ご主人(韓国人)のお仕事の関係で、十数年マカオに在住している旦那の友人(韓国人女性)が、「旧正月に予定ないなら夫婦でこっちに来なさいよ~。暖かいわよ~!」というので。
それまで「旧正月はどうすっかなあ」ぐらいにしか考えていませんでしたが、「暖かい」という一言で旦那がその1時間後にはもうホテルと飛行機の予約完了していました。
しかし、韓国の旧正月休みは27から30日までの4日間。
なので、26日午後出発で3泊4日、途中、香港日帰りも含んだなかなか忙しい旅でした。
インチョン空港から「Air Seoul」というアシアナのLCCに乗って4時間。
これがエクスペディアで予約した時は、アシアナだったのですが、来てみると「Operated by Air Seoul」となっていました。
なので、チェックインもアシアナではなくエアソウルのカウンター。
旦那はアシアナのダイヤモンド会員なので、いつもなら優先チェックインだの機内への搭乗が先に案内されたり、荷物が先に出てくるなどの恩恵があるのですが、これら一切なし。
ならば、大韓航空はどうか?と思って見てみましたが、これもJin Airという大韓航空のLCCによる運行でした。
しかしまあ、どこもそうだけどLCCって・・・最悪。
エアソウルの機体はアシアナと同じなので、座席の間隔は普通サイズで広いです。(この点はピーチとは違う。)
が!しかし、良い点はこれだけ。
チェックインカウンターの女性はみなド素人。
チェックインするのに20分くらいかかりました(座席の位置やラウンジ利用可能なのか、などちょっともめ、受付の人がいちいち上の人に確認とっていたりしたので)。
さらにLCCなので出発ゲートが遠くにあり(100番台)、列車に乗って移動しなければならないし。
インチョンでのアシアナラウンジは使えましたが、帰りのマカオ空港ではアシアナのダイヤモンド会員でもラウンジは使わせてもらえませんでした。(これもカウンターの女性に『分からないから確認する』と言われて15分くらい折り返しの電話を待たされた挙句、『ダメだそうです。すみません』と言われた。もう!)
さらに最悪なのは機内座席に各自モニターはあれど、上映されるエンターテインメントが何もない。
座席で聞く音楽すらなし。
コントローラを押しても何も反応せず、ひたすらフライト情報(現在地とか高度とか)がモニターに流れるだけです。
機内食についてはさらに悲惨なもので、エアソウルで直接予約した人たちは、4時間のフライトにも関わらず機内食も軽食も提供なし、食べもの、飲み物は全て有料です。
ただし、私たちのようにアシアナで予約した人たちだけには、無料で焼肉弁当とミニケーキとキムチが出されました。
アシアナからの予約はやや値段が高いので、それを選んだのはわずか数名。
他はみな旅行代理店やエアソウルのHPからの予約なのでしょう。
みんなの羨ましげな視線を感じながら、こっそりと機内食を食べることになります。
しかし、弁当は出てもビール、ワインはもちろん、お茶やコーヒーもなし。(全て有料)
出て来るのは水か、運が良ければ(前の方から配って残っていれば)オレンジジュースに有りつけることが出来ます。
高い金だしたのに、LCCに乗って行くことになるという・・・。
もう二度とLCCではマカオ行かない。。。
次はエアマカオで行くもん。。。
そういうわけで。
エアソウルでマカオへ行く際は、文庫本とかスマホに音楽入れていくとか、寝ると決め込んでネックピローだとかアイマスク持って行くとかしないと時間をもてあまします。
そして、ソウル出発でもマカオ出発でも、事前に食べておくか、食べ物・飲み物を待合室で買っておくことをオススメします。(アシアナからの予約以外はね。)
まあ、こうしてなんだかんだで到着したマカオ。
すぐお向かいに見える中国のせいなのか、空気はお世辞にもキレイとはいえず、霞んだ感じでその上、車や原チャリの排気ガスだの、タバコを吸う人も多くてどこもかしこもクサい。(室内禁煙の所が多く、みな外でスパスパやっている。)
気温は、極寒のソウルがマイナス10℃だったのに、ついた途端、23℃もありその差が33℃。
太陽サンサンなのでたまに半袖着ている人もいてびっくり。
それが日が沈んだ途端寒くなり、現地の人のなかにはダウンを着ている人もいて、昼夜の温度差にこれまたびっくりでした。
ホテルのエアコンは、クーラーは入るが暖房は入らず。
クーラーで冷え切った室内に耐えきれず、すぐに切ってしばらくいましたが、それでも寒い。
しょうがないので急いでバスタブにお湯をため、肩までつかって温まったぐらい夜は意外に寒いです。
春なのか夏なのか、はたまた冬なのか。
よくわからん温度に変化するので、この時期マカオに旅行へ行こうかと思っている方は、是非、暖かいジャンパーもお忘れなく。(急な雨も多いので撥水のやつ)
しかし、マカオの人々というのは、南国の人らしいおっとりして、とても優しい感じがしましたよ。(タクシーの運転は荒いけど。)
まあ、観光とカジノしか産業がない、完全に外国人観光客に依存のところだし、笑顔とサービスで食っていかなきゃならんから当然、そうなるかとは思いますが。
でもそれでありがたかったのは、北京語が大陸レベルで通じ(学校で北京語を習うらしい。)、北京語で話してもちゃんと普通に応対してくれることです。
これが香港にいくとまあ大変。
北京語でしゃべった途端、つっけんどんな態度に早変わり。(大陸の中国人と思われるため。)
なので、香港では常に英語でしゃべっていよう、と旦那と決めました。(実際、香港では英語もよく通じるし、広東語なまりの北京語は聞き取りにくい。あと、店員にフィリピン人も多い。)
マカオの公用語は、返還後の今でも一応ポルトガル語と中国語。
しかし、ポルトガル語を使うのは一部のポルトガル人やポルトガル系の人だけで、一般庶民はポルトガル語なんか話せません。
例えば、タクシーの運ちゃんにポルトガル語表記のホテルの住所を示しても、「どこだそれ?」と言われます。
漢字で住所やホテルの名前を書いて示すのが一番わかってもらえます。
英語はほぼ通じますが、コーヒーショップのような小さい店舗の店員さんは英語がそこまで上手じゃない。
お互い簡単な単語で、ゆっくり会話する感じになるので、とても気を使わなくて良いのです。
下手くそな英語でもちゃんと理解しようとしてくれるし、一生懸命説明してくれます。(対応も中国語で言うより丁寧な感じになる。)
こんなこと、香港ではまずない。
親中派のマカオ人に比べて、香港人は嫌中派ばっかり。
中国大陸がキライだから、北京語もキライ。それを話す人達もキライ。
しかも英語がペラペラな人も多いので、英語が出来ないアジア人をすごくバカにした態度を示すという・・・。
まあね。
わからんでもない。
昔はイギリスという宗主国様のもとでブイブイ言わせて札束のお金数えてたスノッブだったんだもの。
それが、あの頃の姿や・・・今はむかし。
大陸の成金たちにヘコヘコと頭下げなきゃメシも食えないってねえ・・・。
ということで、香港では日本語とか英語で話しているほうが嫌な態度で応対されないかもしれないなあ、と思います。個人的には。
今回、マカオ人と香港人がこんなにも大きく違うのか!という事を実感出来ただけでも有意義な旅だったかも。
では、次回は香港へミニトリップ編でも書きますかね。
ばいなら~