今、どこ?

日々思いついたことをちょこちょこ書き込む備忘録的な何か。

B.B.探偵物語

2009年05月16日 | Weblog
先日、うちに「調査員」と名乗る者がやってきました。

見た目はブルースブラザースのような小太りのおっさんでしたが、名刺に「プライベート・ディテクティブ(私立探偵)」と肩書きが書いてあったので、思わずひるんでしまいました。

ちょっとびびりながら「あの?何でしょうか?」と尋ねたら・・・

「こちらにいる○○○さんにお会いしたいんですが。」と言うので、

「あのー。そんな人、ここには住んでませんけど?」と答えると、向こうはびっくりして、

「え?じゃあ彼は今どこにいるんでしょうか?」と聞いてきました。

(あんた、それを調べる探偵じゃないの?)と思いつつ・・・

「さあ。知りませんねぇ。私たちは去年の暮れにここに引っ越してきたばかりで。以前住んでた人のことはよくわかりません。」と答えました。


実際、私が大家さんから聞かされていたのは、「私たちの前にブラジル人夫婦が住んでいて、不法滞在で連れて行かれてそのまま強制出国になった。」ということだけでした。

そのブラジル人の名前と違っていたので、私は聞かれたその人のことはわからなかったのですが。

それで、そのブルースブラザース探偵が「私の名前は何か?」というので「何で聞くのか?」と聞き返すと、「結果報告書を作成せねばならないのでご協力ください。」と言う。

こんな探偵、本物だろうか?と思いつつ一応苗字だけ伝えました。

すると、あまりにも長い苗字(アルファベットでは長くなる)に向こうは、書き取ろうとしたペンが思わず止まっていました。(しょうがないので一文字ずつ書き取ってもらいました)

恐らく中国人かなんかだと思っていたのでしょう。(リーとかワンとか簡単な苗字を想像していたに違いない。)


で、結局、こんな報告書で済ませてしまう探偵もどうかと思いますが。

だって、調べようと思えば大家さんのこともわかるわけだし。

大家さんに聞けば何かわかるだろうし。

そういうことは全く聞いていきませんでした。

恐らく、これで彼の調査は終了なのでしょう。

全く不可思議な私立探偵でした。



後日。

その探偵が尋ねていた人の名前でクレジット会社から手紙が一通。

差出人の住所がないのでしょうがなく空けてみると・・・返済要求の督促状でした。

どうも2年前にここに住んでいたその人が、金を支払わないままトンズラこいたようです。


この家に以前住んでたのは借金踏み倒したり、強制出国させられたり・・・。

なんかろくでもないのが住んでたみたいねぇ~。

間違われないように気をつけようっと。

お~。こわっ。


しかし、2年も経ってようやく捜査始めるのかねぇ?

依頼主も人が良いって言うか、おバカさんというか・・・。
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