下のフワちゃんが出ているスマホのCM。
Google Pixel 7a:Google 純正スマートフォン篇
このCMでフワちゃんが「냉면」と書いてあるハングルにスマホをかざすと、「冷麺」と出てきて、「いいね~!これにしよう。」とかやっているのですが、これみて私、その昔、韓国に住んでいた時のことを思い出しました。
渡韓してそう経っていないくらいに一人で入った街中の食堂で、壁のメニューにあった「냉면(ネンミョン)」を注文しました。
実は当時まだ韓国語が初心者レベルで、読めて発音できたのがネンミョンだったのです。
それで食堂のアジュンマ(おばさん)に「ネンミョン(冷麺)ハナジュセヨー(1つください)!」と頼みました。
それくらいは韓国語教室で「食堂での注文の仕方」というのを習っていたので。
しかしそのあと、アジュンマからこんなふうに聞き返されました。
「オットン ネンミョンウル ハルカヨ?」
その聞き取りまではできました。
しかしその言葉の意味がそのころはまだ理解できるほど韓国語力がなかったのです。
「オットン・・・?」と頭の中が「???????」とはてなマークだらけになり、ずっと口ごもっていると、アジュンマがまた「オヌ ネンミョン?」と違う質問してきました。
さっきの質問も理解できなかったのに、次の質問も短くなったとは言え、さらに理解不能。
また黙っているとアジュンマもあきらめたらしく、厨房へ入っていきました。
待つこと数分。
テーブルにキムチと小皿のおかず数種類と冷たくて美味しそうな冷麺が出てきました。
頭の中は「なんで冷麺注文したのにおばちゃんから色々言われたんだろう???」とグルグルはてなマークが渦巻いていましたが、結局美味しくいただき、家に帰りました。
帰ってから旦那に「なんか冷麺注文したらオヌ ネンミョン?とか聞かれたけど、何?」と聞いたらこう言われました。
「それは水冷麺かビビン冷麺のどっちにするか聞かれたんだよ。」だと。
そうなんですよ!
韓国には冷麺が2種類あって、日本の焼肉屋さんで良く出てくる冷たいスープに入った冷麺は「水(ムル)冷麺(ネンミョン)」と呼ばれ、もう一つはコチュジャンで和えてある辛い「ビビン(混ぜ)ネンミョン(冷麺)」があるのでした。
それで食堂のおばちゃんは「どっちの冷麺にするの?」と聞いていたのですが、この外国人はボケっとして答えないので、あきれてとりあえず水冷麺でも出しとけ、って感じで出してくれたんでしょう。
なので、韓国では「냉면(冷麺)」とだけ翻訳されたスマホ画面だけ出して見せてもダメよ!ということをこの場を借りて強く申し上げたい。(笑)
「水冷麺(물냉면)」もしくは、「ビビン冷麺(비빔냉면)」というスマホ画面をお店の人にみせましょうね。
(水冷麺)
(ビビン冷麵)
たま~に冷麺の麺が長いお店があって、そういう所では「麺を切りますか?」とハサミを出してきてくれることもあります。
なんでハサミ!?とパニックにならず、麺を切りたければハサミを借りて、縦に切って半分にすると短くなって食べやすくなりますよ。