今、どこ?

日々思いついたことをちょこちょこ書き込む備忘録的な何か。

80後

2016年05月23日 | Weblog
先日、旦那の仕事のつながりで、ある韓・中シンポジウムのレセプションパーティーに夫婦で行ってきました。

そこで私達が見た光景は、なんとも・・・な中国人の若者たち。

「これが世に言う『80後(パーリン・ホウ)』か!」「これがあの『小皇帝』の成れの果てか!」と驚嘆してしまいました。


そのパーティーには、韓国側はおおよそ政財界の中堅クラスの人物、そして研究者や政府機関の中堅レベルのいわゆる「おっさん(笑)」ばっかり来ていました。

そして中国側は、20~30代の青年実業家や研究者といった若者ばかり。

しかし、用意されていたテーブルには韓国1対中国3くらいの比率で、10人程度が配置され、案の定、中国人たちは彼らだけでガッチリ固まって座ってしまっていて、韓国人側はちっちゃくなっていました。

特別に通訳が配置されているわけでもなく、たまたま通訳が出来る程度の人物がいればラッキー!といった具合で、私達のテーブルはなぜか日本人のわたしが通訳せねばならないことになってしまいました。

それで、間に入って色々と中・韓のやりとりをしていたのですが、食事が始まると中国側はもう「これ、不味い・・・」といった不満たらたら。

ケーキが出たころには「これ、変な味・・・」と言って抹茶ケーキを一口食べただけでスマホをいじりだし。

挙句、会の途中だというのに、わたしにスマホのチャット画面を見せ、こんなことを聞いてきました。

「カンナムってこっから近いの?タクシーで何分ぐらい?」

それでその彼のスマホの画面を見てみると、「カンナムの○○という焼肉屋がマジ美味しかったわよ!タクシー乗って行ってみたら?」と書いてありました。

食事がよっぽど彼らの口に合わなかったのでしょう。(上等のステーキだったけど。ミディアム・レアだったのが気に入らなかったらしい。)

しかし、会場は仮にもソウルの高級ホテル。

そのホテルの料理は目が飛び出るほどのお値段がします。

それにほとんど手を付けず、黙々とスマホをいじり、チャット(微信という日本でいうLINE)に夢中。

さらにさっさと抜けだして焼肉屋に行くぞ!なんてたくらんでいる彼ら。

が、実は中国トップクラスの大学卒で、有名企業から選抜で来た社員であったり、自分で起業して社長にまでなった人々だという事が彼らと話すうちに徐々にわかってきました。

私は、上海で留学した学校は上位で知られている所だと思っていたので、自己紹介で「○○大学で中国語を学んだ」と言ったのですが、それを聞いた隣の女性(電子版新聞の記者。見た目20代中頃)は一瞬フッと鼻で笑っていました。

のちに彼女は北京大学出身だという事が話の流れから判明するのですが・・・。

エリートである彼らのほとんどが英語が出来、一流大学出で、お金持ち。

でもその品格の無さとKYさに、普段はケンチャナヨ精神の韓国人アジョッシ(おっさん)たちもさすがに閉会後、ブーブー文句たれてました。

「あまりにも無礼だ」と。

怒るのは無理もないです。

最後に集合写真を撮ったところで「さあ、焼肉屋だ」「やれ、買い物だ、観光だ」と、ほとんどの中国人たちがさっさと会場から出て行きましたんでね。

ビジネスや研究についてちょっと話でもしましょうか?みたいな雰囲気はゼロ。

残念なパーティーではありました。

ま、わたしらはタダでホテルのコース料理いただけたんで良いんですけど。笑


やっぱりね。

こういう場所でスマホずっとのぞいて、チャットしたりするのって礼儀違反だと思うんですよね~。

言葉がわからん!と思っても、いちおう英語が出来るくらい優秀な人々が集まっていたなら、隣の人と英語ででも会話してみるっていうのが、大人としての常識ではないかと。

韓国側もそれなりの良い大学出て、それなりのポジションで普段活躍している人たちばっかりだったし。

そしていくら料理が不味いと思ってもね、それを口に出しちゃいかんとも思いますしね。

こういう自分勝手な振る舞いをする若者を大量に目の当たりにし、ショックを受けた韓国人アジョッシたちは、そのあとの2次会で、「この先、中国はあんなガキばっかりになるのか!?末恐ろしい。」という愚痴と不満でビール飲む勢いがますます上がったとか上がらないとか・・・。

