東野圭吾の作品に、「殺人の門」というのがあるのをご存知ですか?
先日、学校の図書館に行ってみるとこれが置いてあったので借りて読んでみました。
しかしまあ、この作品。東野作品にしては期待はずれもいいところでしたけど・・・。
というのはさておき。
あらすじは以下のとおりです。
(読んだことのない方は、ここから先は読まない方がいいです。)
主人公・田島は、父親が歯科医でお金持ちの一人息子。子どものころから裕福な生活をしていました。
ところが、父親の浮気発覚し、それと同時に両親は離婚。家族はバラバラ。主人公は裕福な父親に引き取られます。
しかし、父親はその浮気相手だった女が忘れられず、挙句その女のチンピラまがいのツレに怪我をさせられ、手が常に震えるようになり歯科医を廃業。
父はその後しばらく女に会わずにいましたが、街で偶然みかけて再度、その女にのめりこみ、貢いだ結果、多額の借金を作ります。
息子である主人公の田島は、両親の離婚以後、学校でもひどいいじめにあい、高校時代は好きだったバイト仲間の女性を友人の倉持にとられ、その彼女は倉持に妊娠させられ、最後に自殺してしまいます。
卒業後、就職した会社でもいじめにあい、そんななかなぜか嫌いなはずの倉持に誘われるまま、ねずみ講の会社に入ってみたり、豊田商事のような怪しい会社に入ったりします。
そんなこんなである時、倉持にある女性を紹介され、結婚。
しかし、のちに彼女が相当の浪費家で、消費者金融から借りてまでもブランド物を買い漁る女とわかります。
そんな浪費家の妻との離婚を決意していた時、一時の過ちであった浮気が妻にバレ、妻からは離婚の慰謝料を請求された上に、家のローンも背負わされます。
ボロボロになった田島ですが、最後に今までの自分の人生に降りかかった災難について、驚きの真実を知らされます。
彼の身に起こった不幸の数々。実は、その全てが金持ちの田島家を子供の頃から羨み、怨んできた倉持が仕組んだ罠でした。
両親の離婚、いじめ、初恋の人の自殺、浪費家の妻、詐欺師の片棒を担がされ、家族も友人も金も何もかも失ったのは友達だと思っていた倉持の綿密な計画のせい。
それを知った田島は倉持を殺そうとタイミングをうかがい続けます。
が、そんな矢先に以前、倉持に詐欺で騙されたという男に倉持は刺され、重症を負います。
病院に運ばれ、命はとりとめましたが意識は回復せずあわや植物人間に・・・。
そんな倉持を見つめながら田島はベッドのそばで「殺ってしまおうか、どうしようか」と迷っていたまさにその瞬間。
倉持が突然、パチリと目を開け、意識が回復するのです。
その様子に驚き、田島は慌てます。
そして、こう決心するのです。
「今、とどめを差しておかないと・・・」
自分だけでなく家族や周りの人々の人生をめちゃくちゃにした奴に対し、田島はようやく「殺しの門」をくぐる勇気を持つのです。
憎い倉持が今、死の淵から這い上がってこようとしている。
そして田島はとうとう・・・!
という「あらすじ」を某ブログに書かれていたのを、実は本を読み切る前に読んでしまいました。
なぜなら、この作品。
「お前さっさと倉持やっちまえよ!」と読むものをイライラさせるくらい倉持が優柔不断で。
「悪いやつ」とわかっているのに、その倉持についていってしまう田島に、もうなんとも言えないくらい歯がゆい気持ちになるのです。
結局、自分で転落の道を選んでいる、というどうしようもない奴なんですけどね、田島くんは。
読んでいてあまりにいらつくので、ネットで「あらすじ」を読んでしまったのでした。
しかしね。
そのブログに書かれていた衝撃のラストに、私は思わず目が「北島マヤ」になってしまいました。
そこに記されていた衝撃のラストとは・・・。
「田島は、目を覚ました倉持の『栗』を両手でしめあげたのだった。」
・・・え?
「栗」?
