今、どこ?

日々思いついたことをちょこちょこ書き込む備忘録的な何か。

地味~&派手~

2008年09月30日 | Weblog
物価高と思わぬアジア人差別にも負けず、じみ~に暮らしています。

生活はとっても苦しいですよ。私の仕事と旦那のセカンドジョブでも見つかればなんとか生活できるのでしょうが・・・。

この先、いつまでイギリスに居られるか・・・。非常に難しい状況です。

とはいいつつ、まだまだこちらの生活も始まったばかりなので、弱音ばかりはかず、お金儲けの手段でも考えつつ、貧乏なエコ生活で苦境を乗り越えてます!


ところで、先日イギリス人のお宅にお呼ばれされ、夕食をご馳走になりました。

「イギリス料理はまずい」という人もいますが、確かに街で食べたものでうまい!と思ったものはあんまりないです。

ウマイと思ったのはミートパイぐらいかな。


で、お食事はクスクス(モロッコ料理)と牛肉のトマトソース煮とミニにんじんとインゲンなど野菜のふかした物、そしてサラダと手作りブラウニーとリンゴのケーキ。

全て手作りで、招待してくれた家の奥さんと娘さんが用意し、食べる前に温めたのがご主人でした。


そのご主人が手伝っている姿がとても自然で、奥さんと娘さんの料理もとても美味しくて。

やっぱり家庭で食べるものはひと味違いますよ。愛情こもってるし。

イギリス料理はまずい、とひとくくりに言ってはいけません。

一度ご馳走になるとそう思いますよ。


ところで、話は変わって。

先日ここにも書いた「Cabot Circus」に行ってきました。

実はこれが目的ではなく、その近くにある銀行に用事があっただけなのですが、「今、一番の話題」ということでとりあえず見てみる事にしました。

土曜日で、オープン3日目の始めての週末ということもあり、ものすごい数の人、人、人でごった返していました。

ニュースでも見たとおり、ガラス張りの天井がある3階建ての立派なショッピングモール。

見た目はすごいのですが、実際に実物を見てみると、「なんだかな~」と言った代物でした。

だってこれに5億ポンドもかけたなんてねえ~、とっても信じられない。と言いたくなるくらい。あれくらいならラスベガスにあるショッピングモールの方がデカイし気が利いてます。


そして、そのモールの中に回転寿司の店がありました。

店の名前は「Yo!Sushi」。店の名前からしてオーナーは日本人じゃないな~、っていうそのセンスのない名前。

カウンターの中には「いかにもバイト」といった感じの若い中国人と東南アジア系の人がいました。もしかすると彼らの後ろで「寿司マシーン」が握っているのかもしれないです。

しかし店の中はお客さんで満席。順番待ちの席も足りず、食べてる人の後ろで沢山の人が待っている状態。

そんなに美味しいのかなあ・・・?と思い入ってみようかと思いましたが、値段見てビックリ!!!

一番安いお皿(というかここではおわんのようなものに乗って出てきます)で1.5ポンドだかなんか。一番高いもので5ポンドくらいしてました。

回転寿司でこんな値段見た事ないですよ。私。

一皿1000円だなんて。こんなもん食えるわけもなく、あきらめました。


イギリスってね~。器は大変素晴らしいけど、中身がね~。イマイチなのよね~。

ま、でも街の中心にあって観光ついでに寄ってみるのもいいかと思います。

ブリストルに行くことがあれば覗くだけ覗いてみるといいかもしれません。

私はあまり強くおすすめしないですが。

では。今日はこの辺で。



グリムス(ブログ内で育ててる木)の芽もだいぶ伸びてきたな~。早く木になればいいな~。ふふふ。

高い。何でも高すぎ!

2008年09月29日 | Weblog
イギリスの物価高に辟易している今日この頃。

バス代節約のため、せっせと歩き、安い野菜ばかり食べているおかげで最近ちょっと痩せてきたかも。

しかし、こちらは何をするにもお金がかかります・・・。

電話の設置に申請料125ポンド、テレビの視聴料年間130ポンド強、バス代は日本の2倍、物の値段はアメリカの2倍、車も家も油も何もかも高い!!!