中国にはかなりの思い入れがあり、正直、韓国人よりも中国人のほうが付き合いやすいと思っていた私でさえも、ドン引きするくらい今の中国の若者たちの傍若無人な態度に呆気にとられたというお話。

あしからず。

オトキソの話

2016年05月20日 | Weblog
NHKのワールドプレミアムで、お昼の「とと姉ちゃん」のあとに始まる「おとなの基礎英語」って番組を好きでよく見ています。

昔は、坂下千里子が本当に覚えが悪くて、ボケたおしのアホ丸出しでギャーギャーさわぐウザい番組だったのですが、今回の新シリーズはモノマネの福田彩乃がキッチリ、カッチリ、真面目にやっていて(番組の中でもノートをちゃんととっている。笑)、しかもチリコみたいにド下手くそな発音ではなく、ちゃんと耳で聞いて覚えた良い発音で返してくるので観ていて大変好感がもてます。

心なしか、進行役の先生も昔の「やれやれ」という雰囲気から、「なかなかやるねえ~」と楽しそうに番組進行をやっている感じをうけます。

これ、番組タイトルには「基礎英語」とついていますが、実はとても良く使うフレーズ満載で、実践的なので私は毎日のように観ています。

普段から頭に入れ、耳で聞いているとイザ!という時に口から出てきやすいからです。

日本では毎日夜中近くに放送されていますが、時間のある人は観てみると良いですよ。オススメです。


ところで、私がなぜ今日この番組を取り上げたか。

この番組では、ユウタという男の子が豪州に料理修行へ行く、というシナリオで話が進んでいくのですが、そのユウタ役の男の子。

見た目はハーフのようで、日本語も英語も完璧。

でも、誰だろう?と思ってさっきちょっと調べてみてびっくらこいたからです。


ユウタ役、「宮沢氷魚(みやざわひお)」さん。


お父さんはThe Boomの宮沢和史、お母さんは光岡ディオン。

これ、どっちも知っているっていう人は絶対40代以上だとは思うけど・・・。(笑)

「島唄」で三線弾きながら歌っていたあの人がパパで、DJ・ディオン光岡がママですってよ(光岡ディオンより、なぜか私はディオン光岡のほうが耳にしっくりくるのだ)。

これだけでもすごいのだけれど、ディオンママがハーフのため、息子はもちろんクウォーター。

色白で身長も高いし、英語も日本語もネイティブレベルでICUの学生さんだってよ。

すげーなー、おい。

「基礎英語」でみている限り、この息子さん、すごく性格が良さそうだし、非の打ち所がない感じ。

顔はね、父親によく似ていると思うの。

(↓)ディオン光岡


天は二物を与えずとはいうけどねえ~。

世の中、不公平なんじゃないの!?って思ってしまうよ。

なんだかなあ~。ゴロゴロォ~ゴロゴロ~。

テレビ観ながら「あ~あ、オヤジがトムクルーズだったらなあ~」とずんの飯尾みたいなこと言ってみたりしていた昼下がりのわたし。

ほほえまし。

2016年05月17日 | Weblog
先日、中国の新聞(電子版)に載っていた写真。

きゃわいい~!と思わず保存してしまったので、皆さんにもご紹介いたします。

「なんか、お外楽しそうやなぁ~」


「え~い。逃げ出せ~!」(ヨイショ)