まあ、たぶん・・・「首」と書きたかったんでしょうね。ブログのあらすじ書いたブログ主さんは。
緊迫していくラストの場面での「栗」に思わず、「ズコーッ」。
というわけで。
本の内容うんぬんよりも、ブログのラストが衝撃的だったというお話。
みなさん。「推敲」は大事です。
先日、学校の図書館に行ってみるとこれが置いてあったので借りて読んでみました。
しかしまあ、この作品。東野作品にしては期待はずれもいいところでしたけど・・・。
というのはさておき。
あらすじは以下のとおりです。
(読んだことのない方は、ここから先は読まない方がいいです。)
主人公・田島は、父親が歯科医でお金持ちの一人息子。子どものころから裕福な生活をしていました。
ところが、父親の浮気発覚し、それと同時に両親は離婚。家族はバラバラ。主人公は裕福な父親に引き取られます。
しかし、父親はその浮気相手だった女が忘れられず、挙句その女のチンピラまがいのツレに怪我をさせられ、手が常に震えるようになり歯科医を廃業。
父はその後しばらく女に会わずにいましたが、街で偶然みかけて再度、その女にのめりこみ、貢いだ結果、多額の借金を作ります。
息子である主人公の田島は、両親の離婚以後、学校でもひどいいじめにあい、高校時代は好きだったバイト仲間の女性を友人の倉持にとられ、その彼女は倉持に妊娠させられ、最後に自殺してしまいます。
卒業後、就職した会社でもいじめにあい、そんななかなぜか嫌いなはずの倉持に誘われるまま、ねずみ講の会社に入ってみたり、豊田商事のような怪しい会社に入ったりします。
そんなこんなである時、倉持にある女性を紹介され、結婚。
しかし、のちに彼女が相当の浪費家で、消費者金融から借りてまでもブランド物を買い漁る女とわかります。
そんな浪費家の妻との離婚を決意していた時、一時の過ちであった浮気が妻にバレ、妻からは離婚の慰謝料を請求された上に、家のローンも背負わされます。
ボロボロになった田島ですが、最後に今までの自分の人生に降りかかった災難について、驚きの真実を知らされます。
彼の身に起こった不幸の数々。実は、その全てが金持ちの田島家を子供の頃から羨み、怨んできた倉持が仕組んだ罠でした。
両親の離婚、いじめ、初恋の人の自殺、浪費家の妻、詐欺師の片棒を担がされ、家族も友人も金も何もかも失ったのは友達だと思っていた倉持の綿密な計画のせい。
それを知った田島は倉持を殺そうとタイミングをうかがい続けます。
が、そんな矢先に以前、倉持に詐欺で騙されたという男に倉持は刺され、重症を負います。
病院に運ばれ、命はとりとめましたが意識は回復せずあわや植物人間に・・・。
そんな倉持を見つめながら田島はベッドのそばで「殺ってしまおうか、どうしようか」と迷っていたまさにその瞬間。
倉持が突然、パチリと目を開け、意識が回復するのです。
その様子に驚き、田島は慌てます。
そして、こう決心するのです。
「今、とどめを差しておかないと・・・」
自分だけでなく家族や周りの人々の人生をめちゃくちゃにした奴に対し、田島はようやく「殺しの門」をくぐる勇気を持つのです。
憎い倉持が今、死の淵から這い上がってこようとしている。
そして田島はとうとう・・・!
という「あらすじ」を某ブログに書かれていたのを、実は本を読み切る前に読んでしまいました。
なぜなら、この作品。
「お前さっさと倉持やっちまえよ!」と読むものをイライラさせるくらい倉持が優柔不断で。
「悪いやつ」とわかっているのに、その倉持についていってしまう田島に、もうなんとも言えないくらい歯がゆい気持ちになるのです。
結局、自分で転落の道を選んでいる、というどうしようもない奴なんですけどね、田島くんは。
読んでいてあまりにいらつくので、ネットで「あらすじ」を読んでしまったのでした。
しかしね。
そのブログに書かれていた衝撃のラストに、私は思わず目が「北島マヤ」になってしまいました。
そこに記されていた衝撃のラストとは・・・。
「田島は、目を覚ました倉持の『栗』を両手でしめあげたのだった。」
・・・え?
「栗」?
まあ、たぶん・・・「首」と書きたかったんでしょうね。ブログのあらすじ書いたブログ主さんは。
緊迫していくラストの場面での「栗」に思わず、「ズコーッ」。
というわけで。
本の内容うんぬんよりも、ブログのラストが衝撃的だったというお話。
みなさん。「推敲」は大事です。