こちらに来て日本より安いと思ったものは・・・

思いつきません。

給料は以前いた国とはあまりかわらないのですが、ちょっと買い物するたびにどんどん減っていってしまうので、お金が大ピンチ!の状態です。

今、一生懸命お仕事を探していますが、この失業率の高い国で仕事を見つけるのは至難の業のようです。しかも英語があまり出来ないアジア人となると・・・。

せっかく自然豊かな歴史ある国で暮らせる、と思っていたら思わぬ障害が次から次に襲ってきて、これからの生活どうしようか・・・と考えてしまう事も度々です。

んー。どうしよう・・・。

日本に出稼ぎに行こうかな・・・。

うえーん。たすけて~!

車が買えないのなら・・・

2008年09月27日 | Weblog
中古車でも買おうかと思ったのですが、引越しや何やらで今月のお金が大ピンチになってしまいました。

しかし、スーパーも銀行も全て徒歩というのがかなり体にこたえ、また、最近は天気がいいので気にならないですが、これが雨だとかなりつらいのです。しかもこれから冬になるしねえ・・・。

でも先立つものがない。

ということで、昨日、家の前の牧場と牛たちを見ながら旦那が言いました。


「車欲しいけど・・・無理だよな~。」

「おれ、学校まで馬で通勤しようかな・・・。」


ぶははははは!!!思わず笑っちまいましたよ。


さらに・・・


「馬がダメならロバでもいいかな・・・。」


ぶははははははは!

学校の駐車場の料金は1年契約で78ポンドだかなんか取られるのですが、馬やロバだとどうなんでしょうねえ~。

馬に駐車ステッカー貼って、駐車場にとめとくか。

あ、この場合、駐車でなくて駐馬だな~。

そして駐ロバだな~。

ま、排気ガスださないし、地球にやさしい新しいエコライフかもな~(笑)

なんてな。

馬で仕事先に向かう姿を想像すると、たまらなく可笑しくてしょうがなかった午後のひと時でしたとさ~。

銀行とは相性が悪いらしい。

2008年09月25日 | Weblog
昨日、旦那が仕事が終わってオフィスから家に電話をかけてきました。

「今から帰るけど、学校のスーパーかなんかで買うものある?」

私は、「あ~、これはたぶんビールかなんか買いたいけど一人だけ買うと怒られるからこんな事言ってるんだな。」と思ったので、一応、料理に使う安いワインを買ってくるようにお願いしました。

しかし、待てど暮らせど帰ってこない。

学校から家までどう遅くても10分で帰ってこれるのになぜか帰ってこない。

40分近くたった頃、怒り爆発で旦那から電話が。

「俺の銀行のカード、使えん!」

そう。銀行のATM用カードで買い物しようとしたら、「PINが違う」と2回表示され、3回まで出来るのですが、これを間違うと二度とカードが使えなくなるので、やめたらしいのです。

しょうがないので、かごに沢山入れていたビールのおつまみを戻し、現金でワインとビールだけ買ってきたそうな。

それで現金使い果たしてしまったらしい・・・。


しかし、このPINは銀行から郵送で送られてきたもので、自分で勝手に設定変更したものでもなんでもないのです。

おかしい・・・。

旦那は帰ってくるなりロイズTSB銀行に電話しました。

すると・・・。

「ただ今こちらの検索システムがダウンしています。復旧までしばらくかかりますので、お手数ですが後でかけ直してください。」と言われました。

・・・絶句。

銀行のシステムがダウンって。アホか。

しょうがないので4時間後、またかけ直してみました。

すると驚くべき答えが!


「ATM用のカードは発行後、一度は必ずうちの銀行のATMで使用してください。それが登録とみなされ、他の端末でも使えるようになります。」


は!?

そんなの聞~てね~し。第一、そんなの日本じゃありえね~し。

なんじゃそれ!?と思いながらもカード使えないと買い物も出来ないので、仕方なく今朝銀行に行く事にしました。

しかし、車も無い二人。

現金は全て昨日のワインとビールで使い果たしてしまった・・・。

トコトコと歩いて1時間。

もよりの銀行はFishPondという小さな街なかにありました。


ここでATMにカードを入れると・・・

じゃじゃ~ん♪

ちゃんとお金が出てきました。

そして帰りは無事、バスに乗って帰ってくることが出来たのでした。


しかし。

アホか。イギリスの銀行は。めんどくさいんじゃ。コラー!帰りのバス代3ポンドかえせー!

