突然初詣に行くことになり、鎌倉の鶴岡八幡宮へ向いました。
鶴岡八幡宮は思っていたほど混雑しておらず、初詣は11時過ぎに終わってしまったことから鎌倉で昼食を取ることにしました。この時点で蕎麦を食べることは考えていませんでしたが、開店前の『段葛・こ寿々』さんの前を通りかかった時、「もしかしたら1順目のお客さんとして席に着ける?。」という程度の待ち行列だったことから『段葛・こ寿々』さんで蕎麦をいただくことにしました。
昼食を取ることになった『段葛・こ寿々』さんは若宮大路沿いにあるお蕎麦屋さんで、時代劇に登場しそうな古都鎌倉に似合う古民家風のお蕎麦屋さんですが、どちらかというと蕎麦より「わらび餅」の方が有名かもしれません。
そして開店時間5分前に「ここから待ちです。」と伝えられ、開店後更に待つことになりましたが、見渡した限り蕎麦前を楽しんでいるお客さんもいないようなので、さほど待つことも無く席に着けそうです。
ところが・・・。
多くのお客さんが蕎麦を食べた後に「わらび餅」を食べていて、結局開店後更に30分ほど待った後、席に着くことになりました。そして着席に合わせて、待っている間に注文してあった「そば寿司」と「だし巻き」(玉子焼き)が順次運ばれてきます。
なお、お店には4人で訪れましたが、案内されたテーブル席は6人席で、2人で訪れているお客さんには4人席を案内しているなど、待ち行列が出来ていてもゆったりした席を提供してくれているようです。
最初に運ばれてきた「そば寿司」は、玉子、カンピョウ(?)と一緒にシソが巻かれていて、蕎麦を食べているという印象は薄いもののシソがなかなか良い感じのアクセントになっています。
次に「だし巻き」。「だし巻き」そのものは薄味で、汁を掛けた大根おろしが添えられていましたが、大根おろしは使用せず汁だけを付けていただきました。しかし、全体的に薄味ということもあり、今思えば汁を吸った大根おろしと一緒にいただいた方が良かったかもしれません。
今日はお正月の初詣ということもあってうちの奥さんと娘の他におばあちゃんが一緒で、4人それぞれが「玉子とじそば」、「花巻そば」、「鴨南つけそば」、「もりそば」をいただきました。このうち、うちの奥さんがいただいた「鴨南つけそば」は柔らかい鴨肉と鴨汁がとても美味しく、うちの奥さんも大満足の一品でした。
いただいた「もりそば」は白色というより透き通った色味という印象の細麺で、冷たくキリッと引き締まった歯応えと力強さの感じられる蕎麦でした。また、蕎麦汁はサラッとたカツオ風味の甘辛汁(?)で、蕎麦との相性も良く、蕎麦を引き立てているように思います。
今年は初詣に行く予定も無く、ましてや正月休み中に蕎麦を食べに行く予定など全くありませんでしたが、訪れたことの無かった鎌倉『段葛・こ寿々』さんで2013年の「蕎麦前始め」(ノンアルコールでしたが。)を行うことができ、充実した正月休みとなりました。
なお、お土産に購入してきた「わらび餅」を自宅でいただきました(娘はお店でいただきました)が、甘さ控えめで弾力のある食感が何ともいえず美味しいです。
そんなこともあり、お蕎麦屋さんというより蕎麦を食べることの出来る「わらび餅屋」さんという印象の方がもしかしたら強いかもしれない、そんなお蕎麦屋さんでした。
ごちそうさまでした。