いつも物騒なニュースばかり載せている人民日報ですが、ほっこりする写真があったりするのよ。

たまにはこんなので和んでくださいまし。




ローズデー

2016年05月15日 | Weblog
昨日、買い物しに明洞へ行ったのですが、地下鉄の中や街なかで小さな花束を持った女性や男性をチラホラ見かけました。

「今日は何の日?」と考えてみましたが、5月14日は「お釈迦様の誕生日」という祝日なだけで特に花束をやり取りする日でもない・・・。

5月15日が「先生の日」なので、先生にお花を渡すから?とも思いましたが、土曜日は学校休みだし・・・。

なんだろうと思い、スマホで5月14日を調べてビックリしました。

韓国ではこの日、「ローズデー」とか言う日だそうで・・・。

「2月14日のバレンタインデー、3月14日のホワイトデー、4月14日のブラックデーを経て、この日までにカップルになった男女は、薔薇が満開の季節である5月に薔薇の花束を贈りあいデートをする日とされている。相手との関係を発展させるために雰囲気のいいデートが必要、ということでバラ祭りにかけてローズデーがつくられた。」(Wikipediaより)



カップルになった若者たちがバラの花を送る(送り合う)日なのか~。

おばちゃん、韓国に来て結構な年数経つけど、そんなの全然知らんかったわ。

うちの旦那、そんなオサレでキザなこと1000%しないし。

ということで、昨日の明洞などにぎやかな所や、デートスポットと言われるところでは、いつも以上のカップルがいましたわよ。

しかし、韓国のカップルって行事が多くて大変そう。

男性は毎月かなりの出費じゃないかなあ・・・。

ま、「そんな男も結婚したらなんもしてくれない!!!」と友人の韓国人の奥さんたちはブーブー文句たれてましたけど。(笑)

「釣りは、まき餌まいて餌つけて釣り上げるところまでが面白い」

って誰かさんが言ってました・・・。


わたしら魚か!

ぎょぎょぎょ~

北へ北へ~

2016年05月08日 | Weblog
4連休最終日になりました。(韓国では5~8までの4日間だけ休み)

昨日の土曜日、旦那がお昼ごろになって「ようやく仕事が片付いたからどっか行く?」と言い出しました。

それまでは、提出しなければならない資料の準備や、ミーティングがあるから、と連休中も忙しく働いていたので、私ものんびり本を読んだり、一人で買い物に行ったりして連休を過ごしていました。

旦那が「車で出かけよう。」というので、私は「どうせ行くなら、普段行かない所へ連れて行ってくれ」とお願いしました。

で、結局どこへ行ったかというと。

北との国境近くまで。



私は統一展望台へ行こうかなあと思いましたが、昔、一度行ったことがあるので、今回はヨンチョン(漣川)郡という国境の地域へ。

北の方なら車も空いているんじゃないか、と思っていたのですが結局2時間近くかかりました。

・・・って簡単に書いていますが、ソウルから北との国境の近くへ、車でたったの2時間で着いてしまうというのはなかなかショッキングでしょ?


ヨンチョンは北との国境であり、去年には北からミサイルが飛んできたほど近い距離にあります。
(↓ニュース記事)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK20H4V_Q5A820C1000000/

高速道の上の方には防空壕があったり、米軍や韓国軍の基地、部隊、軍の訓練学校など軍関係の施設があちらこちらにあり、それらを囲む有刺鉄線が町中に張り巡らされていました。

そうした建物の入り口には見張りの目が光っており、米軍の建物の前には韓国の機動隊のような人たちが盾を持って警備していました。

しかし、軍の施設以外は本当に典型的な田舎の風景が広がっており、麦畑やサンチュのビニールハウス、今は田んぼに水が入れられ田植えの準備なんかも始まっていました。(ヨンチョンは米どころなんだそうで。)

そんなのどかな田んぼ・畑ばかりのところに「3428」「1169」みたいな数字が書かれた看板がそこらじゅうに立っていて、それら軍隊が駐留している風景は異様な感じがしました。(数字は部隊の番号。第○○部隊みたいな。)