ロイズTSB(とっても・せからしい・バカ)銀行ということにする。以上。

Cabot Circus

2008年09月24日 | Weblog
このところ、曇り空が広がって寒~い英国より。

朝晩冷え込むので少し暖房を入れ、暖かくなったら消す、と言うような事をやっています。9月でこんなんですから。。。本格的な冬が思いやられます。。。


ところで今、ブリストルでもっぱらの話題は、街の本当に中心部に出来る超大型ショッピングモール「Cabot Circus」です。

ここにはたくさんの専門店街と映画館、食堂街が入る予定で、構想から完成まで10年近くを費やした大規模工事だったようです。

明日、25日がオープンで、新聞やTV-CMでも、まるでパチンコ屋のオープンのように派手に宣伝広告をしています。


が、しかし。

明日オープンだというのに昨日、夕方のニュースで見てみると、まだまだ「完成まであとちょっと!」と言った感じで一生懸命突貫工事でやっていました。

「本当に明日オープンするんだろうか???」

と思うのですが、どうも無理矢理オープンさせるようです。

しかし、さすが5億ポンド!も投資しているだけあり、完成予想図ではガラス張りの天井でそれはそれは見事なもののようです。


でもね。

こんなにお金投資して元が取れるのかどうか?

だってここの市の人口だけで40万。周りをあわせても100万行くのかな?ってくらい。


何なんでしょうねぇ~。

住民はみんな税金高くてアップアップしてんのにねぇ~。

しかもインフレで物価ばっかり上がってんのに、誰があんな高級専門店の商品買うのかねぇ~。


謎を残したまま明日、オープンです。

興味のある方は覗いてみてください。(英語ですが)
http://www.cabotcircus.com/website/default.aspx





つれづれなるままに。散歩。

2008年09月23日 | Weblog
昨日、旦那が早めに帰ってきたのでなんとなく成り行きで散歩することにしました。

行く当ても決めず、ただ「こっち行ってみようか?」で歩いてみるだけなのですが、旦那がいつも2キロくらいしか離れていないスーパーに行くのでもへとへとになってしまうので昨日もそのつもりで適当に歩く事にしました。

しかし。

昨日は違った・・・。

ちょうどくたびれそうになるあたりで古い立派な教会をみつけ、それをみて感動しまくった旦那は「よし。この先の中国スーパーまで行ってみる」と言い出し、小雨が降ってき出したにもかかわらず、歩く!というのです。

まあ、運動不足の旦那がこんなことを言うのは珍しいので黙ってついていくことにしました。

私は今でこそお肉がつきまくっていますが、上海に居た頃はジムで2時間走って鍛えていたのでそこそこの距離歩くのは別に苦にはならんです。

で、結局1時間。

4.5キロの距離を歩きましたよ。うちの旦那。ドラえもんのような体型で。

そしてお目当ての中国スーパーはすでに閉店というおまけつきでしたが。

しかし、帰りはさすがにきつかったらしく、「バスに乗ろう。バス。」と言い出し、結局、1時間かけて歩いて何も買わずバス代二人分4.6ポンドも払って帰りました。

私は「結構良い運動になったな~」と思っていたら旦那は家に帰るなり冷蔵庫からビール出して飲んでました。

だからお腹周りが小さくならないのよ~!!!

と言ってはみたものの、美味そうにニコニコしながらビールとハムを召し上がっている姿は幸せそのものだったので、怒る気もうせてしまいました。

ということでうちのドラえもんはしばらく体型を維持しそうです・・・。

お~こわっ。

こげこげこーげ

2008年09月22日 | Weblog
なぜだろう?

昨日、私のブログへの訪問者数28なのに閲覧数が194にもなっている。

恐ろしい。この数字のからくりは一体何だろう?

誰か週末にまとめて私のブログを見たのだろうか?

ま、荒らされた訳じゃなし、これはこれでいいこととしよう。


ところで。

先日買ったステンレス製の中華なべを焦がしてしまいました。

私は鉄のなべがよかったのですが、旦那がステンレスの方が気に入ったので、それを買ってしまいました。

しかし、これは熱伝導にばらつきがあり、焦げやすいのです。

この前、チャーハンを作ろうとしたときも油が十分に回っていたのにもかかわらず、焦げてしまいました。

ネットで調べたところ、焦げ落としには「水と酢とりんごの皮を入れて煮る」→「冷めたところをスポンジで落とすとよい」とあったので昨日やってみました。

が、しかーし・・・。

きれいに落ちません。

すこーし落ちたかなあ、とは思うのですがきれいに元のようにつるつるのステンレスには戻らず・・・。

これはやっぱり重曹しかないのかな?

