はお店によって異なり、「少ない。」と感じるお店もありますが、ここ『名代 虎ノ門 大坂屋 砂場』さんの「もりそば」は蕎麦の量も十分で、麺の冷し具合も程良くツルツルっと美味しくいただける蕎麦でした。
今日、お蕎麦をいただいた『名代 虎ノ門 大坂屋 砂場』さんは歴史のある老舗のお蕎麦屋さんですが、敷居の高さを感じることの無い、和やかな雰囲気を感じさせてくれる街のお蕎麦屋さんという印象のお蕎麦屋さんでした。
そして、蕎麦前のメニューも充実していて、「美味しい蕎麦を食べたいお客さん」、「お昼から蕎麦前を楽しみたいお客さん」など、どんなお客さんにもそつ無く対応してしまう余裕と貫禄の感じられるお蕎麦屋さんでした。
ごちそうさまでした。