しかし、そんな田舎と部隊ばかりの地域の少し手前には東豆川(トンドゥチョン)市という「市」があり、そこには電車もありスーパーがあり高いマンションやコンビニ、マックなどのファストフード店まであるという結構大きな街で本当にびっくり。

国境の近くは荒涼とした農場や田んぼ、畑、田舎の小さな家しかない、とばかり思い込んでいた私と旦那は「へえ~!」と声を上げてオドロキました。

実際、ヨンチョンに入っても、「民間人立ち入り制限区域」という看板がたち、鉄条網がズラズラと張られている物騒な空間のほんのすぐ手前まで家があり、田畑などを耕している夫婦らしき人やおじいちゃん同士でおしゃべりしている風景がありました。

そうした光景を見ると、「ここが国境まであと数キロ」とは思えなくなってきます。

それくらい国境に近くても、違和感なく一般庶民が暮らしているのです。

周囲を海に囲まれている日本では、隣に鉄条網があって国境を接している、という風景は見られないですからねえ。

本当に驚きました。


ヨンチョンでしばらく車を走らせると、「チェイル瀑布(滝)はこちら」という看板があったので、そこへ行ってみることにしました。

ヨンチョンは軍隊の車がひっきりなしに通るので、道は広くきれいに整備されています。

近くではダムの建設工事が行われており、車の往来もひっきりなし。

工事の手前ぐらいから道が凸凹していましたが、そこをゆっくりと過ぎた山のふもとあたりに滝がありました。






(↑滝の方へ降りる階段。かなりの高さにキャーキャー悲鳴あげながら降りている女性がなんにんも。)

手前に見える人の大きさと比べると、滝の大きさがよく分かるのではないでしょうか。

この滝、旦那も私もどこかで見たことある、と思ったので、たぶんテレビでもよく出てくる有名な場所なのではないかと思います。

夏は避暑地として、冬は凍りついた滝の映像としてのニュース映像かなにかで。(この辺は冬、マイナス26℃を記録したこともあるらしい。)

韓国の北のどん詰まりで滝以外何もない所でしたが、結構観光客がいて驚きました。

おそらく、近くにソヨ(逍遥)山という登山客が多く訪れる山があったり、ヨンチョン郡で「旧石器祭り」という何か怪しげなお祭りも開催されていたので、その流れで来た人が多かったのではないかと思います。


そうそう。

ヨンチョンへ行く途中、こんな看板がありました。





「トンマッ三叉路」「トンマッコル遊園地」という看板。

覚えている人、いますかね?映画「トンマッコルへようこそ」っていうの。

映画の舞台になった所は、ヨンチョンからさらに北東へ進んだカンウォンド(江原道)のニギルリ(二吉里)の辺りだそうですが、ヨンチョンでこんな名前を見つけてちょっと写真を撮ってしまいました。

近くではないんですがね。国境近くつながりってことでしょうかね。


しかし、今の韓国がまだ「休戦中」であるということを再確認した「ドライブ」でした。

ポップスなんか聞きながら車運転しているそのすぐ近くにミサイルが飛んできた所があって、軍事境界線があって隣の国がある、っていうね・・・。

夜、家に着いて旦那が友達に「今日、ヨンチョンまで行ってきた。遊びに」と電話していましたが、友達は「そんなとこ行って、大丈夫か!?」と心配していました。

ま、今は大丈夫でしょ。北は党大会中だし。

ソウルの観光に飽きたのであれば、北へのドライブもなかなかおすすめですわよ。

展望台もありますし、イムジン江(北から南に流れている川)が見れるとか、冬は渡り鳥が見れるとか。

あと、ソウルではまず見られなくなった「3G」だとか(ソウルはほぼ全域LTE)、電話の電波が弱い、なんてことも体験出来ます。笑

ただ、北との関係が緊張している時は絶対に行かないでくださいね。

あくまでも「休戦中」ですから。

お忘れなく。