ステンレスのナベに重曹使っても大丈夫かな?

誰か知ってる人、教えてくださーい!

「らも」りました。

2008年09月21日 | Weblog
昨日、なぜか突然「中島らも」が頭の中をよぎりってしまいました。

いや、ただなんとなくなんですけどね。

そして日本にいなかった2004年にいつの間にか他界したんですね・・・。

知らんかった・・・。(今頃知ったんかい、とか言わないで。)

しかも酔っ払って階段から落ちた事故が原因って・・・。

酒でもタバコでもクスリでもなかったんですな・・・。

ま、それが「らも」さんっぽいとこですが。


で、youtubeでらもさんの落語を見てしまいました。

いや~。のらりくらりとした、あのキャラクターそのままの「ゆる~い落語」で大変おもろかったです。

明るい悩み相談室は最高です。

惜しいキャラをなくしました・・・。

しかしあの世でものらりくらりとタバコでもくゆらしているんでしょうな。

今度日本に帰ったら明るい悩み相談室の本でも買おうかな。

韓国スーパーin Bristol

2008年09月20日 | Weblog
昨日は天気もよく、こちらに来て初めて「暑い」と思ったくらいでした。

そんなポカポカした金曜日の午後。

旦那と二人でバスに乗って韓国系食料品店まで行ってきました。


ロンドン近郊のNew Maldenという所は「コリアンタウンか!?」と思うほど韓国人が山ほど住んでいるのですが、私たちのいる街ではほとんど見かけません。

ここではたまにアジア系の人がいても、話を聞くと中国語。

韓国人ではなく、中国人ばかりなのです。

恐らく、ここには韓国系の企業がないのと、韓国人の大好きな「オックス・ブリッジ的有名ブランドの大学」がないからでしょう。

ということで、中国系のスーパーはあっても韓国系の店は無いものだと思っていました。

しかし先日、銀行へ行く途中、思わず2軒も発見したので、昨日は「是非韓国の食料品をゲットしたい」ということで偵察がてら行ってみました。


お店はCheltenham rd.の「ダノ・マート」とGloucester rd.の「オリエンタル・マーケット」

どちらも韓国人の経営でした。

2軒ともすぐ近くにあるのですが、商品はオリエンタル・マーケットの方がやや安めで、商品もちょっと多め。

「なんでこんな小さな街に似たような品揃えの店が2軒もあるのか」と思ったら、オリエンタルマーケットのおばちゃんが「昔、家で働いていた韓国人がうちのすぐ近くに同じような店をオープンさせた。こんな韓国人もいないようなとこで、何でよりによってうちの近くに店出すのか!最悪だわ。」とグチをこぼしていたのでその理由がわかりました。

ダノ・マートは品揃えは普通なのですが電話で20ポンド以上注文すると、家まで配達してくれるので今後はお米を買うときに使おうかと思っています。


しかし、韓国人って中国人以上にすごいなぁ~って感じます。

海外に移住しても「自分たちのスタイルを頑固なまでに貫き通そうとする」と言えば聞こえがいいのですが、要は「郷に入っても郷に従わない」的なところがありますよねえ・・・。

カリフォルニアでもイギリスでもニュージーランドでも韓国人村を作っちゃう。

カリフォルニアのリトルトーキョーなんか廃れる一方なのに、コリアンタウンはまだまだ拡大してるし。

海外にいる日本人の数は決して少なくないはずなのに、なぜかコリアタウンはあっても日本人街はない。

上海でもそうだし、ロンドンでもそう。

日本人って日本人同士で固まるのが嫌いな民族なのか、すぐに現地人化したがるのか・・。


しかし、その一方で「韓国が一番!最高!」と平気で言ってしまう韓国人がいるんですよねぇ~。

でもそういいながら、毎年何万人も海外に移住してるんですけどねぇ~。

ま、そのおかげで日系スーパーのないカザフでもトルコでも、韓国系の店で何でも手に入るんですが・・・。


ま、私としてはダノマートとオリエンタルマーケットが、もっと競争して値段が安くなればそれだけでいいです。

両者頑張れ!(←何だ、それ)

サリー・ラン

2008年09月19日 | Weblog
今、住んでいるところからほど近いところにバースという観光地があります。

ここにはローマ時代に作られた温泉や18世紀の建物などがあり、ユネスコの世界遺産にも登録されていたりします。

そして、このバースには「サリー・ラン・バン」という有名なパンがあり、それを出しているサリー・ランズというお店はバースでも超有名なところなのです。



このパン。見た目はふつうの丸いパンなのだけれど、何でも300年前にフランスから移住してきたサリー・ランという女性が作っていたパンがたいそう美味しいと評判になり、それが今も受け継がれているそうな。

300年前のパンだから、現代のパンを食べなれている私たちにしてみれば、どうってことのない普通のパンだと思うのですが、食べてみた人の話では素朴で、昔懐かしいコッペパンのようで、それにジャムをぬったり、トマトと卵をのせて食べるととても美味しいんだそうな。



これはパン好きの心をくすぐりましたよ~。是非、食べてみたいもんです!

あ、もちろんバース観光もしたいです!


ところで、実家の福岡にも実は「サリーラン」というパン屋があるのです。

昔、百道に勤めていた妹がよく「あのパン屋、『サラリーマン』と見間違うっちゃんねぇ~」と言っていました。

私も実際に見たことがなかったので、さっきググッてみました。

そして発見。

http://r.tabelog.com/fukuoka/rstdtl/40002710/

あら。ここって「Sally Run」だったのね!(本家バースはSally Lunn)

しかし。「サリー、走る。」っていう名前ってねぇ~。

ま、単にウケ狙いなのか、本家に「うちの名前勝手に使うな!」っていうクレーム回避なのでしょうか。

どっちにしろ、英国人にとってはインパクト大だと思います。


で、結論。

どっちも見た事も食べた事もないので一度食べてみたい!!!


そういうことで。

The Grapes of Wrath

2008年09月18日 | Weblog
突然ですが。

“The Grapes of Wrath(怒りの葡萄)”っていう小説、読んだことありますか?



私は最近になってようやくこの本を読んだのです。

昔から本の名前も知っていたし、映画になったというのも知っていました。

しかし、本自体を読んだことがなく、この前アメリカに行った時、たまたまブックオフで1ドルで売っていたのを上下巻あわせて2ドルで買ったのです。(もちろん日本語のやつね。)

作品を読みすすめていると、その日本語訳のどこともつかない田舎風(そしてしかもかなり昔風)の日本語になんとも気持ち悪いというか、目障りというか読んでいてどんどんイライラしてくるのですが、話の内容自体は淡々と進んでいきます。

しかし、それも内容が進むにつれ、あまりにも繰り返し繰り返しの風景描写につまらなくなったので、旦那に「どうしてこの小説がピューリッツアー賞をとったのか?」と聞いてみたところ、「当時としてはこの小説の内容はかなりショッキングだった。アメリカの社会問題を浮き彫りにした作品だったから」という答え。

まあ確かにそうだわね。

大いなる豊かなアメリカ、自由なアメリカが、実は反面、ゆがんだ資本主義構造で何も知らない庶民たちをどんどん苦しめているという内容は当時としてはショッキングでもあり、他には見せたくない部分だったんでしょう。



で、本を読んだついでに映画も観てみました。

映画の方はさすがに内容を理解しやすくはなっているのですが、本の内容と違い、貧しい小作農の家族がカリフォルニアに移住するまでのドラマ、といった内容でしょうか。社会問題的なものはあまり感じないつくりになってるように思います。

ただ本も映画も見終わった後の後味はあまりよくないですけど・・・。



で、なんで急に「怒りの葡萄」なのか、というと。

昨今、金融破綻だなんだかんだで市場は大騒動になっていますが、これってなんか怒りの葡萄みたいだなぁ・・・と思ったわけで。

自分たちの実生活とはずいぶんかけ離れたところで、株やお金が飛び回っていて、その大きな波が動くたびに一般庶民が影響を受ける、という・・・。

なんかそんな感じがしたのです。



本を読む時間がないのであれば映画をオススメします。

ただし、見終わったあと、「誰も幸せにならない」という結末を見て、私に文句は言わないように。


テレビ番組

2008年09月17日 | Weblog
ん~。残念。

「旦那の大学で仕事があれば」と思い、教育学部などに履歴書を送ってみたのですが、結局、「修士や博士の資格がないと難しい」と言われ、とうとう先日、お断りの手紙がきてしまいました。

残念ながら大学での仕事は難しいようですが、昨日、旦那が「翻訳の仕事があるから、それに履歴書出した。」と言ってきました。

色々な外国語を翻訳している会社で、自宅でメールを介してする翻訳の仕事のようなので、とりあえず旦那と私、二人分の履歴書を送ってみました。

うまくいけばいいけど・・・。

ここはロンドンから離れた田舎なのでなかなか外国人が職を得るのは難しい状況です。

加えて、私の英語力に問題があるため、これまた使えないというのが正直なところです。

ということで、家でテレビを見ていたり、たまに旦那の大学に着いて行って旦那の仕事の手伝いをしたり、スーパーへ買い物に行くというのが普段の過ごし方なのです。

カザフにいたときも基本的に似たような生活をしていたのですが、向こうではテレビのチャンネルが40だったかそれ以上あったので、なかなかテレビを見るのも楽しかったのですが、こちらは地上波で5チャンネルしかありません。

衛星放送をつければ40だとか100だとか色々なチャンネルが見れるようですが、ここは学校の施設なのでそんな設備はついていません。

5つのチャンネルをたまにカチカチ変えてみるしかないのです。

キプロスやカザフと違って、英語なので番組の話がわかるのはいいのですが、番組の内容はどこも似たり寄ったり。

これでBBCの受信料は1年で140ポンド(28000円くらい)近く取られるのか!?と思うと腹が立ってきます。

しかし、先日とてもショッキングな内容の番組を見つけました。

タイトルは「embarrassing illness(恥ずかしい病気)」

どういう番組かというと、視聴者の中でちょっと人に相談しにくい内容のことを番組専属の医者に診てもらう、という内容。

「人に言えない病だから今まで黙ってたのに、何でテレビで公開すんの?」と単純に思ってしまったのですが、まあそれは置いといて。

その番組に様々な人が様々な病気について相談をしにくるのです。


例えば、ある中年男性の場合は・・・

男:「先生。私のおっぱい、とても大きいと思うのですが、これはホルモン異常か何かでしょうか?」

医者:「んー。これは太りすぎですね。ジムに行って鍛えなさい」


例えばある中年女性・・・

女:「先生。私最近トイレで出すとき、お尻がとても痛くてしょうがないんです。」

医者:「痔ですね。」

この場合、すごいのが相談者の顔を一切隠さないのです。モザイクも画像加工も一切無し。更にすごいのが尻の穴までテレビで放送してしまうこと。
旦那と一緒にこの番組を見ていたのですが、旦那は驚愕し、私は思わず飲んでいた水を吹き出しそうになりました。
日本ではこういうのまずありえないでしょうねえ・・・。

他にもその番組の中のコーナーで、若者の性病についてというのがあったのですが、番組の司会があるクラブに行き、そこで踊っていた若者20人に性病の疑いがあるかその場で検査する、ということをやるのです。
結果、20人中4人が陽性ということでした。
まあ、欧米ではそういうのオープンだから・・・と思う反面、環境とか食品衛生に気をつける前にそういうのこそしっかりしなさいよ、と思ったのですよ。おばちゃんは。


そんな番組を夜の8時に放送してしまう、という意図は「家族で見て勉強しなさい」ということなのでしょうが、ちょっとねぇ~。私にはショックが大きくて。もうちょっと遅い時間にしたほうが・・・。

ま、そういうことで少ないチャンネルを今日もカチカチ変えながら、一生懸命英語聞き取りのお勉強に使っているのでした。






パブで一杯

2008年09月16日 | Weblog
先週末から珍しく雨の降らない日が続いています。

しかし、風はやはり冷たく、外に出るときはジャンバーやフリースを着ていないと寒さを感じます。

とはいえ、イギリス人にとっては「これはまだまだ夏!」のようで、ノースリーブや半そで半ズボンで当たり前のように歩き回っています。


さて、こちらに来てようやく10日が過ぎました。

恐ろしいまでの物価高と意外なまでのアナログ社会に驚きまくった日々でしたが、このところそれにも別に驚かなくなり、普通に暮らせるようになってきました。

人間、住めばなんとか適応出来るようになるもんです。

バス代は往復で買えば安くなる、とか、どこそこのスーパーで買えば安く手に入るとか、そういう生活の術(すべ)を徐々に覚えてきているからだと思いますが。

とは言いながら、ケチケチ生活ばかりしていてもフラストレーションばかりたまるので、先週の土曜日は不動産見学も兼ねて街のパブに行ってきました。

「イギリスと言えばパブ」というようにイギリス人は朝から晩までビール飲んでるような感じです。

実際、旦那の大学の学食にはパブコーナーもあり、昼間からキャンパスで堂々とビール飲んでいたり、学内のコンビニにはちゃんとビールもウィスキーも売られています。


先日行ったパブはスポーツバーのような感じで、ちょうど土曜日、プレミアムリーグの中継があったので「サッカー見ながらランチでも」といった感じで入ってみました。

生ビール1パイント2.5ポンド。500円弱くらいかな。それとチーズバーガー4.3ポンド。これは800円くらい。

でもこれはどデカいフライドポテトがついた、これまたどデカいバーガーなのでものすごく食べ応えがあります。

イギリスならフィッシュ&チップスかな~なんて思うでしょうが、あれは要は白身魚のフライとフライドポテトですから。揚げ物+揚げ物で胃が油ギトギトで胸焼けします。


ところでイギリス人はフライドポテトにりんご酢をかけて食べます。

もちろんケチャップも頼めば出てきますが、ふつうは茶色っぽい酢が出てきます。

なぜ酢なのかわかりませんが、油に酢は合うのでこれはやってみると結構うまかったりします。

しかし、酢とビールは合わないのでよしあしですが・・・。


話をパブに戻して・・。

で、そのパブでは試合開始の時間とともに、サッカー目当てのお兄ちゃんからおじいちゃんまでありとあらゆる年齢層の人が集まってきました。

試合はマンチェスターU対リバプール。

ブリストルはマンチェスターのファンが多いのか試合開始後すぐに1点入ると、店中が揺れんばかりの大騒ぎになりました。

もちろんビール片手のおじいちゃんも立ち上がって喜んでました。

そうこうしている間に年配の夫婦なども入ってきて、ビールが飲めない奥さんはオレンジジュースをたのんだりしていました。

こちらのパブはまるで喫茶店のようなものなのかな~。と思いましたよ。

誰でも気軽に入れて、ちょっと飲んで帰る。

そういう気軽なお店、という感じです。

日本でパブというと薄暗い怪しい店を想像しがちですがこっちはそんなもん全然ないです。

簡単な食事も出来るし、ビール以外にもコーラやコーヒーなんかもあるし。

日本にもこういうおしゃれでカジュアルなイギリス風パブってないんですかね?

誰かそういうお店、やらないかな~。うちは毎日でも夫婦で通うけどな~。ほほほほほほほ~

早くて3日です。

2008年09月15日 | Weblog
「ウキキキキー!!!」

朝からサルのように叫んだ二人。


じんじられません。イギリスってほんとに。


さっき、家を借りるのに大家さんへ渡すデポジット(日本で言う手付金みたいなもん)を用意しようと銀行に電話してみたのです・・・。


旦那:「すいません、おたずねしたいのですが。ネットで他の銀行の口座に送金する場合、何日くらいかかりますか?」

銀行:「早くて3日です。」

旦那:「え?同じ市内にあるローカル銀行ですけど・・・?」

銀行:「ネットで送金の場合3日ですね」

旦那:(絶句)・・・。「じゃあ、銀行へ行って窓口から他の銀行の口座に送金する場合は何日かかりますか?」

銀行:「それだった1日で行きますよ」


・・・はぁ!?「3日」って何だよ!?ネットで3日って?

と思いながらも、あわてて銀行に行き、窓口で送金したい旨を伝えると・・・


旦那:「××銀行のこの口座番号に送金したいんですけど」

窓口の人:「いいんですか?手数料30ポンドかかりますけど」

旦那:「は!?・・・。(驚愕&唖然&絶句)」(30ポンド≠5650.3776円;本日のレート)


あの~。送金手数料6000円近くって・・・。これ何?
国内でしかも市内の銀行同士での送金なのに!?

冗談かと思って再度確認しましたが、やっぱり本当でした。


結局その場でデポジットの金額を下ろし、今日手渡しで渡すことにしました。

日本の手数料も高いと思いますが、ここほど馬鹿げた金額ではないと思いましたよ。

しかもネットバンキングで3日もかかるって・・・。

「そんなIT社会はオカシイんじゃないか?」と思うのですが、アナログに慣れてるイギリス人には「そんなもん気にせんもんね。」なのでしょうか。

しかし帰ってくるなり旦那はブチブチブチブチ・・・と文句を言い、「これが韓国なら2時間で送金できる!なんだこの国は!信じられない!ウキー!」と爆発寸前でした。

だけどそうだよねぇ~。これが「世界の金融街・シティ」のある国かねぇ・・・。

マークス寿子が「英国は素晴らしい!日本はダメだ」みたいな本書いてますが、私は「イギリスのほうが全然ダメじゃん!」と言いたいわ・・・。

家さがし

2008年09月14日 | Weblog
昨日は土曜日。

こちらに来て1週間がたちました。

この間、携帯電話の購入から入国後の手続き、銀行の口座の開設などなど細かなことをやっているうちにいつの間にか過ぎていた感じです。

ところで、昨日は来月から住む家を探しに不動産めぐりをしてきました。

私たちの住んでいる地域では家を「借りる」より「買う」方が一般的で、まず借家の物件自体がそんなに多くないのが現状のようです。

ロンドンのような大都会になると、その逆のようですが。

手始めに借りる物件をまず不動産屋のサイトから探すことになるのですが、これはイギリス行きが決まったときから始めていました。

しかし、気に入った物件を取り扱う不動産屋にメールで問い合わせをしても100%返事が返ってきません。

そこで日本からロンドンに住んでいる旦那の元教え子に連絡して、「こういう物件について不動産やに問い合わせて欲しい。」とお願いして電話してもらったのですが、電話したうちの半分はもうすでに決まってしまっていたり、引っ越してくる当人たちが見て決めて欲しい、と言った返事だったりするのです。

そのうち頼みの綱の元教え子も面倒くさくなったのか、不動産屋に電話しなくなり彼からのメールも途絶えたりしました。

しかし、渡英前に気に入った物件のうち一つが手配できる事になり、早速申込書を送って不動産屋からの返事を待っていたのですが、こちらへ来る数日前にいきなり「その物件は他の人に決まってしまったから」という事を言われ、どうしようもなくなった私たちは仕方なく学校の高級アパートに4週間だけ入居することになったのです。

ここは高級と名がつくだけあって、家電から家具、調理用品まで全て揃っており、海外から来た私たちでもカバン一つですぐ生活する事が出来るようになっています。

しかし、ここも4週間だけ。

次の契約が決まっているのと、他に空きがないので仕方なく他の部屋を探さねばならないのです。

で、イギリスの住宅事情というのは日本とあまりに違うのでびっくりします。

1軒の家に5つ部屋があるとすれば、その部屋を切り売りして、「1部屋いくら」で貸し出すのです。

他にも1軒の家を1階、2階と分けてそれぞれを貸し出したり。

もちろん1軒家をまるごと貸し出す事もありますが、その場合、家賃が月1500ポンドとか2000ポンド近くします。

しかし、これはロンドンに比べると安いほうで、首都では小さなフラット(アパート)が月1000ポンド近くします。

さすがに首都から離れているだけあって、ここでは1LDKの家具つきが月に500~700ポンド。家具なしで450~650くらいです。

すこし街なかから外れると2LDK家具つきで600ポンドくらいの物件がありますが、こうなると高いバス代払って通勤することになるので結局高くつく事になります。

それで結局、昨日見つけた家は1LDKで月525ポンド。家具つきの1軒家の2階部分。下の1階にはインド人夫婦が住んでいます。

これはインターネットの「地域コミュニティー掲示板」のようなサイトで見つけました。

オーナーも日本に行った事があるとかで、とても気さくないい人だったので、そこに決めました。

結局、不動産屋のサイトよりも個人でだしている「売ります、貸します」のような掲示板サイトを利用する方が手っ取り早いし紹介手数料が入らない分、安く上がりました。

家の家具や内装はちょっと古めなのですが、庭もガレージもある普通の家が借りる事が出来てまあまあ満足しています。

ただ住宅街で買い物に行くのが不便なのですが。

これは追々自転車でも買って、自分の足で頑張って買いに行くしかないようです。

ということで家探しもなかなか楽ではなかったのですが、なんとか家も決まりほっとしたところでしょうか。

しかし、昨日不動産屋まで行くのに利用したバス代の高いこと・・・。

片道20分の道のりで運賃2.8ポンド。日本円で550円くらいかな。

それが二人分で往復すると10ポンド近く・・・。

バス代、恐ろしく高いです。。。
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